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中堅以上、老害以下のサラリーマンの日常

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中堅以上、老害以下のサラリーマンのよしなしごとを徒然なるままに書いて行くマガジン。 10回1回くらいは、何かの役に立てることを書きたいと思っています。
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2018年12月の記事一覧

「継続は力」という言葉にはベクトルは無いんだとようやく気付いた話

継続は力なり。 知らない人はいないだろう。コツコツ積み重ねて、それをずっとやり続けることで、決して速くはないけれど、着実に実績をあげたり、目標を達成したりしたときに使う。 その言葉を言った後で、「続けられることも才能だよね」、とか継続できない人たちが、続けざまに言ったりする。まあ、要するに私のことだ。 しかし、ようやく気付いたというか、今更というか、気付いてしまった。「継続は力」という言葉にはそもそもベクトルは無かったのだと。 「継続は力」と言う際、それはポジティブな

好きなことを仕事にできる特殊性について

自分の好きなことを仕事にできるって奇跡だと常々思っています。でも、今の時代は自分の好きなことを仕事にしよう!果ては、自分自身を仕事にしよう!という人さえいます。いや、それができればいいんですけどね。 例えば、「ゲームをするのが好き」って人がいたら、少し前まではゲーム雑誌の編集者になるか、ゲーム会社に入るか、自分で一から作るかくらいしかゲームを仕事にすることができませんでした。 しかし、今はYoutuberの上位はゲーム実況の人だったり、e-Sportsで賞金稼ぎで食べている

登壇者という職業について

登壇者という職業はない。そんなものはないが、狭いマーケティング業界を見渡していると、あのイベント、このイベントすべてに参加して登壇している人たちが結構いる。 最初に行っておくが、それが悪いというつもりは一切ない。 まあ、良いと積極的に言うつもりもないけれど。 とか言う私も何年か前はいくつかのイベントで登壇者になったことがある。それはとあるツールベンダーさんとの契約で、年何本以上マーケティングイベントでそのツールの話をするとツールの契約が何十%オフになるというものがあった

ちょうどいいブスの炎上に見る表現の妥当性

今や東京を走っている電車には液晶ディスプレイがついており、そこには様々な情報が流れている。昨日のニュース、沿線のおススメ飲食店、ちょっとした雑学や天気予報などなど。 スマホを見ている人が多いが、それでもかなりの人がぼーと眺めている。満員電車でスマホを見るスペースがない際には、特に。 その中でも一際目立つのが化粧品メーカーのコーセーの動画だ。もう何年も電車の液晶はコーセーが占めていると思う。もちろん他の化粧品メーカーも見るけれど。 化粧品の広告は、綺麗な女優さんがこうすれ

どの立場で考えるか?で違う問題-暴言問題-

どんな話もその人の立場や考えで受け取り方が違うのは当然の問題として、なかなか違う視座、視点に立てないのはとても難しい問題です。 カンニング竹山さんの意見にもうなずけるところもあります。当事者間で解決している(と考えられる)問題を第三者が勝手に騒ぐのかいかがなものか?という点です。これは本当にその通りで、完全に余計なお世話です。 しかし、この問題というか、「とろサーモン」の久保田かずのぶ氏と「スーパーマラドーナ」の武智正剛氏の発言をハラスメントとして捉えて場合はどうでしょう

何を持って優秀なのか?について思うこと

東京医科大学にはじまる一連の女子、多浪人生の不遇問題。 福岡大の医学部でもやっていたとのこと。福岡大は当初、点数操作はしていないとしていたけど、それは試験の点数だけの話で、いわゆる内申点(正確には高校時代の成績が記載された調査書)は一浪はマイナス10点、2浪はマイナス20点していたそうな。 これを持って点数操作はしていない!って言っていたとは。。。 福岡大の理屈は、多浪している人はだんだん学校からの評価は経年劣化していくということなのだろうけど、いわゆる内申点は学校や先

データドリブンとガラパゴスのあいだ

映画にもなった辻仁成と江国香織の「冷静と情熱のあいだ」という小説がありました。映画化されたとき、あおい役がケリーチャンに度肝を抜かれたことがありました。 さて、現在はデータドリブン、データドリブンマーケティングという言葉があります。いろいろな定義があると思いますが、一言で言えば、 データに基づいて意思決定をする でしょうか。それと対極のように言われるのが、 K K D :勘と経験と度胸 です。年長者のこれまでの勘と経験に基づき、度胸で予算を突っ込む方式のことです。

かつては手紙でも「突然」と言われた

こんな記事がバズっているそうです。 事前に連絡するか、いきなり電話するか。相手の関係性と緊急性、用件で考えればいいじゃん!と思ったりしますが、そういう話ではないのかもしれません。 わたしもかつて先輩から「メールしてから電話しろ!」と言われた記憶がありますが、それは当時はメールを見るほうが稀だったので、メールを見ろよ!という念押しのために電話をするという感じだったと思います。 昔のルールがねじ曲がって伝わり、その別の意味で現代の感覚からズレるという珍現象がいろいろ起こりま

綾鷹に見る”美味しい”を聞かないマーケティング

綾鷹というお茶がコカ・コーラ社にあります。 コンセプトは「急須でいれたようなお茶」 発売年は2007年。 コカ・コーラ社は緑茶飲料で長年苦戦していて、清流茶房、なごみ、まろ茶となかなかヒット商品に恵まれず、当時の本国から来ていたジャパンの社長はそれで首になったとかならなかったとか。 緑茶飲料はサントリーが2004年に伊右衛門を出して大ヒット。各社の緑茶飲料競争が活発になりました。 これは2010年あたりのTVCMです。 最近のはこちらですね。 寿司職人さんを

はじめに‐中堅以上、老害以下のサラリーマンの日常-

世の中には、かつては熱意ある若者であったけれど、年と共にだんだんエネルギーもパワーも少なくなりつつも、それでも頑張って生きている中堅以上、老害以下のサラリーマンがたくさんいます。 ネット上では若い世代がブイブイ言わせ、私のような世代は、老害と言われ反社会的勢力のように毛嫌いされています。確かに老害には片足をつっこんでいますが、それでも必死に世の中の流れについていこうと、硬くなり柔軟とは言い難い思考と明らかにお物覚えが悪くなった脳みそで、それでも必死に生きているサラリーマ