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チャツネのヌヌメ

私は料理が好きなのだ。

しかし、決して料理が上手なわけではない。ただ、愚直に料理を愛し、食材に興味があり、理科に胸を熱くさせ、でんじろうをリスペクトしているだけだ。結果は伴わない。

ひょんなことから、チャツネを手に入れた。

チャツネ【chutney】 の解説
《ヒンディー語から》マンゴーなどの果実に香辛料・砂糖・酢などを加えてジャム状に煮たもの。インド料理の薬味やソースとする。

マンゴー‐チャツネ

goo国語辞書


他にフルーツチャツネがある。

「チャツネってカレーに使うものでしょう?」皆さん、こう思っているはずだ。私もそうだった。カレーにちょこっと入れるだけなのに、買えばけっこうな量の入った瓶詰めを買わねばならない。私の持っているチャツネは小さな瓶詰めだが内容量は150g。365日カレーを食べ続けるインド人には楽勝かもしれないが、食文化の豊かな日本ではそれほど出番は訪れない。

このままでは、チャツネが死ぬ。

そう危惧した私は、砂糖代わりにチャツネを使うことにした。実は、私は砂糖を持っていない。あ、きび砂糖ならある。でも、ブライン液を作る時か肌のスクラブの時にしか使わない。ちなみにあまり和食が得意でない私はみりんも持っていない。酒ならある。十分だろう。

魔法の水「ブライン液」とは. 「ブライン液」とは、 水・塩でできた液体のこと 。つまり塩水ということですね。塩がお肉の表面をコーティングしてくれる働きがあり、このブライン液にお肉を漬けておくことで、お肉の中にギュッと入った水分を、より閉じ込めてくれる効果があるのです。この効果により、安いお肉でもジューシーに仕上がるんですね!

macaro-ni.jp/26929
ブライン液は塩水ではない。この引用は間違っている。
実際は水+塩+砂糖で構成されている。
目安は 200:10:10

これまで、調理で甘みをつける際には蜂蜜を使っていた私。蜂蜜もフルーツも糖類としてはフルクトースという水に溶けやすい糖類だ。チャツネもフルーツを煮込んだ調味料なので扱いやすそうだ。使うことに少し抵抗があるとすれば、原材料に書かれている「香辛料」というところぐらいだ。

耳かき一匙分を口に含むと、フルーティでふくよかな甘味がふわっと口の中に広がった。懸念していたカレーっぽい香辛料の香りは感じられない。これなら、どんな料理にも使えるかも!と、さっそく生姜焼きに使ってみた。

ここで皆さんに強く伝えたい。強く強く伝えたい。

生姜焼き、激ウマ!!

なんというか、甘みがふくよかなのだ。あまり作らないのでよくわからないが、たぶんきんぴら等にも使えると思う。トマト系の煮込み料理やミートソースにもイケそうだ。

糖は水分を保有する作用があるので、チャツネを肉に揉み込めばしっとりと柔らかく仕上がる。鶏胸肉の炒め料理をジューシーに仕上げたいならチャツネがオヌヌメだ。

他にも、ホワイトソースの隠し味にもいいし、ブラックビーンズのおつまみに入れてもいい。ミートソースと被るが、ナポリタンに入れても美味しかった。きっとコールスローサラダに入れても美味しい。
はちみつとの違いは、はちみつの甘みはもっと直接的だが、チャツネの甘みには奥行きがある点だ。

チャツネはフランス料理でもイタリア料理でも、料理にふくよかな甘みやコクを出すために使われている。砂糖の代わりに皆さんもぜひチャツネを使ってみてほしい。

私は既にチャツネリピ三度目に入った。世の中にこんなに便利で健康的な甘味調味料があるのだろうかとインド四千年の歴史に震えるのである。

#買ってよかったもの #家事の工夫 #便利さにワナワナする

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