正社員=週5勤務・・・を変えたいなーオランダの働き方ー

兼ねてから、私は週休3日以上を真剣に希望していました。家庭と仕事の両立云々ではなく、独身時代から、ずっと、ずっと、週3日以上休みがある生活に憧れていました。

週5日勤務(しかも漏れなく残業つき)だと、1週間の殆どが仕事で終わってしまいます。それに加え、当たり前のように残業や土日出勤まであると、まるで息継ぎしないでクロール25メートル泳ぐ様な、そしてどんどん溺れていくような、もがき苦しすぎて鼻の中に水が入っていくような、、、相当な苦しさがあります。

土日出勤がなく週5日でも、月曜日から金曜日まで泳ぎきるのが苦しすぎて、木曜日らへんで一休憩できたら良いのに、といつも思います。

そしてもし、週3日(土日2日に加えて平日1日が休み)だったら、1日は掃除・洗濯・食材買い集めなどの家事をして、もう1日は遊びにでかけて、もう1日はゆっくりできます。さらに、平日休めれば、空いている遊園地やデパートに行けるし、いろんなサービスが休日より安く受けられます。

だけど、同じく週5日勤務をしている周りの友人や同僚にその話をすると、「まぁ、たしかにそうだったらいいけどさ」「週休3日が当たり前になったら週休4日が良い、って思うようになるのが人間じゃないの?」と普通に流され、なぜ普通の人が当たり前にこなせることが、私にはこんなに苦しいのだろう、と不思議な違和感がありました。

日本の社会では、週5日勤務は暗黙の了解であり、週5日勤務が本当に辛い・・・という私の感覚がものすごーく怠け体質な様にも感じ、なんとなく大っぴらに公言してはいけないことに感じてました。友人たちの「あー、仕事めんどくせぇ」と言う感覚と、私の「あー、週5日勤務が辛い!」という感覚に明らかな違いがあるように思いつつ、週5日勤務(しかも漏れなく残業つき)を当たり前に受け入れられる人たちはすごいなぁと思っていました。(私は週5日、本当にぜいぜい、ぜえぜえ、、、言いながら働いています)

しかし、インターネットでいろんな方のブログを読むにつれ、「週5日勤務が辛い」と真剣に思っている仲間が結構たくさんいることを知って、「ほら!やっぱり私の感覚は間違っていなかったんだ!」と、とってもとってもほっとしました。私が猛烈に感じていた「週5日勤務が辛すぎる」という感覚は、変でもなんでもなかったのだ!」と。

よく考えれば、疲れ方の度合いやキャパシティは人によって違うのだから、皆が皆、画一的に週5日の勤務を当たり前のようにこなせるわけないですよね。

それでも今の日本社会では、まだまだマイノリティな「心の底から週5日勤務が辛い」仲間の方々へ、私が好きな文化人類学の先生が書かれたオランダの働き方の本と記事を紹介します!私は、この本を4年程前に読み、「オランダでは正規社員でも、週3日や4日勤務などの働き方を選べるのか!」と、目から鱗でした。

著者の中谷先生のご研究によると、オランダでは、ライフスタイルに合わせて、男性も女性も、正社員のまま働き方(週の勤務日数)を選べます。

日本の場合、正社員と非正社員の待遇格差が大きすぎたり、正社員=残業ありきという考え方がまだ根深く残っているため、なかなかオランダと同じように、例えば、7.5時間/1日×5日を9時間/1日×4日の働き方にすることも可能、ということは難しいかもしれないですが、テレワークですらずっと出来ない出来ないと言われていたのにいざやってみると普通に出来ているので・・・一人一人の性格やライフスタイル、また同じ個人でも年齢や状況に合わせて、少しでも居心地が良い働き方を、一人一人が選べる社会に、なってほしいです。(そうするために、私は何ができるかな。)

週5日勤務への相当な辛さは、マジョリティにとって当たり前の環境や規則が、マイノリティに対してはどうにもこうにも違和感ばかり・・・なのだけど、それ以外の選択肢をマイノリティは知らないから、自分たちの違和感をうまく表現できない・・・ということもあるのではないかなと思います。

オランダ流の、正社員でも勤務日数を選べる働き方があることが多くの日本でももっともっと知られることで、猫も杓子も正社員=「週5日勤務当たり前(しかも、もれなく残業つき)」価値観が変わっていってほしい、と思いますᕦ(ò_óˇ)ᕤ

本のタイトル「オランダ流ワーク・ライフ・バランス
「人生のラッシュアワー」を生き抜く人々の技法」(著者:中谷 文美さん)

記事のタイトル「「組み合わせ」の技法 ――オランダ流ワークライフバランスとは」https://www.minpaku.ac.jp/sites/default/files/research/activity/publication/periodical/tsushin/pdf/tsushin133-12.pdf



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?