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軽井沢の隣町もお気に入りの町に。バックパッカーだった私が小諸で拠点を作った話

話を聞いた拠点オーナー

開魂楼 時の門(長野県小諸市)

石川さん
横浜出身。通信業界に勤めながらバックパッカーとして世界中を旅し、2017年に東京から小諸に地域おこし協力隊として移住。
取り壊し寸前だった「荒町TheGATE(開魂楼時の門)」を自ら引き取り、
宿泊や飲食、コンサート、イベントなどができる複合施設として運営をしている。
また現在、「荒町TheGATE」は国の登録有形文化財にも認定されている。

ー石川さんが、小諸に移住するまでのご経緯を教えてください。

大学を卒業してから通信業界に就職し、お金が溜まったら海外に行き、お金が無くなったら戻ってきて、また働いて、そして海外に行く、といったような生活を送っていました。

バックパッカーとして海外にたくさん行って、国内に戻ってきた際には趣味だったバンド活動もしていました。

特にインドやモロッコは記憶に残っている国です。
インドに行った際にはガンジス川で沐浴をしたのですが、近くに火葬場があることもあり、亡くなった方が川で流れていたり、犬が体の一部を咥えて走っているところを見て・・・。
日本にいて会社員として生きていくのに、段々と違和感を覚えるようになりました。

このまま勤めている通信業界で働き続けるのかと考えた時に、やっぱり自分の好きな「ものづくり」をしたいと思い、「ものづくり」ができる職を探し始めました。
「ものづくり」は昔から好きで、高校生の時には木の板からギターを作ったり、社会人になってからも副業としてアクセサリーや家具をつくっていました。

色々探していたところ、小諸で地域おこし協力隊の古民家再生の募集があるのを見つけ、副業でのアトリエがちょうど北軽井沢にあり、よく来ていたこともあって、小諸に移住し「ものづくり」をしようと決めました。
当時家族もいたのですが、ほぼ事後報告・事後承諾で小諸に移住することに決断しましたね(笑)

ー開魂楼 時の門を立ち上げた経緯を教えてください。

小諸に移住し始めて3ヶ月くらいで、現在の拠点である「開魂楼 時の門」の取り壊しが決まってしまいました。
この歴史的な建物を好きになって小諸に移住してきた部分もあったので、なんとか存続させようと、自分で多方面に働きかけました。
最終的には個人の方からのご支援もあり、自分が買い取るという形で、「開魂楼 時の門」を残すことができました。

建物がすごく大きかったこともあり、この場所を使って何の事業をしようかと考えた際に、宿泊・飲食・物販などをできる複合施設をやろうと決め、この拠点の立ち上げを始めました。

ーその中でも宿泊業をするに至った経緯を教えてください。

宿泊業を選んだのは、以前の仕事が通信業や飲食業など個人への接客が多かったこともあり、この場所にいらっしゃった方に予想以上に喜んでもらいたい、「来てよかった」と思っていただけるようなサプライズをしたい、という思いがあったからです。

建物自体の古さや歴史などを体験いただきつつ、座敷牢に泊まることができる施設として、他の場所ではできない体験をしていただけたら嬉しいですね。

ーおすすめの過ごし方や小諸の魅力を教えてください。

目の前の浅間山は綺麗ですし、小諸は江戸時代には宿場町として栄えたかなり歴史がある町なので、レトロな町並みが魅力ですね。

自然と歴史と昔の文化の中で、是非新鮮な暮らしを体験していただきたいです!
あとは、ワイナリーがあったり、日本酒の酒造があるので、酒造巡りができたり、拠点では不定期でコンサートをしたりもしているので、なかなかユニークな体験もできると思います。
近くには日帰り入浴の温泉も沢山あるので、そちらでゆっくりされるのもおすすめですよ!

その他では、軽井沢にアクセスが良く、電車であれば渋滞もしないので、小諸に泊まって電車で隣の軽井沢に行く人も最近増えていますね。軽井沢もいいところですので、恩恵をあやかりながら、うまく小諸に足を伸ばしていただけるとまた変わった体験ができるのかなと思っています!

ー今後の石川さんの夢を教えてください。

まずは小諸といえば「開魂楼 時の門」だよね、と言われるような場づくりをしていきたいと思います。
その後は、周辺に、もう1件、2件ほど拠点を作ってみたいですね。

知ってくれた人や訪れてくれた人にちょっとでも楽しんでもらいながら、”誰かのお気に入りの町”として、多拠点生活の大事な1つの拠点として、または将来的に移住する人が一人でも出てきてくれたら嬉しいですね!


石川さんのストーリーはいかがでしたでしょうか?
気になった方は是非下記より拠点情報をチェックしてみてください!

開魂楼 時の門(長野県小諸市)はこちら▼


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