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#4 左ききの野良犬と逆さまの虹


〈やってみなきゃ〉


本を読むのが好きだ。
その中でも純文学が好きだ(これを言うとだいたいイキっていると思われるからあまり言いたくない)
さらにその中でも1800年代後期から1900年代中期の作品が好きだ(これを言うと、あぁそう。と言われ会話が終わるから言いたくない)

文豪たちを取材などで身近から見ていた記者の書いた本を読むと、それぞれの私生活や教科書やテレビでは教えてくれない一面が見えてとても面白い。

文豪と呼ばれるほどの人間は皆揃って変わった生活を送っていたり、不思議な性格や特徴を持っているのだが、医学が発展した現代ではそれらに当て嵌まる病名や症状名がそれぞれあるらしい。
僕はこの捉え方は大嫌いで、そういった性格や特徴をもっているからこそ今尚廃ることのない燦然と輝く文章を書けたのだと信じている。

当然僕らの生きる現代社会においても人それぞれの性格や特徴に病名や症状名を当て嵌める風潮があって、それは加速している。

そういった性格や特徴はマイナスに働くことも往々にしてあるだろうが、それがあるから別の才覚が伸びたり、翻って本人の良いところが見えてきたりする。

あまり突っ込んだ話は避けたいが、皆が皆綺麗な正六角形のパラメーターではないし、完璧な真人間など存在しない。一つの角が大きく凹んでいても、別の角がどこまでも突出している人間はとても魅力的に僕の眼には映る(稀に自分で勝手にラベリングして被害者面、もしくは注目を得る一つの手段としている人間もいるがそんな連中はどうでもいい)

例えば僕は面白いと感じたり、やりたいと思ったら絶対にやらないと気が済まない性格だ。これにも明確な症状名があるようだがそんなことは気にも留めないし、もしそうラベリングしたいのなら勝手に何枚でも貼ってくれればいい。

この性格のせいで青い時代には周りに迷惑をかけてしまったが、今は自分とうぉた(フォトグラファーで友達)以外に迷惑をかけなければいいということにして上手くやりたいことをやっている。



一昨日の夜、今までしっかりと観たことの無かったエヴァンゲリオンを全部観ようと思ってしまった。
こう思ったが最後だ。もう二日も一睡もせず、自分に迷惑をかけまくっている。





あんたバカぁ?





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