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INU COMMUNICATION/後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)

ASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)のボーカル・後藤正文さん(以下ゴッチ)は昔犬を飼っていて
犬ならばなんでも好きだったらしい。

だが、今から数年前に見知らぬ犬に噛まれて以来
犬に苦手意識を持つようになる。

 
本書は様々な人が飼う、様々な犬に会いに行き、コミュニケーションをはかり
距離を縮めようと挑む内容だ。

 
犬の写真や、犬と戯れるゴッチの写真がカラーでたくさん載っており
犬好きもゴッチ好きも
いちいちキュンとすること間違いない。

 
各話10ページ程度なのでサラッと読める。
私は毎日ちょこちょこ読み
三日かけて読んだ。

 
アジカンの曲の作詞はほとんどゴッチが担当するだけあり
文章が読んでいて面白い。

読めない単語や意味が分からない単語がちょこちょこあり
ちょこちょこググりながら読み進めていった。
ゴッチは博識だ。

 
 
私は小さい頃に野良犬に追いかけられて以来
犬に苦手意識を持っている。

 
嫌いではない。
かわいいとは思う。
だけど、積極的に関われるかといったら、犬によるのだ。
よく吠える犬やよく威嚇する犬は苦手だ。

 
だから読み進めていき
ゴッチと共感する箇所も多々あった。

 
犬のかわいさはもちろん
保護犬や犬と過ごす上での現実的な面もよく描かれている。

 
また、ドッグトレーナーの方からの犬との接し方やアドバイスのコラムもためになる。

 
コロナ禍になり
なかなか他者の犬に会いに行くことが困難になり
そういった背景もあってぴあでの連載(本書はそれをまとめたもの)は終了したようだ。
残念。

 
それでもゴッチはどんどん犬に慣れていったし
距離を縮められたと思う。

 
最終回の某犬の飼い主に会いに行くのを見て
「あぁラストはこの人か!」と嬉しくなった。
個人的には“イッツ・トゥ・レイト(エムの霊魂も消え)”が印象的だった。

 
本書のタイトルも含め
各話のタイトルが名曲をもじっているので
それもまた見ていて楽しい。

 
 
こちらは犬好きな人、犬を飼うか迷っている人、ゴッチが好きな人におすすめの一冊だ。

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