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吐息のような嘘が一片 〜 「かくれんぼ」 (はっぴいえんど)

戯れ言の懺悔

年の暮れに、44年前の懺悔。ってこれはもうだいぶ前に Facebook 上ではやったんだけど。それに、そもそもあれは高校生が「マジで」遊び心でやったこと、罪の意識なんか欠片(かけら)も感じてないから、ここでいう懺悔は単なる戯れ言。いや、欠片も感じぬ罪の意識、しかし、一片(ひとひら)の罪の意識なら感じる。あの時の原告、じゃなかった現国、現代国語の担当教師に対してではなくて、松本隆氏に対して。

1976年夏、「昭和」の時代は一応懐かしいし、この際普段は使わない「年号」で言うと、あれが昭和51年だったのは確かで、季節は夏あたりのことだったと思うけれど、兎にも角にも当時、高校1年だった負傷、じゃなかった、不詳、じゃなかった、私こと、不肖・山本剛は、現代国語、通称ゲンコクの授業時間中にあった現代詩・作詩のコーナーにおいて、あの、日本ロック史に燦然と輝く はっぴいえんど の名作アルバム「はっぴいえんど」(1970年, 昭和45年8月5日発売, 彼らのデビュー・アルバム, 通称「ゆでめん」)所収の名曲「かくれんぼ」の素晴らしい歌詞のなかの一部、「吐息のような嘘が一片」 もしくは 「嘘が一片」(44年前なのだ、どっちだったか記憶が曖昧)を、自作の詩のなかに入れ込み、「かくれんぼ」の歌詞の作者である松本隆氏の不承をよそに、要するに、松本隆氏からの不承不承の許諾をいただくこともないままに、当時まだ若かったにもかかわらずその担当教諭が全く気付かない、知らない、はっぴいえんど であるぞ、あなたソレ知らないのであるかをヨイことに、そのゲンコク担当教諭からの絶賛・称賛・賛辞の嵐を欲しいままに致しました。とんだ不祥事を致しましたこと、ここに告白して、懺悔いたします。

「かくれんぼ」の歌詞から少し、「一片」ぐらいの分量ながら、高校時代の自作の詩の中にいただいてしまった、それをやったのは記憶では夏のある日だったんだけど、でも「かくれんぼ」は季節で言えばちょうど今頃、冬の歌。

かくれんぼ

「かくれんぼ」は、はっぴいえんど のデビュー・アルバム「はっぴいえんど」(1970年8月5日発売)、通称「ゆでめん」の LP, A面 2曲目に収められた曲。

はっぴいえんど、あなたソレ知らないのであるか(前章参照、笑)、それは日本のロック史において永遠に語り継がれるべき、細野晴臣、鈴木茂、松本隆、そして今は亡き大滝詠一(1948年7月28日生まれ、2013年12月30日永眠、合掌)の 4人から成る(成った!)バンド。

この曲の作詞は彼らの曲の殆どの歌詞がそうであるように松本隆、そして作曲は大滝詠一で、ヴォーカルをとっているのも大滝詠一。 

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

かくれんぼ  〜 ライブ

筆者はわりと「ライヴ」と書く方だけど、この曲「かくれんぼ 」を初めて聴いた中学生の頃(中1だったと思う)は勿論、勿論と言うべきかどうか分からないけれど、とにかく「ライブ」と書いていた。そもそも、このライヴ・ヴァージョンが収録されている、1973年9月21日に東京・文京公会堂で行なわれた彼らの解散記念コンサートの実況録音盤(1974年1月15日発売)のタイトルが、「ライブ!! はっぴいえんど」。

筆者自身は中学生だった時代、「かくれんぼ」については、スタジオ・ヴァージョンよりもこのライヴ・ヴァージョンの方をよく聴いていたと思う。3歳年上のその後プロのミュージシャンになった実兄がその頃、高校生でバンドをやっていて、その兄貴のバンドは高校の学園祭などでいわゆる「洋楽」のロックのいろんな曲を完コピしてやっていたけれど(Cream, Deep Purple など)、「洋楽」ではない はっぴいえんど の「かくれんぼ」や「春よ来い」もレパートリーにあって、バンドでは兄貴がリード・ギターを弾いていた。余談になるけれど、そのバンドのヴォーカル兼キーボード・プレイヤーだった人は今は某紙の論説委員だか編集委員だかになっていて、時々その系列のテレビ局を中心に報道番組などでのコメンテイターとかもしている。さらに脱線するけど、当時、バンド結成前にその人と兄貴が 2人で組んで近隣の街の公会堂みたいなとこのステージに立って歌った、CSNY の 4 Way Street ライヴ・ヴァージョンの "On the Way Home" なども懐かしい。筆者も下手くそながらギター弾いて高校時代にバンドやったり、その後も職場の同僚とバンドやったりした人間ながら(妻も参加、妻のキーボードやピアノはピカイチ!.. またまた脱線トピック)、若い頃のど自慢荒らしで音楽の才能豊かだった父親(御歳, 音トシ, オントシ92歳で元気!)のその方面の血は一方的に兄貴の方にだけ受け継がれ、筆者はてんで上手くならなかった。話を脱線から戻すと、筆者の兄貴が高校時代のバンドでレコードから演奏コピーしてやった「かくれんぼ」は、このライヴ・ヴァージョンの方だった。「かくれんぼ」、リリースから半世紀経ったいま聴いても名曲だなぁと感じるけれど、そんなわけで、ひどく懐かしくもある。

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

ライブ!! はっぴいえんど

1973年9月21日に東京の文京公会堂で行なわれた彼らの解散記念コンサートの実況録音盤で、1974年1月15日発売。筆者が中学・高校生の頃の我が家に LP盤があった。買ったのは当時高校の学園祭でそのレコードの中の「かくれんぼ」と「春よ来い」をコピーして演奏していた、そして今はプロのミュージシャン(ギタリスト、コンポーザー、アレンジャー)になっている筆者の兄貴の方だったんだと思う。今年の暮れはコロナ禍のせいで帰省できないけれど、田舎の我が家に帰れば、ステレオが置いてある居間に今も大事に置かれている、当時買ったレコードのうちの 1枚。大滝詠一による三ツ矢サイダーのテレビコマーシャル曲も含め、何から何まで懐かしく、そして、今も輝きを失わない歌の数々。

残念ながら今住んでいる自宅の方にはレコード・プレイヤーがないのだが、今現在の我が家ではこのアルバムは CD盤の方を置いている。ただし、これを YouTube に上げているのは筆者ではない(笑)。 

00:00 - 1. はいからはくち (はっぴいえんど)
03:30 - 2. 夏なんです (はっぴいえんど)
07:05 - 3. 氷雨月のスケッチ (はっぴいえんど)
10:44 - 4. 抱きしめたい (はっぴいえんど)
13:50 - 5. 空とぶ・ウララカ・サイダー (大瀧詠一, ココナツバンク)
17:13 - 6. ココナッツ・ホリデー (大瀧詠一, ココナツバンク)

ここから、レコード(当然 LP!!)では B面
21:58 - 7. 街行き村行き (西岡恭蔵)
25:10 - 8. 春一番 (西岡恭蔵)
29:23 - 9. 12月の雨の日 (はっぴいえんど)
34:01 - 10. かくれんぼ (はっぴいえんど)
39:46 - 11. 春よ来い (はっぴいえんど)

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