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ストレス解消法ってなんだ

3月は、就活シーズン真っ只中。

弊社でも、会社説明会や面接が頻繁に行われ、リクルートスーツに身を包んだ少年少女を見かける機会も増えた。

シーズン本番を迎える前、今から1ヶ月ほど前だろうか。
就活生と若手社員がゆるっとお話する、という趣旨の座談会が何度か開催されていた。

若手社員最前線であるところの、新卒一年目の私ももちろん徴兵された。

座談会が始まり、就活生からの質問タイム。
フレッシュな大学生オーラに圧倒されていたが、よく考えると彼らと私は2学年しか差がない。

2年前の自分を思い出す。
初対面の人と話すのも、随分と抵抗が無くなったものだ。

就活生から、こんな質問が飛んできた。

「仕事で難しいこととか悩むこととかあるかと思うんですけど、そういう時のストレス解消法ってありますか?」

ふむ。

ストレス解消法。

ストレス解消法?

咄嗟に思いつかない。

とりあえずその場では、「趣味は何か」「休日の使い方は」という質問の答えに用意していた、
「旅行に行く事ですかね……弊社は休みが取りやすいので、割と気軽に旅行いけるんですよ〜」
という、自社の推しポイントを交えた当たり障りない回答で乗りきった。

座談会が終わったあと、考え直してみる。

旅行というのは、ストレスが溜まったからと言って、ふらっと旅立つようなものでは無い。
前々から計画して、準備と覚悟をして、臨むものだ。
つまり、ストレス解消法とは言えないのでは。
どちらかと言うと、“リフレッシュ法”あたりだろうか。

じっくり考えてみても、ストレス解消法って意外と思いつかない。

好きなものを好きなだけ食べること?
コンビニスイーツくらいなら買っちゃうけど、好きなだけとなると財布が痛いので逆にストレスになりそう(ドケチ精神)。

大声で歌うこと?
カラオケなんて滅多に行かないし、別に部屋で毎日歌ってるしな(隣人、スマン)。

ひとつ思いつくとしたら、風呂だろうか。
自宅の浴槽ではなく、温泉、銭湯。
でかい湯船は全てから解き放ってくれる。
命の洗濯だ。

恋人に会いに行くというのも、ストレス解消法と呼んでしまうのはあまりに情緒がないけど、帰る頃には確実にストレスは軽減してる。

あとは、うーん。
意外と出てこないものだ。

自分で自分のストレス解消法を知っておかないと、いざストレスが溜まったときに困ってしまう。

そのときの気分に合わせて選べるよう、何個か気晴らしリストを持っておくのって、意外と人生において大切なことなのかも。

まあ、まずはストレスが溜まっていることに気づくことの方が重要、ということもありそうだけど。

しかし、この質問を出してきた彼は、一体どういう意図だったのだろうか。

同僚と遊びに行くという回答なら仲の良さを知れるし、家で引こもるという回答が多ければアクティブな学生には合わないという感じだろうか。

そもそも、ストレスが溜まる会社なのかどうか見極めたかったのかもしれない。

社会人、そりゃ毎日働いていればストレスも溜まりますけど。
ストレスが一切ないぬるま湯というのも、自分の感覚とか感情がぼやけていって、つまらない人生になりそうだ。

意外と悪くないですよ、社会人ってのも。

彼らの中から、未来の後輩が出来ると思うと、楽しみのような、末恐ろしいような。

頑張れ、就活生。

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