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Je souhaite votre bonheur

誘ってもらってから、もう2週間も経っていた。
別れてからは、もう3ヶ月くらい?
久々にあなたに会える!と思って、昨日の夜はワクワクして寝た。
最近のあなたは、何でもないことで連絡をくれる。一緒にいた頃と同じようにすぐに返事をくれたり、私の冗談にもよく笑ってくれる。何か変な感じ。

「実は、今夜僕たちが会うことが、いいことなのかわからない。」

今朝あなたからのメッセージを見たとき
最近妙に仲が良かったから、少し戸惑ってるのかなと思った。
(頻繁に連絡をよこしてくるのは、あなたの方だったけど)

「前に自分でも言ってように、あなたは私の友達になりたい。私も前に言ったように、もうあなたとの関係を修復したいとは思ってない。
そうでしょ?あなたは、何を考えているの?
いずれにしても、会うのためらっているなら今夜はキャンセルできるよ。
悲しいけど、気にしないで。」

「わかってる、ありがとう。うん、僕らは友達になれる。
最近いろいろあって・・・キャンセルしたい。」

「あら、とうとう理想の尻軽女を見つけたの:o!?
だから昨日、私があげたコンドームのこと聞いてきたんだ。笑」

別にあげたつもりじゃなかったけど、別れてすぐあなたの家に荷物を取りに行ったとき
あなたがまとめてくれていた私の荷物に、それは入っていなかった。
気づいていたけど、別にどうでもよかった。
そしてそのコンドームについて、彼が昨日おそるおそる聞いてきたことに
違和感を覚えていた。珍しく返事がなかったことも。

「付き合っていた女の子が、妊娠した・・・
コンドームのこと聞いてごめん。実はそれがかなり古いもので、もうちゃんと機能しなかったんじゃないかと悩んでたんだ。君もこんなこと、聞かれたくなかったよね。」

言葉が出なかった。
あなたが、私の残したコンドームを他の女の子と使ったこと。私と別れて3ヶ月しか経ってないのに、もう新しい彼女ができて、その恋も既に終わっていること。そんなことはどうでもいい。

私はあなたのことが好きだから、あなたのことをよく知ってる。
あなたは、女性を幸せにできる男じゃない。

「ああグッドニュースだね!
でも、あなたたちは赤ちゃんを望んでないの?
あれは全然古くないよ。多分去年の5月に買ったと思う・・・
正直に言うと、あのサイズはあなたには合わないんじゃないかって心配してた。
あなたは大丈夫だって言ってたけど、あれLサイズだったよね?
何度もごめん、でもあなたのサイズ、私は日本でも見たことがない。
あれは安全じゃなかったんだと思う。」

こういうとき、どんな言葉をかけたらいいのかわからない。
あなたと彼女は、どんな終わり方をしたんだろう。
3日前までのあなたは普通だったから、妊娠がわかったのは一昨日?
最近あなたがよく連絡をくれていたのは、私とやり直したかったから?

「もうあなたは私に会いたくないと思うから、最後に言うね。
あなたが、セックスの相性が原因で過去に何度も女の子と別れてるって告白してきたとき
私はあなたを、改善を試みることもなく過ちを繰り返すような
女の子を幸せにする能力のない男の人だってわかった。
だからもう、私は関係を修復したいと思ってない。
正直にいうと、今私のことを好きって言ってくれる人は3人いる。
そのうちの誰かと寝たりもした。
でも私はずっと、あなたのことを考えてた。なぜかはわからないけど。
私たちが別れるときあなたが言ったように、これは世界の終わりじゃない。
あなたたちが、将来のためにいい決断をすることを祈ってる。
周りからのプレッシャーは無視してね。」

「うん、君がその中の誰かと幸せでいることを願ってるよ。
また会いたいかどうかはわからない。
でも実際、君はもう僕のことを考えるのをやめられるし、前に進むことができるね!
僕たちも、できるだけ最善の決断ができるよう頑張る。」

無理をしているあなた言葉が、嫌というほど心に突き刺さる。
今更だけど、あなたの言う「僕たち」に私はもう入っていない。
不器用なあなたが彼女を幸せにできるのか、あなた自身が後悔しない未来を歩めるのか不安でしかたがない。

「つらくなったら、私を呼んで。隣にいてあげられるから。」

「ありがとう」

あなたが私の助けを望むかどうかは、わからないけど
私は、私と同じように孤独で弱いあなたをただただ抱きしめたい。

2週間前あなたに「久々に一緒に食事でもどう?」なんて誘われたとき
すぐに会っちゃいけない気がして、
実はわざと用事をつくって先延ばしにしていた。
考えもなしに再会すると、雰囲気に流されて復縁してしまう気がしてたから
2週間お互いちゃんと考えて、再会したかった。
あのときすぐに再会していたら、私たちはどうなっていたんだろう。

あなたと過ごした最高に楽しかった日々が、いつまでもいつまでも
走馬灯のように頭の中を駆け巡る。
あなたは私を、理想の女の子だと言ってくれた。
私がいないと生きていけないと言ってくれた。
出会ってすぐ私を家族に紹介してくれた。
感謝祭の3連休は、あなたの家族の家で幸せに過ごした。
婚約者とは別れたけど、この街に来たのはあなたに出会うためだったんだって、私も本気で思ってた。

身体の相性は最悪だったけど
あのときと同じように、私は今でもあなたの幸せを祈ってる。

おいしい味噌汁を飲みにいきます。