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書くと2度おいしい

年始に掲げた目標の一つに「今年もnoteを継続する」と書いておきながら、気づけば2019年もすでに4分の1が過ぎてしまった。

ここのところ文章が書けなかった理由を考えてみると、「アウトプットしたい欲(=自分から何かを生み出す)」が「書くこと」から「飯を作る」という行為へと代替された、というのが大きいかもしれない。

というのも、昨年の秋に彼女と一緒に住み始めたことがきっかけに自炊する機会が一気に増えた。今は仕事が遅くなったり飲み会が入らない限り、何らかの飯を家で作って食べている。

思えば自炊を始めた時期と同じくしてnoteの更新頻度はめっきり減ってしまったのではないか。

自炊を始める以前は頭に浮かぶ考えを書き起こしnoteに投稿することで日々小さな達成感を味わっていたのだが、いまは料理がその役割を担ってくれているのかもしれない。

noteは書くと心が満たされるが、飯を作ると腹も満たされる。

最近は会社帰りの電車のなかで今日は何を作ろうか考え最寄り駅の西友で買い物をして帰宅、小一時間かけて調理をして晩飯を彼女と一緒に食べる。

自分で作った料理が想像以上においしかったりすると自己肯定感は高まるし、一緒に食べてくれる人が居ると嬉しいものだ。シンプルだが抜群にハッピーな時間だと思う。

ということで、腹で物事を考えがちな私の中での優先順位は「書く」より「飯を作る&食べる」に軍配が上がりまくっている今日この頃である。

それでも、何らかの形でnoteで書くことは続けたい。

そう思いながらここ数日「何だったら書き続けられるか」と考えていたのだが、案の定「飯を作る&食べる」という結論に至った。

コンテンツの差別化という観点では「食」というテーマは間違いなくレッドオーシャンだ。

月火水木金土日、朝昼晩、365日、誰もが何かを作り、食べている。

だから、食べることについては、誰にでも書けるし、食べることが嫌いな人はまずいない。

インターネットの世界で食べ物をテーマにして勝ち残るには圧倒的な一次情報、見やすいレイアウト、斬新かつ簡単なレシピ、綺麗な写真、読みやすい文章…など、さまざまな要素をハイレベルに組み合わせた総合格闘技での殴り合いが求められる。

ひとたびツイッターやインスタグラムを開いてみれば、弱肉強食のフーディーズの中で頭角を現すためには、かなりの才覚と何よりも食への情熱とコミットメントが必要だということは一目瞭然だ。

私も細々とインスタグラムをやっているし、過去にブログを始めようとしたこともあったのだけれど、いずれも雲の上のトップフードブロガーたちの圧倒的な力の前に気持ちが萎えてしまい中途半端なままに断念してしまった。

それでも、今回やっぱり食べ物について書きたいなと思う理由はただ一つ。

それは、書くと2度おいしいから。

ここ最近noteには投稿していなかったが、毎朝ノート(Campusの)に五行の日記は書き続けていた。かれこれ学生時代から昨日は何をしたかをノートに短く記録する習慣が続いているのだけれど、その際に「昨日はどんな料理を作ったか」とか「どこのレストランに行ったか」などの「きのう何食べた」情報についても書き残している。

この習慣を通じて気づいたのは、旨いものを食べるという行為そのものも美味しいが、文章を書きながらその記憶を思い出すという行為もまた美味しいということだ。これが俗にいう(?)「思い出しおいしい」体験である。

ということで、これまで「シカクマ日記」というマガジンで書き綴ってきたが、これからは「シカクマ飯日記」という題名で日々の「食」をテーマに新たにマこれからは日々の飯について書いていこうと思う。

フードブログの道は険しいが、その道を究めることは潔くあきらめ、昨日食べた美味しいものについてダラダラと書きながら個人的な快楽に耽るというふしだらな日記にしていきたいと思う。

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