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イキガイ・テラスPJ

多職種が繋がり、地域高齢者の健康で活力ある暮らしを支援する『イキガイ・テラスPJ(プロジェクト)』、こんなプロジェクトも考えています。

医療、介護、法務に携わる各種の職能者が連携し、地域に暮らす高齢者に対し、カラダ(身体の健康)とココロ(メンタルヘルス)とサイフ(家計・相続等)に関する不安・心配・悩み事等をワンストップで気軽に相談でき、そして必要に応じて適切な対応を迅速にとることができる機能を持った拠点形成を行います。

拠点は、地域包括ケアの拠点ともなる調剤薬局に併設し、基本的に看護師や介護支援専門員、行政書士等が常駐します。例えば、普段の買い物帰りに、本人だけでなく家族にも気軽に立ち寄ってもらえる場とします。

フレイル状態や要支援状態になってしまう前の元気なうちから後述の職能者と知り合い(安心できる友人的存在、家族的存在)となることで、イザという時の備え(知識・支援)を提供します。また、必要に応じて専門機関に繋ぎ、また単に繋ぐだけではなく、本人と一緒に動きます。

特に、最近では「振り込め詐欺」や「キャッシュカード詐欺盗」等の高齢者に的を絞った特殊詐欺犯罪も増加しているので、地域の金融機関や警察等とも連携して、そのような被害を未然に防ぐことにも取り組みます。

また、最近のコロナ禍において、感染リスクの高い時期には高齢者の在宅孤立が問題となりますが、そうした状況にも対処できるようリアルな拠点形成と並行してオンラインコミュニティ支援体制も構築します。

具体的には、アクセシビリティーの高い、ユニバーサルなポータルサイト開設、常に繋がっていることで安心できるSNS、さまざまな情報をわかりやすく伝える動画コンテンツを総合的に提供できるサービスも提供します。

特に、この部分については高齢者にもデジタルリテラシーが必要となる為、そうした啓発・教育活動も同時に行っていきます。このことによって、今後、デジタルデバイド化される高齢者が少しでも減るよう貢献していきたいと考えています。

『イキガイ・テラス』では、3つの“ガイ(GAI)”の提供を目指します。
(1)暮らしガイ(KURASHI-GAI)
地域高齢者が元気なうちから様々な職能者と親しい知り合いになることで、自分の健康や暮らし、生活等について迷わず気軽に相談できるコミュニケーション関係を築きます。イザという時にすぐに相談してもらえる関係づくりを行います。

さらに、地域の若者(学生)や働く世代の方々にも参加していただき、世代間の交流促進にも積極的に取り組み、地域で孤立する高齢者の発生を未然に防げるようにします。

(2)学びガイ(MANABI-GAI)
高齢になっても学ぶ楽しさを持ってもらう。現代社会は急速に変化しており、経済・社会・文化もこれまでとは異なる様相を呈してきており、またデジタル化の進展によりこれまでの人生経験や知識だけでは暮らしにくい社会環境ともなってきています。

そうした社会環境、外部環境において、高齢になっても自ら積極的に応対できる知識を身につけてもらうことで、快適なライフスタイルを手に入れてもらう一助となります。

(3)働きガイ(HATARAKI-GAI)
まだまだ元気なうちは家にこもるのではなく、もっと社会に出て、社会に貢献したい、社会で活躍したい意欲を持った高齢者も多いと考えています。特にそうした高齢者には、収入面だけではなく、働きガイ(社会に貢献し、必要とされる)新しい“働き方”が求められています。

■活動の実施における意義
(1)拡大型の多職種連携
従来からの多職種連携といえば、医師を中心に薬剤師、看護師、介護支援専門員、介護士、療法士、栄養士等の医療・介護系職能者が中心であったが、当事業では、弁護士、行政書士、社会保険労務士等の法務系職能者も同じ輪の中で連携を図ることにより、健康に関することから家計・家族・相続等に関することまで実際の暮らしの現場での問題にワンストップで対応できることが可能となります。

(2)フレイル、要支援になる以前の段階からの関与
これまではフレイルや要支援になった段階、介護保険を利用する直前期〜開始期からかかわる相談モデルがほとんどであったが、当事業では、まだまだ元気に暮らせる、地域で活躍できる段階から関与することで、単なる健康の維持・増進支援だけではなく、もっと積極的に地域で生き甲斐をもって活動できる支援を提供します。(マイナスをゼロにする支援ではなく、ゼロをよりプラスにする支援)

(3)高齢者の暮らし防御
前述したように高齢者に対する特殊詐欺などの犯罪は増加の一途を辿っています。単に身体が健康であるだけでは日常を安心・安全に暮らすことさえできなくなりつつあります。高齢者にもそうした知識等を身につけてもらい、積極的に暮らしを守る努力が求められてくる時代となっています。これからの時代の要請に対応できる新たな暮らし支援機能を提供します。

(4)デジタルライフ支援
スマートシティという言葉が先行していますが、国をあげてデジタル化が推進され、国の政策にも「デジタル田園都市」という言葉が使われ出しています。地方行政においても行政サービスのデジタル化が急進展していますが、そこでは高齢者だけが取り残されつつある状況と推察されます。当事業では、そうしたデジタルデバイド化されつつある高齢者を支援し、自身の暮らしにおいても上手く活用してもらう手助けにも取り組みます。

(5)生き甲斐づくり
人は生き甲斐を持って、前向きに生きようとすれば、高齢になっても新たな物事にチャレンジしたり、学んだり、活動したりと自らを律することで自然と健康になれる、元気になれると私たちは考えています。健康長寿の源は生き甲斐であり、その再考・気づき・形成を支援することも当事業にとっての重要な使命であると考えています。

イキガイ・テラスのコンセプト


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