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本心は言葉より、行動に出る

少林寺拳法をしていて、禅だなんだと言っても承認欲求はある。

あるというか、承認欲求のために現在週6日も練習してる節がでかい。


動画を撮られる

この前、演武の大会があった。

初めて出る市民大会で、普段の大会と比べれば規模は小さい。
規模が小さいと入賞できる確率が大きそうだが、全然そんなことなかった。

規模が大きい大会なら、「白・緑帯の部、茶帯の部、初段の部、二段の部、三段以上の部」と言ったように級や段ごとに細分化される。

今回の大会で私が出場したのは「一般有段の部」。

誰が出るかというと、黒帯の中学生以上。
年も男女も歴も関係ない。
ボクシングのフェザー級からヘビー級まで、みんな一緒みたいなイメージ。

五段のおじさんや、世界大会覇者もいる中で、私は初段の1年生と組んでいて下っ端なので、演武の順番は25組中3番目だった。

運よく前の2組は入門したてのおじさんといった感じで、オブラートに包まず言えば、めっちゃ下手だった。

その後だったからギャップで3割増に見えるだろうな、と思いつつ緊張する気持ちを落ち着けながら演武を始める。

組んでいる相手を見てはいるものの、演武中に、他の選手が私たちにスマホを向けているのが見えた。動画を撮られていた。

2人も動画とってんなーと思って、嬉しくなった。

他のスポーツでも、エンタメでも、動画を撮るということは「記録に残しておきたい程すごい」とか「真似したい」というときだと思う。

少林寺拳法には演武の他に運用法という種目がある。
空手の組手のようなもの。

私は運用法の方が得意で、東京都一位や関東予選一位(本選はダメだった…)になったくらい。他大学や本部の先生にもちょっとは名が知れている。

だから運用法の大会や練習会ではスマホを向けられるのにもそこそこ慣れている。調子がいいと15人くらい撮ってくれていた。

技は盗めるもんなら盗んでみな。次はもっと進化してくるから。くらいの気持ちで、動画を撮られること自体にそこまで喜びは感じなくなっていた。

話を戻って、市民大会の演武。

演武は全然得意じゃなくて、入賞とかできないもんだと思って今までやってきた。でも毎回全力で持ちうる最高のパフォーマンスをしてきた。

4年間頑張ってきて、あの2つのスマホにやっと報われた気がした。

私たちの演武が終わった後、動画禁止という忠告がされて他の人がどのくらい撮られたのかはわからなかった。

でも確かに撮っていたし、思い出して欲しいのは、このコートにいる人のほとんどが格上ということ。スマホを向けていた1人は位置的にだいぶ順番が後の方だった。


結果、4位まで入賞だが私たちは6、7位で惜しくも入賞を逃した。

でも段位からいえば下から3番目。御の字の結果だと思う。

そして動画を撮られた事実も相まって、メダルはないけど、再来週の全日本学生大会でも頑張れる気がした。いい大会になった。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「スキ」してもらえると頑張れます。

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