配慮深い日本語フレーズのデザイン
来日外国人観光客が増加傾向にあることは皆さんご承知のところかと思います。
そのことが大きな推進力/きっかけとなり、日本国内の公共の場所における〔標示〕の類が、【日本語を母国語としない方々への配慮デザインのものへと進化・改訂されている】という話を見聞きすることがあるかもしれません。頻度や事例も多いので、実際に見掛けることもあるでしょう。
併記される外国語が、英語のみならず中国語や韓国語であったり、さらにはスペイン語やフランス語も散見されるようになりました👀
街なかの交通関連。道路の交差点にある〔地名〕を表す交差点名の英語訳に関しても、(インバウンド云々以前から?)単にローマ字表記であったものが「英単語への翻訳」スタイルに推移してきているように感じます🔎
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先日放送されたテレビ番組『池上彰のニュース解説』を視聴しましたが、その回のテーマは《日本や世界のダントツ1位》。
全体の紹介は割愛しますが、話題の一つに以下のものがありました📺
来日外国人にも配慮した
《やさしい日本語で車内アナウンス》🚈
という、私たちにとっては聴き慣れた至極自然なフレーズなわけですが、前述してきたスタンス・配慮で、より”平易な”ものにしようとするならどのような語句に変換できるか・・・
この「受け売り出題」😅
貴方ならどうしますか?
少し考えてみてください。
👇 ☟ 実際の例 ☟ 👇
いかがですか?
当方が時々、外国人と日本語で話す際の心掛けと通じています。~日本の企業なのですが、(昔の話💦)海外の支店からネイティブスタッフが日本語で電話を掛けてくることがしばしばあり、”易しい”言葉を選ぶ心意気を保っていました✌
思考拡張はいくつかあります。
◆筆頭に来るのは、極力シンプルで”易しい”語句を用いること。
◆番組のテロップに合わせて( )付きで添えましたが、馴染みのある英語由来のカタカナ語であっても、日本人の子どもにとって難しい言葉に変換してしまうと、それはそれで副作用が生じかねない、ということ。
◆外国人といっても英語を母国語している人ばかりではないので、単にbilingualで英語セリフを添えたところで、「その英語よりも上記のような平易な日本語の方がより理解できる👍」という人(旅行者の他に、日本語を学びつつ長期在日生活している人等)も一定数居るということ。
言い換えると、
「良かれと思って」に走らず
◆設定側が自己満足で方針を決めては空転しがち
◆副作用も意識する必要性
という辺りでしょうか🤔
早合点して猛進してはいけません🚫闇雲に「優しさ/易しさ」ばかりを追求しようとするとデメリットが生じます。
本例において、単に『止まる』とはニュアンスが異なるからこそ『見合わせる』という語句を、運行側は用いてきたのだと推察します。当方は鉄道関係者ではないですが、(本質思考が深すぎて💦)『止まる』の方だと別の意味/多義的で雑な表現 であるように感じます😩
なので私見としては、たとえ長くなっても、旧来表現を残しつつ、で「止まっています」を補うのがベターだとも思うのです。
⇒明日upの関連稿へと続きます📖
† 別のところで何度か書いていますが、my note では敢えて「スラスラと読んでしまえない」文脈や語法になるような方針を採っています。
【”読みやすい”文章とはつまり、概ね、頭や心に残りにくい軽薄で平凡なものになりがち】だと思っていて、言わば対極的に独自性を保つ意図があるからです🙏🙇
さらに補足的ですが、番組のテーマで用いられたフレーズの《ダントツ》。冒頭で池上彰氏も「ダントツ。つまり、断然トップ…」と明確な説明を添えていた👌のですが、放送番組内にて表示されるテロップにおいて『ダントツの1位』となっている例が散見され、忠実性やチェックの甘さに、あ゛~ぁ😩という感想を抱いた次第です🙊
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