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子どもとの生活はTipsに頼らないことが重要なのではないか説

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 ぼく、本屋さん好きなんですよね。本屋さんの中にある本って、売れる売れないの判断はあるにしろ、書店員さんの好みとかも少しは反映されているだろうって思うと、なんだかワクワクしますよね。「あー、こういうの好きなんだぁ…!」って。

 店内を一通り歩いてると、自分が当事者だからってのはあるんですが、どうしても「育児本」とか「子どもとの関わり方」的なコーナーに足を向けちゃうんですよね。そこで本のタイトルとか眺めつつ、気になるものがあれば実際に開いて目次をバーッと見ちゃいます。

 「〇〇な子どもの育て方」みたいなタイトルがつけてあると表紙に唾を吐きたくなっちゃうんですが、グッと我慢をしています。最近、そういった子育てTipsみたいなタイトルの付け方とか内容の情報が書籍だけでなく、インターネット上でも増えてる印象です。

 「英語が話せる子どもの育て方」「勉強ができる子どもの育て方」など、特定の方法論を押し付けるような情報を目にする機会が増えたねってことなんですが、これってある種、親の恐怖感に付け込む陰湿な手段じゃないですか。

 ほかにも「叱らない子育て」「おしゃべりな子どもの育て方」なんて具合に、子どもの行動や性格を特定の型にはめようとするものもありますが、子どもの行動には個人差があり、一律のアプローチでは適切な対応ができないこともあるはず。

 こうした情報を鵜呑みにし、子どもにその通りに接していくことって子どもの個性や特性、環境を無視しているのではないか、と。すべての子どもに同じ方法が通用するはずがなく、むしろ子どもの可能性を狭めてしまう恐れすらあるんじゃないですかね。

 なんというか、Tipsが氾濫するのって、そうした親の不安や焦りが前提にあるからだと思っていて、それを煽るから閲覧数とか販売数といった数字がよくなるから使っているわけですが、これが氾濫することって「完璧な子育て」とか「正しい子育て」なんてものを目指すプレッシャーを与えてしまうんじゃないの、とも思うわけです。そんなものないのにね。

 今回は、そんなことについて考えてみようと思うのです。

親はどんな知識を持っておいた方がいいのか

 上記したような「〇〇な子どもの育て方」みたいな子どもたちのことを一般化して画一的なアプローチを推奨するような情報に触れていくと、子どもの特性や個性みたいなものを無視したものになってしまいかねません。

 そういったTipsに頼りたくなる気持ちは理解できますし、それを参考にしてもいいとは思いますが、それに終始してしまうことは避けるべきでしょう。

 これは子どもとの接し方だけに限りませんが、ぼくがオススメしたいのは科学的知識を得ることです。子どもの発達段階や、それに応じた適切な関わり方について理解することは、親って役割を担う人間として必須の素養だとすら思っています。

 たとえば、乳幼児期の愛着形成の重要性、思春期の自我の発達、脳の発達と学習の関連性など、発達心理学や脳科学の知見は子どもとの接し方について大事な前提知識となりますし、子どもの健康や安全に関する医学的知識を持っておけば体調不良などの場面で安心できます。

 ただし、専門的な論文を隅々まで読み解くことは難しいのも確かです。論文なんかを読むのって大変ですからね。だったら、ChatGPTCloudeのような生成系AIに読み込んでもらい、要約してもらいましょう。

 「でも、やっぱり敷居が高いよ…」と思う方にオススメしたいのが、かかりつけの小児科医や発達心理学者などの専門家が書いた書籍や記事、公的機関が提供する子どもにまつわる情報なんかは、分かりやすいだけでなく根拠に基づいた信頼性の高い知識を得ることができますから積極的に収集してみてください。

 自治体や子育て支援センターが開催する講座や勉強会なども、有益な情報源となるでしょうし、利用している親御さんも多いのではないでしょうか。

 ただし、ここで注意したいのは科学的知識もあくまで一般論である点。

 すべての子どもに当てはまるわけではないことを理解しなければいけません。大事なのは、そういった科学的な根拠や研究からに学びといった知識を土台とし、自分の子どもの個性や特性をよく観察し、理解することです。

子どもの個性と特性の理解

 先述した通り、子育ての科学的知見はあくまで一般論だと理解してください。当然ながら、子どもは一人ひとり異なる個性を持っていて、同じ年齢の子どもでも、発達の速度や興味・関心、性格などは大きく異なります。

 どういうことかをわかりやすく言えば、そもそも生まれた時点でしっかりした赤ちゃんと弱々しいほどに小さな赤ちゃんがいるように、個体ごとに発達段階が異なります。同じ小学校3年生なのに、5年生と大差のない体格の子もいれば1年生みたいな体格の子もいたことを覚えている人も多いのではないでしょうか。

 子どもの発達速度は生物学的年齢と暦年齢で乖離しているからこそ、Tipsに踊らされるような画一的なマニュアルなんてものは役に立つようで役に立たないのです。

 だからこそ親は、科学的知識を基盤としながら自分の子どもをよく観察し、その個性や特性を理解することが何より大切で、子どもの行動の背景にある感情や欲求を汲み取り、どのように応えていけばよいのかを考える必要があります。

 メチャクチャ難しいし大変なんですけどね…。

 たとえば、ある子は言葉の発達が早く、コミュニケーション能力が高いかもしれませんが、別の子は言葉よりも身体を使った表現を好むかもしれません。こうした個人差を踏まえて、子どもとの接し方を工夫することが求められます。

 これを同じクラス内に何十名もいる中で接しなければいけないんだから、教育現場ってのは大変なものなんだってことは想像に難くありません。だからこそ、子どもの個性や特性を理解するためには、親自身が子どもと向き合う時間を十分に確保することが不可欠だといえるでしょう。

 忙しい日々の中、子どもとの時間を確保することは大変でしょうが、子どもとの会話するための時間を確保し、子どもの興味・関心に耳を傾けること。大変なのは理解できますけど、やりましょ。子どもの行動をよく観察し、その背景にある感情や欲求を汲み取るのも大変ですけど、その時間って無駄じゃありませんよ。

おわりに

 子育てって言葉は嫌いなんですが、どうして嫌いなのかというと親側の体格と年齢にマウントしている姿を想像してしまうからなんですよね。

 育てるんじゃなくて、育つものであり、それを邪魔するかしないかなんじゃないですか。もちろん、マニュアル通りにはいきませんし、そもそもマニュアルなんてものは存在しません。

 だからこそ、親は科学的知識を土台としながらも、子ども一人ひとりの個性に向き合い、柔軟に対応していくって難題に向き合わなければいけないんでしょうね。

 子どもの気持ちに寄り添い、その成長を支えていく。それが、親の重要な役割なのではないでしょうか。

 メチャクチャ大変ですけど。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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