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読書記録📚「みにろま君とサバイバル」世界の子どもと教育の実態を日本人は何も知らない


これからの時代、絶対知っておくべき、世界では常識、日本では非常識なトピックが満載! 英国在住の日本人有名ツイッタラー「めいろま」こと谷本真由美氏による、息子みにろま君(愛称)が生まれて初めてわかった、海外と日本とでは驚くほど異なる教育事情、子育て環境の赤裸々レポート。コロナでわかった真の国力と教育の重み、新興国の富豪の過酷な教育方針はなぜか、多国籍な言語環境に放っておけば、マルチリンガルなグローバルエリートに育つわけではないなど、日本で暮らす日本人の親子が全然知らない本当の情報がわかります。ベストセラーシリーズ『世界のニュースを日本人は何も知らない』の、子育て版!

Amazon紹介文より

「日本人は知らない」シリーズが大好物のこの頃。
元国連職員の谷本さんの本は、日本と海外のリアルとを比較してあり、日本の良さに改めて気づかされる。
海外好きな私からすると、「え!!!」と衝撃ばかり。

ざっと感想を紹介します。



海外のリアル


わたしたちのイメージしている海外(欧米)の学校と、実際に通うローカルの学校とでは、教え方も、教材も、環境も、塾も、保護者からの声も違うことに驚きました。

ありえない宿題の量。
学校は託児所だと思っている保護者。
個にあっていないレベルの学習。

などなど、海外の教育は進んでいるという報道とはまったく違うリアルが書かれていました。

日本式の教育が海外でも人気がある話を聞いたことがあります。
「日本式教育 海外」で検索すると、そうじを導入したり、特別活動の時間を取り入れたりして子どもたちの姿が変わっていったという記事がいくつも見つかりました。

https://soctama.jp/column/84646  掃除をするエジプトの小学校

アウトプット重視の海外の教育では、落ちこぼれる子もいるとのこと。表現力は鍛えられても、知力や人間性は上がるのかはハテナ。
反面、人間性を育成する日本式教育が評価されるのも納得です。

良き悪きを言い始めたらキリがありませんが、後半に出てくる、国際人としての感覚や教養を身に着けておくべきことは、世界共通でしょう。

世界の中の日本人へ


後半に出てくる日本人に知っておいてほしい世界の感覚についての章が興味深かったです。
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謙遜してたら弱いもの扱いされる!?
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英語ができてなんぼ!?

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社会の厳しさ(お金のこと、仕事のこと)を幼稚園から教える!?
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自国や自分に対して自信満々が当たり前!?


これらのことは、あくまでも筆者の考えですが、海外の教育に携わったことのある私も共感するところが多くあります。

予測不可能な時代を生き抜くために、人間性、レジリエンス、一般教養は不可欠。
世界と共存するためにも、日本人の奥ゆかしさや謙遜の文化も変化していくのかもしれませんね。


子育てされている方、教育関係の方にぜひ読んでもらいたいです。


【書籍情報】

著者:谷本真由美
出版:集英社
ISBN:978-4087817058

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