読書記録📚「みにろま君とサバイバル」世界の子どもと教育の実態を日本人は何も知らない
「日本人は知らない」シリーズが大好物のこの頃。
元国連職員の谷本さんの本は、日本と海外のリアルとを比較してあり、日本の良さに改めて気づかされる。
海外好きな私からすると、「え!!!」と衝撃ばかり。
ざっと感想を紹介します。
海外のリアル
わたしたちのイメージしている海外(欧米)の学校と、実際に通うローカルの学校とでは、教え方も、教材も、環境も、塾も、保護者からの声も違うことに驚きました。
ありえない宿題の量。
学校は託児所だと思っている保護者。
個にあっていないレベルの学習。
などなど、海外の教育は進んでいるという報道とはまったく違うリアルが書かれていました。
日本式の教育が海外でも人気がある話を聞いたことがあります。
「日本式教育 海外」で検索すると、そうじを導入したり、特別活動の時間を取り入れたりして子どもたちの姿が変わっていったという記事がいくつも見つかりました。
アウトプット重視の海外の教育では、落ちこぼれる子もいるとのこと。表現力は鍛えられても、知力や人間性は上がるのかはハテナ。
反面、人間性を育成する日本式教育が評価されるのも納得です。
良き悪きを言い始めたらキリがありませんが、後半に出てくる、国際人としての感覚や教養を身に着けておくべきことは、世界共通でしょう。
世界の中の日本人へ
後半に出てくる日本人に知っておいてほしい世界の感覚についての章が興味深かったです。
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謙遜してたら弱いもの扱いされる!?
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英語ができてなんぼ!?
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社会の厳しさ(お金のこと、仕事のこと)を幼稚園から教える!?
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自国や自分に対して自信満々が当たり前!?
これらのことは、あくまでも筆者の考えですが、海外の教育に携わったことのある私も共感するところが多くあります。
予測不可能な時代を生き抜くために、人間性、レジリエンス、一般教養は不可欠。
世界と共存するためにも、日本人の奥ゆかしさや謙遜の文化も変化していくのかもしれませんね。
子育てされている方、教育関係の方にぜひ読んでもらいたいです。
【書籍情報】
著者:谷本真由美
出版:集英社
ISBN:978-4087817058
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@suji0books
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