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【読書記録#11】成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈)

本屋で話題書としてピックアップされていて気になったので購入。

「最強の主人公」として紹介される、クセの強い女子中学生「成瀬あかり」の物語。

本書籍は基本的に成瀬ではなく、親友の島崎をはじめとして、成瀬の周囲にいる人物の視点となっている。クセのある成瀬の言動を、それぞれの人物がツッコミや感想など入れていくような形式。

読んでみた感じ、成瀬の突拍子もない発言から物語が始まるので、成瀬のクセの強さに目が行きがちだが、実は最初に成瀬について語る親友の島崎も成瀬に負けず劣らずクセが強いと思っている。いや、ある意味成瀬よりクセが強い部分があるかもしれない。

実際の団体やショッピングモールなど、包み隠さずばんばん名称が出てくるため、知っている単語が出てきたらクスッとなってしまう。帯にもあるが、知っている人は相当滋賀滋賀した作品なのだろう。

こんな同級生がいたら自分はどう接していたかなぁとぼんやり考えてみる。言動が武士かな?と思うぐらいはっきりしていて、まっすぐなところが好印象。でも成瀬がやることなすことについていけなくて、傍観する立場になりそうな予感。島崎みたいにずっと一緒にいる親友ではないけれど、なんかあったら脳内でしっかりツッコんでしまいたくなりそう。

ツッコミの感じとか、言い回しが非常に好きな作品だったので、続編もしっかり購入。これはまた次の機会に。

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