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映画『オットーという男』を観た

そんなストレスの溜まる映画は誰も観たくない

『オットーという男』を観た。

 公開当時、トム・ハンクス主演作品に大体ハズレが無いから気になっていた。ただ、その時期にアカデミーノミネート作品の公開ラッシュがあり、あえなくスルー。アマプラで配信されたので、ようやく鑑賞。嬉しい〜。ちなみに、リメイク前の『幸せなひとりぼっち』は観ておらず……。ひい〜、勉強不足だからって叱らないでくだせえ……。

 率直な感想を言えば、良くも悪くも日本のハートフルドラマっぽいなと思った。王道のストーリーは、とても安心感がある。観た人が誰でもポジティブになれるような作品だった。『グラン・トリノ』や『カールじいさん』よろしく偏屈ジジイが人との関わりで徐々に心開いていく様子って、なーんかイイすよねーーー! 正直、事前にあらすじを知っていれば「こう言う話でこう言う結末なんだろうなー」って思った通りに話が運ばれていく。それでも、トム・ハンクスを筆頭とした役者陣たちの演技力や、セットの可愛さが全てカッチリまとまっていて、飽きずに堪能することが出来た。ただ、ひねくれた視点で言えば、「没入する」と言う所までは行かなかったかな。自分は割と感動屋気質なので「泣いてしまうかも〜」と思っていたんだけど、多少冷めていた気がする。おそらく、既視感がずっと付いて回ってしまったからだろう。特に、後半の不動産業者とのスカッとジャパンみたいな展開は、別に裏切りを期待したわけでもないし、正しい道筋なのも分かってるけど「スン」ってなっちゃいました。いや、こう言う映画って真正面から観るべきなのはわかってるんですよーーー! それでも思っちゃったから仕方がないよねーーー!

 何と言うか、良い映画ではあるけど、衝撃的な作品とか唯一無二な作品ではないなーって印象でした。いや、別にそう言うのを求めて観たわけでもないんで、ちゃんと満足してるんですけどね!

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