競争、頑張る事、BI

どこでも競争は起きている。基本的に競争はしたくないと思う。マウントの取り合いなんて真っ平だ。限られた椅子を取り合う社会なんか御免だよ。衝突してすれ違って嫉妬して、あらゆる「負」が生まれてしまう。

頑張らなくては生きていけないのだろうか。確かに目標に向かって主体的に頑張るのは素晴らしいことだ。しかし誰しもが、いつでも頑張れるわけではない。壊れる寸前まで頑張ってしまう人、壊れてしまった人を僕は知っている。

頑張らないために頑張って学んで、働くのだろうか?その先に何があるんだろう。


ちょっとした理想を書く。

今の食料生産技術やロボティクス、機械、IT関連技術などを考えれば、世界の国々が協力して富を分配すれば誰しもが、何もしなくても最低限生きていける世界を実現できるのではないか?

衣食住や環境、治安維持など人々の生活の根幹をなすところだけを政治的に大きく包括して行い、最低限の生活に関して、全て無償で政府が国民の面倒をみる。土地や資源の限界もあるから、出生率など人口の制限は厳しくやらなくてはいけないだろうけど。それ以外の産業は全て民間でやる。やりたい人が自らの判断でいずれかの産業に関わって働けばいいのだ。

提供される最低限の物資だけでは物足りない人は大勢いるだろうから、資本主義的に自ずと商品やサービスは生まれるだろう。大部分の人は、最低限の衣食住が政府から提供されても働き続けるだろうと思う。毎日自由だとそれはそれで困るし、社会貢献したい、大きなことをして富を得たいという感情は大勢の人が持つはずだ。

最も大きな利点は、その気持ちがとてもリラックスしたものである事だ。最低限の生活が保証されていれば、気も楽に色々と試行錯誤もできる。人々はストレスなく、小さな妬みや恨みなどもなくなり、日々笑顔が絶えない世界になるのではないだろうか。


考えていて気づいたが、これはベーシックインカムという政策の本質だ。僕はこの「本質」を支持している。

2016年にスイスの国民投票で否決された頃から、多くの国で新しい社会保障として議論され、試験導入している国や地域も多い。


しかし実現されることはまず無いだろう。

今の資本主義は様々な主体が複雑に関係し合い成り立っているので、特定の産業を政府の管理に移そうとすると難しい。さらに、既得権益者をどう納得させるかというのが最大の問題だ。政治家がそこに労力を注ぐことはないだろうし、民間の運動で権力を動かすのも難しい。

かといってこれからも一生、競争社会は勘弁してほしい。世界各国が資金を出し合ってこうした研究をするべきなのではないか、と思う。防衛費や国内の政治経済の研究をしていては、いつまでたっても国と国が競争しなくてはいけない社会だ。それでは個人が毎日頑張り続けないと生きていけない世界が、これからも継続していくことになる。

近いうちに人類史上最大の転換が起きて、本当の意味で最低限の生活が保証された世界が誕生することを祈る。革命を望んでいるのだ。そうなれば人はより豊かになると信じている。


考えているうちに大きな話になってしまった。

読んでくださり、ありがとうございました。 今後より充実したものを目指していきます。