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春が来た    詩

とうとうと誰かの声がする。
今日はハレて生ゴミを捨てに行った。
恵みの雨はもう出尽くした。
私の涙も出尽くした。
陰極まり陽に転じた。
ある男の子が“頭に春が来たんやないか?”と向かってゆう。
悲しみは流れる川のせせらぎの様に聞こえてくる。
母と言い、父と言い、娘と言い、皆私
から離れてゆく。
これがどうして笑わずにはいられようか!ワッハッハッと腹の底から笑う。
悲劇のヒロインにもなれないが私は
これで満ち足りている。
皆我が道を歩むと分かったからだ。
それぞれ歩もう我が道を。
ハレた頭よおめでとう!

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