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【我以外皆我師】

今日は『我以外皆我師』
についてお伝えしていきます。

作家の吉川英治さんが
「宮本武蔵」を描いた際に
記した言葉です。

「われいがいみなわがし」と読みます。


端的に言えば

「自分以外の全ては皆師匠である」

という意味です。


人は誰しも信頼して尊敬出来る方を
師匠やメンターとして仰ぎます。

私も心を熱く動かされ
大きな影響を与える大先輩に
ついて行こうとしています。

具体的には

「両親」

「学生時代の熱血恩師」

「剣道の師範」

「コーチングの師匠」

「ビジネスのメンター」

etc

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真の「リーダー」
呼べる方々ばかりです。

自らが現場で先頭に立ち
実際に手本を見せて
背中で語ってくださっています。


素晴らしい方々に特化し
敬意を表して学ぶ事は
とても有意義な事です。

師匠やメンターに関しては
絞り込んで集中する事が
好ましいです。


しかし

自分と波長の合う人ばかりから
習得するだけでは
居心地は良いかもしれないですが
視野が狭くなり限界があります。


あえて

「自分と真逆の信念を持つ人」

「悪口やネガティブ感情を発信する人」

「世界中の国々」

「毒を持った動植物」

etc


対極にある物事や人々に
関心を持ってみる事です。

最初は自然と摩擦や葛藤が
出てくるでしょう。


私が管理職時代に
悩みを抱えていた事が
まさに逆サイドの部下と
関係性を築く事でした。


「自分と同じ考え方ではないから、話が進まない」

「なぜ私の主旨に賛同しないのだ」

「いつも否定的な意見ばかり発言する」

etc


いかにも自分が正しくて
部下が間違っていると
決めつけていました。

典型的な

「独断」と「偏見」

です。


どちらが正解・不正解と
断定する事で
大きな対立を招いています。

実際に両方の考えを現場で
テストしてみない事には
反応が分からないです。

にもかかわらず
責任者の職位を振りかざし
必死に自分の我欲を
貫き通していました。


部下との対立は
とても貴重な経験でした。

部下の主張から
学べる事があります。


否定的な意見に氣が付くという事は
その要素を自分が持っている証拠です。

つまり「シャドウ」です。

『生理的に嫌いな人は自分の影』参照。


「部下は否定的な意見ばかりで鬱陶しい!」

と感じるのは

私の中に否定的な意見を主張する要素を
抱えているという事なのです。


「そんな事はあり得ない」

「自分が肯定的で正しい」

「絶対に認めたくない」

etc

頑なに拒み続けていました。


他者から指摘されるより
自分で認める事によって
自分を否定する事が
怖かっただけです。


背景にある理由として

「認めてしまったら部下が優位に立つ」

「部下の存在が際立って責任者の威厳が無くなる」

「弱い自分を見せてしまい、リーダーらしさが消える」

と心の中で怯えていました。


一所懸命に自己防衛をして
自分を傷付けないように
守りに入っていました。

チームを上手く機能させるより
自分の地位に固執していたのです。

何て小さな責任者でしょう。
情けない限りです。

ステータスゲームを
している愚か者です。


振り返ると
部下に対してというより
自分自身、社会、政治に対して
否定的な見解をしていました。

セルフイメージが下がった状態で

「結果が出ないのは業界の仕組みの影響だ」

「経済の悪化で来患数や売上が減少する」

「無能な政治家の政策で国が滅びる」


マイナス発言を
繰り返していました。

それらが部下に投影されて
同一視していました。

ブーメラン効果で
自分に跳ね返って来ました。


認めたほうが楽になり
器量が大きくなります。

自分のエゴが上回っている時は
周りが見えなくなっています。

傾聴しようとしていません。


「人の振り見て我が振り直せ」のように

他人の行動を見て
良いところは見習い
悪いところは改めます。

とすれば他人の悪い部分は
自分の弱みや汚さを
発見出来る良い機会です。


世の中のあらゆる物事から
学べる事は多々あります。

自分と同じところだけでは
楽ですが成長しません。


陰陽で捉えれば
合点がいきます。

恋愛、結婚、仕事、人間関係等で
異なるタイプの要素にこそ
自分を高めてくれる
希少価値が眠っています。

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全て一緒だったら
だだのロボットです。

反発もなく平和で良いと
思うかもしれません。

違いがあってこそ
双方の魅力が際立ちます。


いやそうは言っても

「白黒ハッキリしないと何も決まらない」

「あやふやだとモヤモヤして気持ち悪い」

「同じ価値観でないと生涯を共に出来ない」

「全て一緒でないと協調性が無く乱れてしまう」

etc

グギギっと腹立って
抵抗するのが普通ですと
仰るかもしれません。


おそらく二元論、二項対立
宗教、学校教育等の影響で
分断する癖が
染みついています。

違いではなく対立する敵と
認識しているので
永遠に終結しません。

※わざと分断と対立を煽って
 良く言えば「弁証法」
 悪く言えば「漁夫の利」
 を仕掛けている連中の仕業も要因です。

 そのマッチポンプ(プロレス)に
 便乗する人達も同類です。


他者や社会の違いこそが
自分の弱点や苦手なところを
補ってくれる可能性が
十分にあります。

全て承認して受け入れなくても
部分的に取り入れるだけでも
構わないです。

補完し合って協力すれば
程良い距離感で
関係性は築けていけます。


「その発想は斬新で面白いですね」

「自分に無い鋭い着眼点は学びになります」

「今まで氣付かなかった視野が広がって有難いです」

etc

と異なる考えや人々に対して
素直に認められる寛容さが
あればレベルアップします。


家族、夫婦、恋人間で
自分と同じであってほしい
頑固な押し付け合いを止めれば
絆がもっと深まります。


「あなたは何でそんな事を言うの」

「なぜ私の気持ちが分からないの」

「どうして僕の言う事を聞いてくれないんだ」

etc


皆違って良いんだ位の気持ちで
居れば苛立つ事も減るでしょう。

お互いに思っている事は
包み隠さず弾き出し
認め合えれば良いのです。


元々は赤の他人同士です。

むしろ同じにしようとする事が
問題を引き起こしています。

共感を強要している自分を
認めた瞬間に内側にある
シャドウが昇華されます。


人生において
全てが学びであり師匠です。

何でも習得する氣持ちで
取り組んでいきましょう。

今日も読んでくださって
ありがとうございます。


追伸
あなたにとっての
「師匠&メンター」を
教えてください。

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