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Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2017前半戦〕

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「東北・夢・再び」。4年ぶりAクラスへ。二強との優勝戦線を勝ち抜き、2度めの優勝へ。梨田楽天2017年前半戦の戦いを綴ります。 鷲好きあなたの野球観戦の「良き伴走者」目指して、試… もっと読む
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2017年4月の記事一覧

【試合評】 最後の最後で響いた「正捕手の負傷離脱」~4月29日●楽天2-3x日本ハム

【試合評】 最後の最後で響いた「正捕手の負傷離脱」~4月29日●楽天2-3x日本ハム



正捕手・嶋の1軍登録抹消試合前に届いた報せは「衝撃的」すぎた。
報道によると、今朝、腰の痛みを訴え、梨田昌孝監督が言うには「1週間くらい試合に出るのは難しそうだったので」抹消になったという。

開幕来、スタメンマスクをかぶり続け、全守備回179回の91.4%でホームプレートを守ってきた。
打っては出塁率.393、IsoD.176は規定打席到達内でリーグ2位。
最多12犠打を決めるなど、打線の下

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【試合評】スタンリッジ攻略を「決定づけた」島内宏明の先制2ラン!~4月26日○楽天11-7ロッテ

【試合評】スタンリッジ攻略を「決定づけた」島内宏明の先制2ラン!~4月26日○楽天11-7ロッテ



横綱相撲で貯金11前夜、東京ドームで貯金を今季初の二桁10に乗せた楽天が、舞台を仙台に移したロッテ4回戦でも、王者の風格を漂わせる「横綱相撲」で快勝した。(ただし、9回を除く)

4月8日・9日の敵地ロッテ戦に続く今季3度目の雨中戦になったが、なんのその。エースの則本が序盤から素晴らしいピッチングを展開、7回1失点で今季初のハイクオリティスタートを達成させ、2勝目。

打線は今季12度目の二桁

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【試合評】大入りの東京ドームで「圧巻」の3連勝!~4月25日○楽天4-2ロッテ

【試合評】大入りの東京ドームで「圧巻」の3連勝!~4月25日○楽天4-2ロッテ



年に1度の東京ドームでの楽天主催試合。
主催試合最多動員記録を更新した4万5千人超の観衆を集めた一戦は、楽天がスコア4-2と快勝した。

先発・辛島が7回1失点の好投。今季チーム2番目になるハイクオリティスタートで開幕3連勝。
主将・嶋基宏は2得点2打点の槍働き。
マスクをかぶっては好リードをみせ、バットではこの人らしさを発揮した活躍が光り、試合後のお立ち台では興奮調で喜びと4万5千人集まった

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【試合評】2013年初登板を彷彿とさせた、救世主の活躍劇~4月23日○楽天2-1ソフトバンク

【試合評】2013年初登板を彷彿とさせた、救世主の活躍劇~4月23日○楽天2-1ソフトバンク



救世主の活躍劇この3連戦、チームの苦境を救う2人のアラサー投手が、救世主的なピッチングをみせてくれた。

前夜は今年31歳の美馬だ。
開幕戦で岸の代役を務めた背番号31が、プロで2番目に多い133球を投げた。
チーム一番乗りの完投勝利を飾る9回2失点の3勝目。
開幕来オーバーヒート寸前まで腕を振ってきたブルペン陣に休息をプレゼントする快投劇になった。

一夜明けた翌昼の本戦は、今年30歳を迎え

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【試合評】今季パリーグ最長4時間50分、徒労の消耗戦~4月21日●楽天3-4xソフトバンク

【試合評】今季パリーグ最長4時間50分、徒労の消耗戦~4月21日●楽天3-4xソフトバンク



強敵から先行3得点。投打かみ合う展開も...好調楽天に立ちはだかったのは、楽天キラーだった。

ソフトバンクの中田賢一は過去2年楽天戦に11試合登板。
その成績は防御率1.88、7勝1敗、QS率はじつに90.0%を記録していた。
同じく楽天キラーの金子千尋、武田翔太よりも、もしかしたら中田のほうが厄介なのでは?というほど、イーグルスは悩まされていたのだ。

そんな好敵手から、楽天は5回まで3点

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復調気配のウィーラー。本調子を取り戻すための「最後のカギ」と、気になるペゲーロの「異変」について。

こんにちは。信州上田在住の鷲ファン、@eagleshibakawaです。

「ID野球」を掲げたノムさんから感化を受け、2012年以降、楽天戦のプレーデータを1球単位で記録収集するデータ好きの野球ブロガーです。

さて、今回はウィーラー選手とペゲーロ選手について、思うことを改めてまとめてみたいと思います。

今シーズンは開幕から3番を任されている来日3年目の助っ人。
しかし、オープン戦から続くスラ

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【試合評】 エース続投を判断した梨田監督の継投ミスが生んだ「痛すぎる」敵地敗戦~4月19日●楽天4-5x西武

【試合評】 エース続投を判断した梨田監督の継投ミスが生んだ「痛すぎる」敵地敗戦~4月19日●楽天4-5x西武



勝てる試合を落とした、悔しい敗戦劇「青写真」は見えていたはずだ。

エースが楽天先発今シーズン初の7回を全う。
4-2の2点リードで終盤2イニングは、継投リレーへ。
8回を経験豊富な福山に任せ、9回は「杜の都の守り神」松井裕で締める。

開幕来フル回転が続く森原(14試合10登板)とハーマン(14試合9登板)を休ませて、今季いまだ負けなしのビジター連勝記録を7に伸ばし、貯金を二桁10個にする「

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【試合評】「剣が峰」になった終盤8回のフルカウント勝負~4月18日○楽天2-0西武

【試合評】「剣が峰」になった終盤8回のフルカウント勝負~4月18日○楽天2-0西武



球団タイ記録の7試合連続二ケタ安打対戦カード一巡して10勝2敗。
開幕12試合での10勝到達は1990年西武以来、パリーグでは27年ぶり。
世間を慌てさせる開幕ダッシュになった楽天だが、今季唯一負け越している相手がライオンズだった。

楽天は例年、西武との対戦成績が悪い。
通算対戦成績は114勝162敗7敗、勝率.413。
年間の勝ち越しが昨年の1シーズンだけと、因縁浅からぬ相手だった。

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【試合評】小技鮮やか! 有原好投にくさびを打ち込む、主将のスクイズ先制劇!~4月15日○楽天4-2日本ハム

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中盤、敵軍投手のマネーピッチを攻略!
今季初の本拠地土曜日ゲーム、「クリムゾンレッド大作戦」で埋まった満員御礼後押しを受け、今日も犬鷲戦士が投打に躍動している。

美馬と有原、日本ハム2回戦は両軍先発による投手戦でスタートした。
お互いに譲らず、0-0のスコアレスで進む試合展開。
ジリジリとした膠着状況を最初にこじ開けたのは、イーグルスだった。

鷲軍に立ちはだかる有原の看板球カットボール。

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【試合評】要所で善戦! 拙投釜田に白星を運んだ森原康平の快投劇~4月14日○楽天3-2日本ハム

【試合評】要所で善戦! 拙投釜田に白星を運んだ森原康平の快投劇~4月14日○楽天3-2日本ハム



MVPに選びたい森原康平の要所ワンツースリー

開幕ダッシュの1つの目安「開幕10試合」。
そのチェックポイントを、球団史上初の8勝2敗で締めくくることができた今夜のMVP、ぼくの中では、ドラフト5位・森原康平になっている。

今夜も7回表に登板した。
試合の主導権が敵軍に傾きかけないかねない気まずい雰囲気を、もはや代名詞になった『ワンツースリーの快投』で吹き飛ばしてくれた。

楽天は今季初勝

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【試合評】エース大乱調の原因と「据え膳」食わぬの味方打線~4月12日●楽天5-10西武

【試合評】エース大乱調の原因と「据え膳」食わぬの味方打線~4月12日●楽天5-10西武



エース乱調、相手4番の「おかわり」独擅場打撃好調ペゲーロのバットが今日も咆哮した。
右翼から左翼に吹く逆風も関係なし。

打球角度27でぶっ放した推定飛距離123mのペギー砲が右翼席に突き刺さるなど、初回いきなりの3得点で始まったライオンズ1回戦。

しかし、まさかのエースが乱調だった。
5回まで6点を失うと、継投に入った6回以降はリリーフ陣が4番・中村剛也の「おかわり」に遭った。
1号ソロは

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【試合評】 因縁の千葉を『優勝ロードの起点』に変えたマリン2連勝~4月9日○楽天4-1ロッテ

【試合評】 因縁の千葉を『優勝ロードの起点』に変えたマリン2連勝~4月9日○楽天4-1ロッテ



優勝戦線の橋頭堡を作る千葉2連勝「因縁の地」を「優勝ロードへの起点」へ。
秋から振り返ったとき、今季初の千葉2連戦は、大きな2連勝になっているかもしれない。

昨年はマリンで4勝9敗と惨敗だった。
悪夢の2試合連続逆転サヨナラ負けを喫した5月14日(●E12-13M)、同15日(●E8-9M)を始め、3年連続負け越しが決まった9月21日(●E0-2M)、4位の可能性が完全に潰えて5位確定した1

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【試合評】 マリンだからこそ威力絶大。美馬学が操るマリンガン封じの投球~4月8日○楽天7-4ロッテ

【試合評】 マリンだからこそ威力絶大。美馬学が操るマリンガン封じの投球~4月8日○楽天7-4ロッテ



打線は今日も元気だった。
今シーズン3度め二桁安打の10安打。

銀次が今季初の3安打猛打賞をマークすると、悩めるウィーラーにもマルチヒットが飛び出した。
オフに体調不良に悩まされたポテトヘッド。
食事も満足に摂ることができず、だいぶ痩せたというチームきってのムードメーカーが、来日3年目で初の1試合2安打、これを機に調子を上げてきてくれれば!という朗報になっている。

開幕以来、打線に破壊力を

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