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[本棚に魚本] アンコウの顔はなぜデカい (ノンフィクション)

『アンコウの顔はなぜデカい』 鈴木克美・文、小林安雅・写真 (山と渓谷社)

この本は妹からクリスマスプレゼントに貰ったもの。
何年前だったかな?
まさに、いつかのメリークリスマス。

表紙の色使いやタイトルのフォント、「なんでも食べちゃうゾ」というふきだし。
子供向けかな?と思いきや、子供には難しい単語がたくさん出てきて、恐らく大人向け。しかし、漢字には小まめにふり仮名がふってあるので、もしかしたら、魚好きの小学校高学年くらいの子なら読めるように作られているのかもしれない。

魚たちの食性や棲家に関する内容が主で、カラーの写真と共に解説されているので分かりやすくて面白い。特に魚の味蕾の話は興味深かった。
ヤドカリとイソギンチャクの共生の話もお気に入り。なんだか可愛いんだよなー。

写真は全てカラーで、枚数も豊富なので写真を眺めるだけでも楽しい。魚のちょっと珍しい瞬間をとらえた写真も多くて一般的な魚の写真集とは少し違った楽しみ方が出来るし、似ている魚の写真を並べているページなんかも面白い。
それぞれの写真の魚の種類もページの脇に添えてあるのが嬉しい。

また、ほんの一部を除いて、文章が隣のページに続くことはあっても、裏側のページに続くことがないので、写真を見ながら説明を読むには読みやすくて良い。
写真や図の付いた本を読んでいると、ある説明が数ページに渡っていて、文章を読みながら、時々該当する写真や図を見るためにページをめくらなければいけないことがあるけれど、これはその必要が無い!ストレスフリー♪

読み物としても写真集としても楽しめる、お気に入りの一冊。

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