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[本棚に魚本] 似魚図鑑 (図鑑)

『似魚図鑑』 (晋遊舎)

この本の存在を知ったのはネット上。帯が無い状態の表紙を見たため、てっきり マダイとチダイだとか、シマキンチャクフグとノコギリハギだとか、そういった見た目が似ている魚を紹介した本なのかと思った。
しかし、帯を見ていただければ分かるように、これは味が似ている魚の図鑑なのだ。

見開きで左ページにマダイ、ギンダラ、サヨリなど、我々に馴染みのある魚が、そして右ページにはそれらの魚の「代用魚」として食卓に上がる魚たち。
左右の魚の姿が似ているものもいくつかはあるが、殆どは見た目では明らかに違う魚。でも、味は似ているから、加工されてしまえばもう代用魚かどうかなんて分からない!お弁当や定食に入っている「白身魚のフライ」、具体的にどの魚か知らないまま美味しく食べてるもんね。

そんな代用魚さんたちのプロフィールやどのような料理に使われるかが簡単に説明されている。魚に限らず、イカや貝や魚卵も。人口イクラの作り方を紹介したページまであって面白い。間に挟まれているコラムも、人口交配で作られた魚の話やJAS法の名称ガイドラインの話など、なかなか興味深い内容。

中には日本さかな検定の過去問に出た代用貝も載っていた。懐かしの「おい、ここテストに出るぞ〜。ちゃんと覚えとけ〜。」ってやつね。

100ページ弱で、一般的な図鑑に比べればショボいと思われそうだけど、意外と見応えも読み応えがある。そもそも、代用魚をまとめた図鑑なんて他には無いぞ!たぶん。
とりあえず、個人的にはアカマンボウの姿に胸キュンしたので、誰かグッズ作って欲しい。




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