Eden No.87

オリジナル曲を作っています。 https://big-up.style/artists…

Eden No.87

オリジナル曲を作っています。 https://big-up.style/artists/171649/tune_packages アマチュア音楽界を見て、疑問に思うことや感じたことを書いています。

最近の記事

練習しても楽器は上手くならない?

アニメ版「ぼっち・ざ・ろっく!」のヒットでギター(レスポール)を手にした人たちが挫折して売ったギターが余って市場価値を落としているわけです。 でも売った人をバカにするもんじゃないですよ。チャレンジしてちゃんと諦めたんだから。それだけでも立派です。 少なくとも、マンガみたいに簡単に楽器は弾けるようにはならないという事は学べたわけですから。 練習するのは前提前にギターを弾くための筋肉と神経、そして、それを育てるには時間がかかることを書きました。 たぶん、楽器全般同じでしょう。歌

    • BPM30以下メトロノーム

      突然ですがBPM30以下を設定できるメトロノームは、私が知る限りSEIKO SQ200だけなのです。(買った頃の知識) BPM30以下で何を練習するかというと、例えば4/4拍子BPM80でクリックを合わせるとして、1小節に1回クリックを鳴らすなら、BPM20で設定すればいいわけです。2小節に1回ならBPMを10で設定します。 これが自分は役立つ練習だと思っています。 2小節に1回合わせるだけとなると、私のようなリズム感のない人間は当然のようにズレます。 それの修正を続ける

      • アイドル進化論2024

        秋元康さんがAKB48から始めたシステムを考えるに、 複数のタレント事務所で燻っている女の子を集めて「会えるアイドルグループ」を結成。 握手という接触でより強い脳内ホルモンを提供。「特別感」つまり「推し」の形成。 つまりアイドルのキャバクラ化。 複数、各地に展開。 投票でメンバー間でも競争を煽ってお金をさらに動かす。 「卒業」システムでメンバーの鮮度を維持。育成コスト削減、ニュースを獲得。 です。うまいシステムです。 さて、その後です。 かつては「万人に一人」

        • 「ふつうの軽音部」「吹部やめたい萩野さん」を読んで

          サクセスストーリーではなく、成功を目指さない音楽愛好者の話があっても良いと思っていました。 その点で、これから紹介するマンガが面白かったです。 どちらも高校の部活動の話です。 「ふつうの軽音部」(原作:クワハリさん、画:出内テツオさん)、「吹部やめたい萩野さん」(桃原さん) どちらもコメディ作品で、部員のモチベーションが低いのが特徴です。 「ふつう〜」はこれからサクセスストーリーになりそうですが、1巻は人間関係のギスギスも含めて、緩くてダメな空気が詰まっています。 で

        練習しても楽器は上手くならない?

          時代別のバンド演奏や宅録作品を聞いてみた

          昔のアマチュアバンドや宅録作品の動画を探してみました。 バンド演奏◼️1965年 1965年に楽器メーカーブランド、グヤトーンが主催したコンテストだそうです。 演奏はすごいと思う。ただ、チューニングが合ってないバンドが普通にいる。全国大会なのに。 どうしてここまで合っていないのか? どうやらこの時代はチューナーがなかったらしいのです。 蛇足になりますが、少年時代のビートルズのジョンがポールに接近した理由は、「ギターのチューニングができたから」らしいです。 また楽器の精度も

          時代別のバンド演奏や宅録作品を聞いてみた

          ローファイと呼ばないで

          SNSで知ったRocket or Chiritori「Tokyo Young Winner」にハマってます。1997年に高校生が作った作品です。 たぶん4トラックのカセットテープMTRで録音されています。 当時、デジタルストレージのMTRが発売され始めた頃でしたが、ただの4Tr.MTRのカセットテープがデジタルストレージになっただけのものでした。 私はその頃データMDという、今となっては「そんなのあったの?」というデジタルストレージメディアの4Tr.MTRを使っていました

          ローファイと呼ばないで

          「音楽理論は必要ない」にある心理

          音楽理論は必要/必要ない、みたいな議論があります。 SNSや動画サイトでよく見ます。 現実として音楽理論を知らなくても、音感がなくても、譜面が読めなくても、ヒットしてスターになった人はいるのでしょう。 でも、 「ではその人達と自分は同じ才能を持っているか」 「自分が目指すべきところでそれらが必要かどうか」を自分に問いかけたら、自ずと答えが出ますよね。 それほど難しい判断ではないはずです。 成果もなしに「必要ないんだ」という人は説得力がないと思うし、必要ない人はもうすでに

          「音楽理論は必要ない」にある心理

          感動ポルノと自己プロデュース

          佐村河内守氏騒動について、今でも「人は音楽に何を求めていて、何を消費しているか」を考える時に思い出します。 氏は感動ポルノを利用して人を騙した点と調子に乗って権威を悪用した点は罪であり悪ですが、プロデューサーとしてのスキルは高かった、と、考えています。 一方で、「障がい者だから」とい点で音楽を評価していた人々も、音楽を評価する者としては失格だし、エンタメとして楽しんでいた人も悪趣味だと私は思います。 そもそもマイノリティの作品だからマジョリティより評価する、というのがお

          感動ポルノと自己プロデュース

          ポピュラーミュージックが持つ矛盾と限界

          ポピュラーミュージックの根底に流れる反体系・反権威意識前回の話につながります。 だいたい20世紀以降のポピュラーミュージックは、本来、クラシック音楽をやれなかった事情を持つ人のためのもの、つまり「音楽のセイフティーネット」だったと考えています。 現代のポピュラーミュージックの礎はアメリカにあると言って良いのではないでしょうか。当時奴隷階級だった黒人の文化と、西洋の文化が出会って融合したことから生まれたと考えています。 なので長い間、ポピュラーミュージックは被差別者の音楽とされ

          ポピュラーミュージックが持つ矛盾と限界

          音楽はもうすでにお金にならない

          先日の話に関係するのですが、ドイツでプロギタリストをされているという方のXでのポストが目に入りました。 話を要約すると以下の通りかな、と思います。 昔は家の仕事継いだり、家庭や子供を早くから持って「ものを買える人」が承認欲求と社会的に多大なリスペクトを得られた。 親の仕事継いでも、一般職に入っても別に社会的に思ってた以上のリスペクトも得られなければ、欲しいものも買えなくなった。(=社会的リスペクトが得られなくなった) そうなるとギタリストという職業は労働階級者がのし上

          音楽はもうすでにお金にならない

          miletさんがフリーレンの特番のナレーションをするというニュースを聞いて

          miletさんがアニメ番組「葬送のフリーレン」の特番のナレーションをするというニュースを聞いて、miletさんがエンディング曲を担当していると言えど、「そこまでミュージシャンがアニメに寄り添わなきゃいけないのだなあ」としみじみ思います。 今の音楽業界はアニメに絡まないとお金にならないんだな、と確信しました。 miletさんってデビューした時は、まるで洋楽みたいな曲と歌い方で、「日本でやらなくてもいいんじゃない?世界狙ってる?」という方向性を感じたのですが、今やすっかりアニソ

          miletさんがフリーレンの特番のナレーションをするというニュースを聞いて

          ダウンタウン「HEY!HEY!HEY!」と音楽

          これはその通りだと思います。 ただ、GLAYは「その波に乗れた」から良かったのだけれど、神格化から解かれたことが、後々ミュージシャンがお金にならなくなった理由のひとつだと私は考えています。 実際、メディアから距離をとることで自らを神秘的偶像化してた人もいらっしゃいましたし。 つまり、ミュージシャンを「アーティスト」なんて大仰な言葉で飾るようになった虚像と現実のギャップを、ダウンタウンがお笑いにしたのです。そのメッキがいつ剥がれてもおかしくはないとは言え、HISASHIさんの

          ダウンタウン「HEY!HEY!HEY!」と音楽

          楽曲のサブスク配信結果を公表します

          先日の新曲発表後のサブスク配信等の結果を正直に公開します。 先日の記事に関わる話になります。よろしければそちらもご覧ください。 2024年1月31日現在、18曲を公開しています。上のグラフは全ての楽曲のものになります。1月25日に新作を公開しました。前日は再生回数ゼロです。 25日の再生回数は15。ダウンロード購入が1(私ではありません)。ありがたい話です。 1月17日にX(旧Twitter)のポスト(ツイート)がプチバズりまして、それで27日にストリーミング再生数が上がっ

          楽曲のサブスク配信結果を公表します

          私は私と私の作品を安売りしたくない

          YouTubeやニコ動に、音楽作品をアップするのをやめました。 サブスク、ダウンロード販売(以下、「配信サービス」とします)のみでしばらくやっていこうと思います。 【理由1】再生回数や高評価が邪魔YouTubeやニコ動、TikTok等では再生回数と高評価や「いいね」の数が表示されます。 これは「どれだけ多くの人に評価されたか」であって、「リスナー全てに当てはまるものではない」はずです。 芸術家なら誰しも、自分の作品について、受け手であるその人だけの価値を見出してほしくはない

          私は私と私の作品を安売りしたくない

          歌詞が苦手な私の歌詞作成テクニック

          歌詞を書くのが苦手です。 でも書かなくちゃいけない時もある。プロに頼むとお金かかるし。 そこで、歌詞を書くのが苦手な皆様と思いを共有したく、2024年1月25日に公開する新しい自作曲やプロの曲などを例にして、私の歌詞作成のネタをバラしたいと思います。 ポイント(1):「見える化」するこんな感じで、思いついた言葉をとにかくエクセルのシートに書き込んでいきます。そして採用したものに色をつけていきます。 赤と青の三角は、そのフレーズがポジティブかネガティブかを表しています。 グレ

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          ロックバンドは旬のもの

          長く続けているロックバンドが若い頃の輝きを超えたのなんて見たことないし、再結成とか好きじゃないってこの前のナンバガでわかったし、ロックバンドはやっぱりその人達の人生の旬を楽しむもんですよ、って思う。 その点、リーガルリリー「1997」は旬の味わいがあるよな、って思う。 売れてアニソンなんか任されるようになった頃には、もうそのバンドって「完成」しちゃってて、ある意味、それはロックバンドではなくなっている気がする。 簡単に言えば、永遠なんてない。 永遠の青春なんてない。

          ロックバンドは旬のもの