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【続】飲食店経営とプロレスラーは似ている。

ニュースでは酒類提供解禁、営業時間緩和が
10〜11月までにあるだろうと話題になりつつも、
9月12日までの緊急事態宣言は延長される見込みと報じられています。


まだまだお休みせざるを得ないかもしれない
酒類メインの飲食店は、休業中にどんな準備ができるでしょうか?



今はプロレスラーとしての活動をやめてしまったのですが、
世界最大手のプロレス団体、WWEにいまだ所属のままでいる、
日本人女性プロレスラー、カイリ・セイン。


2017年に彼女は主戦場を日本からWWEの移し、
小さい体ながらチャンスを掴みました。


20名ほどの女子プロレスラーがトーナメント形式で争う、
「メイヤング・クラシック」という大会でした。


同じ大会にエントリーされているにも拘わらず、
同じ技を使う選手がいることがとても気になりました。
例えるならば同じ賞レースで漫才師が同じコンビニネタなどは
やりませんよね?印象が霞んでしまいますから。

また、当時流行りのプロレスラーなんかの
動きをそのまま取り入れている選手も散見されます。
20名ほどの同じスタートラインのレスラーが、
同時に見比べられるわけですから、
ここは絶対に他人と同じことをしちゃ、
印象に残れない(=生き残れない)と思うのです。


その中で、カイリ・セインは、
日本人レスラー独特の動きと、場数の多さ、
そしてなんといってもフィニッシュムーブのオリジナリティで、
他を圧倒的に寄せ付けない印象度を勝ち取るわけです。



飲食店での仕事をしている際に気をつけるのは、
毎日毎日ブラッシュアップすること。
できれば昨日と同じではない状態で、
いつもお客様に新鮮さを提供したいのです。
商品でもいいし、土産話でもいいし、
グラスの並び方が変わってるでもいいし。


飲食店をこの町で初めてからの一番の常連のお客様が、
体調の理由でひと月以上ご来店がなかったのですが、
ひさびさにご来店くださると、
ブラッシュアップしたものだらけであることに、
とても満足度高くお帰りいただけたことがあったんです。


ブラッシュアップしまくっても、
基本コンセプトがぶれていないと、
色んなものに手を出しているというよりも、
楽しませる努力をしているように映るんだと、
すごく自身で安心できる材料になったのです。


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他店(他のレスラー)との差別化をしっかりして、
オリジナリティも持っていて、
それでいてアメリカのお客様に受ける動きを取り入れると、
付け焼き刃感はなくて評価を得られる、
そんなことをカイリ・セインから感じたわけです。


今時、エルボードロップをフィニッシュにするって、
なかなか勇気のある決断だと思うんです!
エルボードロップ→とても古典的な技で、強調しないと
流れの中では印象にすら残らなくなってしまいます。


しかし、画像でご覧いただいて分かるように、
小さい体を補って余りある空中での姿勢の美しさ。
集まった観客がカメラにおさめたくなるような、
この技ひとつ取っても世界最大の舞台で活躍するために
他人と違うことをしっかりと考えて取り組み、
豊富な練習量で磨き続けたことでカイリ・セインは輝きました。


休業が明けた時に新しいことに取り組んでも、
コンセプトからずれていないこと。
まったく変わっていなくたって、豊富な経験で
洗練されたオペレーションであること。
自分への戒めとして記しておかねば。

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