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日本人女性にとってのキャリアって。

今年も、ノーベル賞の季節になりました。

最も耳目を集めたのは、女性単独受賞は初という経済学賞ゴールディン氏ではないでしょうか。

日本の労働市場にも言及されていたようで「日本は女性を働かせるだけではだめ」とは、どこかの総裁にきかせたいお話ですね。

私は、5年前に、会社を辞めて、主人についてくる形で家族の拠点を香港に移したわけですが、希望したことでありながら、今でも心のどこかに蟠りがあるのは、途中でキャリアを終わらせる判断に100%納得したわけではなかったせいだと思ってはいても、その納得できていない残り数パーセントがどこにあるのかが、言語化できていないためでした。

最近、でも、だいぶ言語化できてきて、気持ちが落ち着いてきたような気がします。
ひとつは、香港で出会った友人の中には、国を超えて移動しながらキャリアを継続している人たちがたくさんいて、「仕事を日本語だけで行い」、国外の移動に耐えうる実力を蓄えずにきてしまったのは、ひとえに自分の力不足だったと思えたこと。

もうひとつは、主人とは同じ会社で同じ職種につきながら、妊娠、出産を経たことで、つまりわかりやすく「マミートラップ」に引っかかっていたからだと…こちらは実は最近ようやく思うようになりました。

端的にいうなら、復職後の仕事が楽しくなかった。

なぜ、そのことを認めるのにこんなに時間がかかったのか。。自分でも不思議なくらいなのですが、それは、「仕事がもらえるだけありがたい」とか「残業がデフォであるために、残業できないことがものすごく負荷になる」とか「仕事に貴賎はない」「体力への不安」とか、、日本的価値観の中で気持ちを消耗していたせいだと思います。あと、わかりやすい年功序列の中で、「妊娠出産のタイミングで昇格に大きく差がある(早い出産だと、給料が上がる前に停滞したまま抜けられない)」というのも。

国内外関わらず、日本の女性がキャリアを続けるためには、どこに移動しようと、キャリアを継続できる体力、語学力は大きな武器になるでしょうし、環境面では、「一社奉公主義(長く働いたものが偉い)」を廃絶し、移動や出産、育児、傷病、介護なども含めたライフスタイルの変化にあわせた転職がスムーズになることはやはり必須だと思います。

環境面のことは、つべこべ言っても仕方ないので、

40歳まであとわずか。あれやこれやとこちらでもがいていたことの、答え合わせになる面もあって、ゆっくり読み進めているところです。


よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!