楠本栞 @エゴイストの戯れ言

ものを書くことを生業にしたいな…などと考えてウン十年、でも、実際は平和な日本のどこにで…

楠本栞 @エゴイストの戯れ言

ものを書くことを生業にしたいな…などと考えてウン十年、でも、実際は平和な日本のどこにでもいる普通のOLです。 読んだり書いたりすることだけは、生涯飽きずに続けてきました。読んだ本のことや日常感じていたちょっとした事柄を綴っていこうと思います。

最近の記事

キュンとする恋物語②エリック・シーガル『ラブ・ストーリィ』

『ラブ・ストーリィ』と言うよりも『ある愛の詩』と言ったほうがピンとく る人が多いかもしれない。70年代に流行った映画とそのテーマ音楽のタイトル、これはあの有名な映画の原作です。 映画の存在は知っていたが見てはいなかった。私がこの小説に触れたのは短大に入った年、一般教養の外国語の授業のテキストとして使われていた。私は一応英文科に所属していて、英文科の学生は外国語は英語を取ることに決まっていた。担当してくれた客員の先生は確か経済学が専門だったと思う。英文学の先生ならおそらくこう

    • キュンとする恋物語①マイアーヘルスター『アルト・ハイデルベルク』

      このタイトルを目にして、「ああ、あれか」とわかる方はたぶんあまり若くないと思われる。私がこの物語の存在を知ったのは、子どものころ、当時国民的アイドルだった天地真理の冠番組『飛び出せ!真理ちゃん』で天地真理が芝居をしていたのを見た。その後中学生の時、角川文庫で小説版を読んで…刺さった(笑)小学校高学年から高校生くらいの時期は、きゅんとする恋物語に嵌まるのである。 60年代70年代、ドイツ語を習う学生さんにとっては1つの教科書、そして高校の演劇部においては『ロミオとジュリエット

      • 創作アカウント作りました

        noteの2つ目のアカウントを作りました。前々から小説とか短歌などを載せてみたいなと思っていたのですが、楠本栞のページには一緒にしたくなくて…いろいろ模索していたらnoteも複数アカウントを持てることがわかったので、やってみました。 蒔岡るねの名前で昨日起ち上げたばかりですが、もし余裕があればご覧になってみてください。小説、戯曲、詩、短歌など、いわゆる創作を載せていこうと思っています。こちらのほうは、レビューやエッセイのようなものを今まで通り書いていきます。 そして、フォ

        • 桜騒動24

          私に住んでいるところからすぐ近くに結構有名な桜の名所がある。 上の写真のように桜と菜の花のコントラストが映える。 越してきた当初は、わあ、こんないい所がある!とわくわくして毎年家族で出かけていたが、年々メディアで取り上げられて有名になっていくにしたがって渋滞が凄い!地元ではそれを桜渋滞と呼んでいる。 今年もCDTVでAKBとかリトルグリーモンスターが中継していたので…案の定…先週の土曜日にはスーパーに買い物に行こうとしたところ、なんでこんなところがという地点で既に渋滞してい

        キュンとする恋物語②エリック・シーガル『ラブ・ストーリィ』

          愛子さま、日赤に正規でなく嘱託で勤務するそうで… 嘱託っていわばパートですよね。公務との兼ね合い考えてそうしたのだろうけど、パートで働くお姫様ってなんか親近感わく。 でも社会保険とか、どうなってるんだろう?気になる。

          愛子さま、日赤に正規でなく嘱託で勤務するそうで… 嘱託っていわばパートですよね。公務との兼ね合い考えてそうしたのだろうけど、パートで働くお姫様ってなんか親近感わく。 でも社会保険とか、どうなってるんだろう?気になる。

          『光る君へ』はどうしてディスられないのか?

          大河ドラマ『光る君へ』、凄い人気ですね。noteでも実に多くの人の投稿が見られる。昨年の『どうする?家康』の時はネット上でやいのやいのディスられていたのとは雲泥の差だ。家康について史実に沿っていないという意見が特に多かった気がする。しかし、まてよ?今年の大河も史実をかなり無視しているように思えるのだけれど…。 紫式部のキャラが違い過ぎる 清少納言は陽気、紫式部は陰気、というのが多くの人が持っているイメージだと思うが、陰気とまではいかなくても紫式部はかなり引っ込み思案な暗い

          『光る君へ』はどうしてディスられないのか?

          歌詞探訪:大滝詠一『恋するカレン』

          誰しも聞いていると何故か泣けてしまう歌の一つや二つはあると思う。多くの人が共感するかと思うが、私の場合音楽の教科書に載っていた『ドナドナ』というウクライナ民謡を聴いていると何故か泣けてくる。それから同じく音楽の教科書に載っていたビゼーの『ちいさな木の実』も泣けてくる。 大瀧詠一のアルバム『LONG VACATION』に収録されている『恋するカレン』もやはり泣ける歌の一つだ。1コーラスが終わり、転調して下のフレーズが流れ、そのあとの間奏へ続く。 このあとの間奏が涙腺崩壊ゾー

          歌詞探訪:大滝詠一『恋するカレン』

          春場所が終わった!

          私の春場所が終わりました。と言っても別にお相撲をとってるわけではないのです。 出版社が主催する文学賞の公募はたいてい春、3月4月あたりに集中している。ということで、小説を書いている人にとってはこの時期は勝負所、ということで春場所と勝手に呼んでおります。 今年は昨年同様文芸社のNEO文学大賞に向けて年始から書き始め、2月初旬にまたもや原稿用紙50枚ぎりぎりで書き上げました。その後新潮新人賞に向けて書き始め本日入稿いたしました。 新潮社は文庫本で慣れ親しんだ出版社ですし、今回

          初めていいネ(スキ)が100を超えました! 紹介してくださった方々、ボタン押してくださった皆さん、ホントにありがとうございました。 それにしても気合入れて書いた記事はスルーされて、ゆるっと気楽に書いた記事が評価されるのですねぇ。不思議☆

          初めていいネ(スキ)が100を超えました! 紹介してくださった方々、ボタン押してくださった皆さん、ホントにありがとうございました。 それにしても気合入れて書いた記事はスルーされて、ゆるっと気楽に書いた記事が評価されるのですねぇ。不思議☆

          短歌を学ぶ

          今年の大河は紫式部…ということで、現在一人紫式部祭り決行中。 紫式部関連の本を読んでいる最中ですが、本のレビューは一通り読み終わってから書くことにします。 シキブ関連の本を漁っているうち、彼女の和歌のセンスがいいな…と思い、ちょっと寄り道して短歌関連の本を読んで勉強してみました。 『今はじめる人のための短歌入門』岡井隆 歌人でカルチャースクールなどでも短歌を教えてる先生が書いた本。短歌にはどういうものがあるか?(自然詠、人事詠、社会詠)短歌はどうあるべきか?などが書かれて

          フォローってむずかしい

          1.フォローされたきゃフォローするが鉄則(ビジネス編) 先日、勤務先のWEB制作会社のお客さんがインスタグラムを一所懸命投稿しているのにちっともフォロアーが増えない、イイねももらえないと愚痴をこぼしていた。最近はホームページにインスタグラムをリンクさせるお客さんはとても多い。だから単にインスタをやっているからと言ってそれが即集客には繋がらない。 話を聞いてみると投稿はしているけど、他の人をフォローもしていなければイイねもしていないようだ。その人曰く、他人に興味がない…のだ

          フォローってむずかしい

          女の人は何故BLが好きなのか?

          小説の構想が急に浮かんでしまった。それがなんテーマはBL ! 私自身BL 小説を書いたことは勿論ないし、小説でも漫画でもさほど興味のあるジャンルではないので、ほぼほぼ読まない。じゃあ何故?と言われても私にもわからない。 私はいわゆるひらめき型人間のようだ。これまで文章に置き換えていないが、頭の中にストーリーがいくつかストックされている。そういうものは、なんの脈絡もなくある日突然思い浮かぶ。ストックが増えることは別に悪いことじゃないけれど、今まさに別の小説を書いてる最中なので

          女の人は何故BLが好きなのか?

          今年やってみたい10のこと

          新年ももう半月過ぎてしまいましたが、せっかくなのでこのテーマで書いてみようと思います。 1. からだを元通りに直す 実は昨年の暮れに脊髄を圧迫骨折してしまい、今ちょっと不自由している。厳密には「やってみたいこと」とは違うかもしれないけど、健康を取り戻す、一番願っているのはそれです。動けるようになったら、またやりたいことも出てくるでしょうが、今年は今の状態でもできることを中心に計画してみました。 2. 副業のサイトを作成する noteにはあまり仕事のことを書かないつもり

          今年やってみたい10のこと

          歌詞探訪:荒井由実『ルージュの伝言』

          多くの小学校の運動会では、午前の部が終わると家族と一緒に昼食を取って、午後の一番は5、6年生の鼓笛隊演奏で始まる。うちの子ども達の学校でも例外ではなかった。ある年、下の子が今度の運動会で『ルージュの伝言』を演奏するんだと言うので一瞬耳を疑った。 えっ!あんなの小学校でやっていいの?! だってあの歌は、夫に浮気された妻が姑のところにチクりにいく歌でしょう? そんなこと思った保護者は私くらいのもので、他の方々はさほど気にしていないようだった。演奏だけで歌う訳じゃないからいいん

          歌詞探訪:荒井由実『ルージュの伝言』

          今年読んだ本・ベスト10

          毎年一年間に読んだ本のランクをつけているのですが、ここ数年は本当に読書量も落ちてきて、5作品選ぶのが精いっぱいになってきてます。 今年も読書量はそれほどなかったのですが、5つ選ぶのが難しくて結局10作品選んでしまいました。 第10位:『黒いチューリップ』アレクサンドル・デュマ アレクサンドル・デュマ・ペールの歴史小説です。 ーーフランスの太陽王ルイ14世がオランダを支配下に治めようと画策していた頃、フランスと関係の深い政治家が数人処刑されます。主人公のコルネリウスはチュー

          スカーレット・オハラに人生狂わされたランキング(男性編)

          『風と共に去りぬ』の主人公、スカーレット・オハラに関わったために人生狂わされた人達をランキングしてみました。長くなってしまったので、2つに分けての投稿、前回の女性篇に続き今回は男性編をお届けします。 第6位:ジョナス・ウィルカートン この小説は南北戦争時代のジョージアが舞台なので、奴隷として働く黒人と雇い主の白人が登場します。スカーレットの実家のような裕福な大農園の人々が話の中心になるのですが、白人がみな裕福というわけではありません。プアホワイト(貧乏白人)と呼ばれる、大

          スカーレット・オハラに人生狂わされたランキング(男性編)