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『THINK AGAIN』とシャーロック・ホームズの名言

こんにちは、タカです。

最近読んでよかった本、

『THINK AGAIN』
アダム・グラント 著


とても良い本で、
仕事にも生活にも
学びがたくさんあります。


そこで、
最近読んだ、
シャーロック・ホームズの名言から、


まさに、
『THINK AGAIN』で
言われているような考え方があったので
ご紹介します。


この考え方は
仕事にも役立ちますので、
ぜひ参考にしてみてください。


考えることより再考すること


『THINK AGAIN』では、

再考すること、
考え直すこと、
ときには自分を改めることも
必要である。


とあります。

その大切さについて
まるまる1冊を使って
考えられている本です。



自分の考え方を変えようとしなかったり、
今までのやり方にこだわったり、
これまでの体験に固執してしまい、
判断を誤ったり。



こんな失敗例、
たくさんありますよね。


ビジネスでも一緒です。

本書は事例がたくさんあって、
学べることが多いです。

一例を挙げると、

BlackBerryの創業者、開発者
マイク・ラザリディス
を取り上げて、


なぜ、
成功していたスマートフォン
「BlackBerry」が

iphoneの登場後、
失墜してしまったのか。

なぜ「BlackBerry」は
iphoneのような
スマートフォンを作れなかったのか。


また、
スティーブ・ジョブズが
iphoneを作る前に

誤った思考法や認識を
していたことによって

もしかしたら、
iphoneはつくられて
いなかったかもしれない。

といった失敗事例を
挙げられています。

どちらにも共通して
言えることは、

「再考」が必要である。


自身の考え方や行動を
再考していれば、
失敗に陥らなかった。

と。

実際に、
ジョブズはその後

自分の考えを改め直して、
Iphoneプロジェクトを
進めていきます。

その後の成功は
あなたもご存知のとおりです。

さて、「BlackBerry」
はどうだったでしょうか……


自分の考えや信念に
固執しすぎるがゆえに、
失敗することが有る。



なので、
考えることよりも
考え直すことが難しく、
大切。


だと、
この本では教えてくれます。

しかし、
言うのは簡単だけれども、
実行するのは難しい……


シャーロック・ホームズの例



考え直す、
自らを正す、見つめ直す、
自分の価値観をフラットに見る。


なかなかできない……

しかし、
そんなか、

最近読んだ
シャーロック・ホームズで

凄いなあ、
と思った出来事が有った。


シャーロック・ホームズを
知らない方のために
補足すると、


シャーロック・ホームズは
19世紀ロンドンの
名探偵。

推理小説や、
名探偵漫画など多数ありますが、
それの元祖人気シリーズ。

といったところでしょうか。


ホームズの凄いところは、
その洞察力、観察力、分析力、推理力。


タバコパイプであったり、
帽子だったり、
靴だったり、

ある物を見ただけで、

その持ち主の人となり、性格を
言い当ててしまったりします。


ホームズいわく、
演繹をして考える、
のだそうです。

例えば、
こういう形、汚れ、ズレ、
模様、印、使い込み方などがある。

こうなっているから、
こういう特徴から導き出せるのは、
こういう性格で、こういう使い方、
こういう生活をしている、
だからこうなっている。
こういう持ち主だろう、と。


一つの物から、
どんどんと分析して導き出していく。

それくらい、
推理力、洞察力、
思考力の有る人なんですね。


過ちを受け入れられるか?



それも凄いことですが、

今回、
私が言いたいのは
そこではありません。


これは、
あるお話での出来事。

とある依頼人から、
こういう問題が合ってわからないから
解決してほしい。


と相談されます。

依頼人の状況や
見たもの、聞いたもの、
などを話して、
ホームズに説明をします。


上記の分析力や洞察力など
持ち合わせている
ホームズは、

自信満々になって、

なるほど、
こういうパターンだから、
こういう事件だろう。



こういう犯人がいて、
こういった真相が
裏にはあるに違いない。

任せてくれ、
と現場に急行する。

家で依頼人の話を聞いて、
推理を張り巡らせて、
こういうことだろう!
と。


しかし、
現場に行ってみると、

ホームズも
全く予想だにしない、
真相、結末を迎えた!



ホームズの推理は間違っていたのだ。


色々とシャーロック・ホームズ作品を
読み返していくと、

ホームズは、
推理のために、
様々な現場検証であったり、
取材や近辺調査など
地道にやっていたりする。

しかし、

今回は家で話を聞いただけで、
自分の過去の体験や思考だけに
頼って推理してしまい、
分かった気になっていたんですね。



すると物語の最後の締めで
ホームズは言います、

「ワトソン。」とホームズは私に声をかけた。「今後もし、僕が自分の力をいささか過信していたり、事件に必要なだけの労力をかけなかったりしていて、君がそれに気づいたなら、どうか僕に『ノーベリ』と耳打ちしてくれたまえ。そうすれば、この上なく恩に着る。」

土色の顔
THE YELLOW FACE
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle
三上於菟吉訳
大久保ゆう改訳



今後、同じ過ちを犯さないために、
自分を戒めてくれと友人に頼む。


もしかしたらあなたは、

まあ、ありがちな話じゃん。
とか思われるかも知れませんが、


よくよく考えれば、
これって凄いことではないですか?

自分の過ちを認め、
同じミスをしないよう

自分を叱ってもらうように、
友人にお願いをする。

普通、できることではありません。


どうしても人は自信過剰になったり、
自分の思い描いた物語に固執してしまい、

誤った認識などをしてしまいがちだ。


でっち上げの報告書


先日、
工場や研究所にて働いている
知人とお話をしたが、


工場ラインにて
生産管理、現場監督など、


現場に小さくとも、
事件事故、
滞りなどがでた場合、

報告書や始末書などを
提出する義務があるそうです。

しかし、
一応書かなければいけないから書く、
というものが大半で、

それっぽいことを毎回書いて
提出するそうです。

こうだからこうなったのだろう。
なのでこう対策をして、
以後気をつけます。
とかなんとか。

まあ、
その場しのぎですよね。

ある程度は
会社の義務なので
これも仕方がないのかも知れませんが、

自分がやりたいこと、
成し遂げたいこと、
目標としていること、
スキルアップしたい事柄、

についてであれば、
こういった姿勢では
成長しませんよね。


自分を改める、考え直す。

また、できなくとも、
そうしようと努める。
それができる人は素晴らしいと思う。


なかなか自分の考えに固執し、
そのまま引き返せずに、辛い思いをする。


あなたは、
このシャーロック・ホームズの
お話を聞いて、
どう感じましたか?

気軽に感想などコメント下さい。



参考:『黄色い顔』(『土色の顔』)




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