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幻の銘茶のこと(一)出逢い

お茶の発祥地と聞いて向かった滋賀県。(諸説あるそうです)
延々続く整然と植えられた茶畑を横に見ながら期待に胸が膨らみます。
各お茶農家から茶葉を直接仕入れて商品をつくっている専門店へ足を運びました。

 お茶を頂きながら国外への発送も考えたい旨をつたえると
「それは難しいですな」
聞けば、現在国内で栽培されているお茶は農薬の使用があり、
基準値を超える日本のお茶は、基本EUなどへの輸出は規制があるためできないのです、とのこと。
無知でした…。

ほうじ茶を幾つか購入してお店を出ます。
まぁせっかくここまで来たのだから、と県境でしたので
そのまま307号線を進み猪目窓の正寿院へ。丁度桜の美しい季節でした。
ごろんと寝転び天井画をひとつひとつ眺めているとあっという間に時間が経ちます。

宇治は茶所、茶は政所
手織り真田紐職人の西村家へ訪れたある日、
 滋賀が日本茶発祥の地と聞いて産地訪問をしたけれど
仕入は難しそうなので、宇治のJASマークを取得しているお茶農家さんを訪ねてみようと考えています、とお話しました。

すると操さんが、
「何を言っているんですか。
お茶は昔から、『宇治は茶所、茶は政所』というでしょう。茶摘み歌ですよ」と仰います。
(茶摘み歌・・私が知っているのは 〽 夏も近づく八十八夜~ だなぁ)

政所って、どこですか?
操さんが農家さんにその場で連絡を取ってくださいました。
予定外でしたが、何度も関西に来ることはできません。
まずは農家さんのお話を伺いたいと翌日向かうことになります。







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