あいねのいえ

手から手へ 次世代に繋いでいきたいもの。 生活に溶け込むホンモノは 時に地味で目立た…

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手から手へ 次世代に繋いでいきたいもの。 生活に溶け込むホンモノは 時に地味で目立たないものだと感じつつ…

マガジン

  • 備前焼のこと

    釉薬を使用しない焼き物のひとつ【備前焼】職人と自然のコラボアート、日常の生活にささやかな豊かさを。

  • 奥能登のこと=被災者支援(緊急)=

    奥能登 珠洲の被災者支援記事です。 奥能登珠洲で生活する村上家の集落は山の中の過疎地にあります。震災後5日間閉ざされた支援の行き届きにくい山の中です。現在、道は通りましたが再建支援の優先順位は極めて低いと思われます。様々イベント運営や農泊申請をしている一家には畑や家畜の世話があります。今もそこで暮らす元気なご高齢の方々。 近辺で小さな子どもがいる若い世帯は村上家だけ。ご近所の力です。 ニーズに応じたフレキシブルな顔の見える支援のひとつとして考えております。 尚、支援金額から 1.事務手数料(決済手数料) 2.プラットフォーム利用料 3.振込手数料 以上がnote様より差し引かれます。 支援先への振込手数料につきましては、当方が負担いたします。

  • 幻の銘茶のこと

    宇治は茶所、茶は政所 秘境に残る在来種。幻の最高級銘茶です。

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    手織り真田紐 150㎝ 4分巾(12㎜)単織

    稀少な手織り真田紐の職人物です150㎝単位ですが、長さのご希望承ります。通常の織物の4倍以上の糸を圧縮して織られ、伸びにくく丈夫です。重量物を吊ったり物を確実に縛る際に使われ、手織りならではの ”腰” が強度を作り ”ムラ” がきちっと締まる役割をしています。手織りで織られた真田紐は簡単に解くことができません。切りっぱなしでの納品です。発送までに7日ほどかかる場合があります。着物の帯締め・ストラップ・時計ベルト・アクセサリーなどに
    ¥34,540
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    高島扇子(い)

    稀少な日本製扇子です。約25工程の職人による手仕事です。裏表二重になっており、閉じると天がきちんと締まります。高島扇骨は日本製扇子90%をまかなっており、京都へ行けば京扇子、江戸へ行けば江戸扇子となり扇子の源流となっております。
    ¥6,600
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    手織り真田紐 150㎝ 4分巾(12㎜)単織

    稀少な手織り真田紐の職人物です150㎝単位ですが、長さのご希望承ります。通常の織物の4倍以上の糸を圧縮して織られ、伸びにくく丈夫です。重量物を吊ったり物を確実に縛る際に使われ、手織りならではの ”腰” が強度を作り ”ムラ” がきちっと締まる役割をしています。手織りで織られた真田紐は簡単に解くことができません。切りっぱなしでの納品です。発送までに7日ほどかかる場合があります。着物の帯締め・ストラップ・時計ベルト・アクセサリーなどに
    ¥34,540
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    高島扇子(い)

    稀少な日本製扇子です。約25工程の職人による手仕事です。裏表二重になっており、閉じると天がきちんと締まります。高島扇骨は日本製扇子90%をまかなっており、京都へ行けば京扇子、江戸へ行けば江戸扇子となり扇子の源流となっております。
    ¥6,600
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    マッチベイシックカラー3原色セット

    ★ブルー(シアン)・マゼンタ・イエローの色彩の3原色に、ホワイトとブラックを加えた5本のセットです。最小限の色数ですが、混色でお好みの鮮明な色を自由に作ることができます。色彩の理論を絵の具で実際に体験できるので、学習用にも最適です。理論上ブラックは3原色の混色で作ることができますが、使いやすさを考えてセットに追加しました。構成色・ブルー(シアン)・マゼンタ・イエロー・ブラック・ホワイト【ベイシックカラーとは】3原色の色彩理論を絵具で実現した世界で最初の製品。超微粒子顔料で各色の粒子の大きさを揃え光が一定に反射します。(今日までの絵具は各色それぞれの顔料からつくられています。これらの顔料は粒形・形状がそれぞれ異なる物質(→光の散乱が大きくなり彩度が低下する)です。粒子が10ミクロン以下のものはほとんどありません)まっち絵の具のラインナップの中で、『ベイシックカラー』は色の元である顔料の含有率が最も高く、一般の絵の具に比べて約3倍も含まれています。その高濃度の顔料を、独自の技術によって超微粒子にしたことで圧倒的な透明感と鮮やかさ、伸びのあるなめらかな描き心地を実現しました。混色しても濁りが少なく、3色を混ぜ合わせても彩度がほとんど落ちません。限られた色数でお好みの鮮明な色を自由に作る事ができます。パレットに出した絵の具は、乾けば固形絵の具としてそのまま使えます。*当製品はボディペイント用ではありません*当製品は食べ物・飲み物ではありませんhttps://eine-liebevolle.stores.jp/news/62f4b3ff110dda1f3b106e6d
    ¥1,320
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手から手へ

次世代につなぎたい。 先人からつないできた職人の手仕事、ヒトとモノやコト。 その背景では分業制による関わり合い(コミュニティ)、ひとつひとつの製品に心を配る繊細さ、直しながら使い続ける手に合った仕事道具など、小さな気遣いや何気ない日常の積み重ねが日本の歴史や文化をつないできました。 海外から来られる方々が興味を持ってくださる日本独自の景色や文化は時代の流れの中でその技術や伝統を引継ぎ、懸命に守り続けてくださっている方々のお陰だと思います。 コスパ・タイパが重視され合理性

    • 備前焼のこと(四)美しさの意味

      備前で出逢った作家さんの工房へ。 今回もY様のお宅にお世話になります。 約束の時間にまだ余裕がありましたので、気になっておりました庶民に開かれた日本最古の学校『閑谷学校』へ寄り道してみました。 翌朝、Y様宅から向かいます。 お約束の山道迷子。 対向車が来ないことを願いつつ、なんとか到着したのは石井総さんの工房です。薪が山と積まれた古民家で、穏やかな空気が流れておりました。 沢山並べられた作品と、穴窯へも案内してくださいました。 石井さんの窯は3人で8時間交代で番をしながら

      • 備前焼のこと(三)備前焼の特性

        備前から気になったものを種々持ち帰り、スタッフとシェアします。 好きなものを好きなだけ思い思いに取ってもらうと、プチマーケティングにもなりますね。 お部屋や食卓に備前焼をちょっと置くだけで、空間が豊かになります。 素朴で小さなものだけど、ひとつひとつ選びました。 そこからまた選ばれていく備前焼。スタッフひとりひとりの感性の違いに嬉しくなります。 予備知識なしで出掛けた備前です。 でも、現地でいただいた珈琲の味が気になっておりました。 そういえばあちこちで、1度お酒を備前焼

        • 備前焼のこと(二)出逢い

          民泊でお世話になっているY様が、お知り合いの窯元さんまで送ってくださいました。  ゆっくりギャラリーなど見ていましたら、『珈琲いかがですか?』と ご主人が備前焼のカップに淹れてくださいました。初備前焼カップです。 珈琲好きです。ワクワクしながらいただきました。  深入りのいい香りとともに、澄ンとした透明感を感じます。 ?豆の種類かな??と思いましたが、どちらかというと水の様な気がしました。色味と対照的(?)に、やさしい温もりも感じます。 口につける食器の感触のあたりが、ツルン

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        • 備前焼のこと
          4本
        • 奥能登のこと=被災者支援(緊急)=
          2本
        • 幻の銘茶のこと
          7本
        • 手織り真田紐のこと
          6本

        記事

          備前焼のこと(一)初岡山

          感染症規制が終わったら訪問したいと待ちに待ったのが備前焼めぐりです。 強く惹かれる備前焼でしたが、焼き物については全くの素人で自身が何に惹かれているのかも表現できませんでした。 随分前に読みましたので内容の記憶がほぼ飛んでおりますが、 『里山資本主義:藻谷浩介・NHK広島取材班共著』と『腐る経済:渡邉 格著』の舞台(*今は移転された様です)が岡山の印象でした。 個人的に筆者が国産珈琲農園のメンバーになっていることのほかに、晴れの日が多いこと、皮ごと食べられるバナナなどの果物

          備前焼のこと(一)初岡山

          奥能登のこと(二)=能登半島地震被災者支援(緊急)=

          『今日は初お風呂!   1時間待ちだったけど、気持ちよかった~』 村上ゆりさんより、連絡が入りました。 1軒だけ再開された銭湯と自衛隊のお風呂に久しぶりに入ることができて リフレッシュされた様です。 活気がありすぎて楽しかったです!!と、集落の人だけでなくそれぞれ珠洲で暮らすみんなに会えたと、とても嬉しい時間だったことが短いやり取りの中で伝わってきました。 過疎地はちょっと距離あるお隣さん 珠洲焼の歴史を見ても文化的な生活の歴史は深く、 珠洲の方々は、自立して協力関係の

          有料
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          奥能登のこと(二)=能登半島地震被災者支援(緊急)=

          奥能登のこと(一)=能登半島地震被災者支援(緊急)=

          奥能登について、ゆっくり書きたいと思っておりました。 1話で輪島塗について触れました。 元日のことがあり、すぐに取り組むことができませんでした。 何かできることはあるかと思案しておりました。 奥能登でお世話になっている一家が2次避難しておりましたが、 このたび珠洲生活の再建を目指すことになりましたので微力ではありますがサポートしたいと思い、緊急的に支援記事を挟むことにいたしました。 様々な呼び掛けがある中で、目に留めていただきありがとうございます。 共にエールを送っていただ

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          奥能登のこと(一)=能登半島地震被災者支援(緊急)=

          高島扇骨近江扇子のこと

          手織り真田紐や政所茶の地元の方に伝統工芸品の話をしていたとき、ふと 「まぁ、扇子とかもそうなんよね。高島の扇子が日本の扇子の殆どをカバーしてるってね」 え?なんですかそれは。 早速、2009年製のナビを琵琶湖の対岸にある高島市にセットしました。 日本土産といえば『扇子』は代表的な工芸品のひとつ。 でも、日本製の扇子はとても少ないです。 過去筆者がギフト用に扇子を探していたときは本当に苦労したのを思い出します。 専門店でも取扱いは数本。 着物も近年では国外でつくられているとも

          高島扇骨近江扇子のこと

          幻の銘茶のこと(七)政所のくらし

          「お米もここ美味しいんよ」 近江米は有名ですが、山側で育つ竜王のお米は山からの水で育つので更に美味しいそうです。 「あっためたろか?」 「いえ、冷たいままで!」迷わず言いました。 美味しいお米は冷えた時にその味が出ます。 喜代美さんが朝炊いておひつに入れておいたというごはんを出してくださいました。 至福・・・ 何気なくされている政所の生活が、なんだか地に足がついていてホッとして そしてお洒落に見えます。 「金胡麻を乾かしてんねん」川上さんが栽培された無農薬の胡麻。 国産

          幻の銘茶のこと(七)政所のくらし

          幻の銘茶のこと(六)秘境政所の謎

          政所の謎 永源寺の先では、日本最古級と言われている 母体 の 土偶が発見されています。 1万年ほど平和な暮らしが続いたと言われる、縄文時代草創期のものだそうです。 山の奥深い小さな集落に『政所』と名付けられた地名。 気を付けてみないと見落としてしまいそうな小さな神社に刻まれた紋。 そこにはたくさんのお能面と衣装がありました。 このあたりは惟喬親王開祖『木地師』発祥の地です。 かつて、一般に使用を許されなかった最も高貴な色とされた『紫色』 その原料となる絶滅危惧種『紫根』の栽

          幻の銘茶のこと(六)秘境政所の謎

          幻の銘茶のこと(五)最高級銘茶

          宇治は茶所、茶は政所 政所の茶樹は『実生・在来種』という日本古来のもので、日本茶の栽培としては約2%だそうです。 室町時代からの茶樹を今でも引きついで育てられていて、当時の味と言ってもいいのではないでしょうか。 茶葉に厚みがあり、害虫に強いため農薬を必要としません。 茶樹の植え替えが無いので、しっかりと根を張り栄養を吸い上げるのでミネラルも豊富にあります。茶樹それぞれに個性があるためお世話は大変です。 一般に約98%を占める " 日本茶 " と呼ばれている藪北茶は、外来種

          幻の銘茶のこと(五)最高級銘茶

          幻の銘茶のこと(四)きの花政所紅茶

          きの花政所紅茶 「これがな、自信作やねん。どやろ」と 満面の笑みで出してくださったのは、 お紅茶でした。 え、紅茶好きです。 でも、苦手です。 どうしても当たりはずれといいますか、私感なのですが 渋くて刺激的な味わいのものが多く、本当に美味しいと印象に残っている 紅茶は奈良のホテルで頂いたものでしょうか。 何度も購入していますが、 ギャンブル感強めのジャンルなのですよね。 いただくときはホッとするものの、口にするまでの緊張感が少々プレッシャーでした。なので、ハーブティ

          幻の銘茶のこと(四)きの花政所紅茶

          幻の銘茶のこと(三)春夏平番茶

          稀少なきの花の春平番茶と夏平番茶 「これはどぅ?きれいやろ。私、これも好きやねん」と川上さん。 湧き水で程よく冷えたお番茶を出してくださいました。 美しい山吹色のお茶でした。 とても香が高く、そして優しくて ごくごく頂けて、喉の渇きを潤してくれます。 川上さんの『平番茶』はそのとおり、平の茶葉です。 他所にはない非常にめずらしいお番茶です。 軽く崩して 熱湯で気軽に淹れられること、 カフェインが少ないので、ご高齢の方や子どもにも安心です。 深夜のお伴にもいいですね。

          幻の銘茶のこと(三)春夏平番茶

          幻の銘茶のこと(二)煎茶

          秘境にあるちいさな茶園 永源寺を超えてどんどん山奥を進みます。 美しい川や山の景色にうっとりしているうちに到着したのは茅葺屋根の集落でした。 笑顔で迎えてくださった川上さん。ピカピカのお肌が眩しく思いました。 早速茶畑を案内してくださいます。 山の中まで来たと思えば、更に足元の険しい崖をのぼります。 ここなんですよ。 目の前に見えている風景は想像していたそれとは違いました。 燦々と降り注ぐ太陽の光 整然とこんもり整えられたどこまでも広がる茶樹並木 ...ではなかったの

          幻の銘茶のこと(二)煎茶

          幻の銘茶のこと(一)出逢い

          お茶の発祥地と聞いて向かった滋賀県。(諸説あるそうです) 延々続く整然と植えられた茶畑を横に見ながら期待に胸が膨らみます。 各お茶農家から茶葉を直接仕入れて商品をつくっている専門店へ足を運びました。  お茶を頂きながら国外への発送も考えたい旨をつたえると 「それは難しいですな」 聞けば、現在国内で栽培されているお茶は農薬の使用があり、 基準値を超える日本のお茶は、基本EUなどへの輸出は規制があるためできないのです、とのこと。 無知でした…。 ほうじ茶を幾つか購入してお店を

          幻の銘茶のこと(一)出逢い

          手織り真田紐のこと(六)手織りの価値

          ここまで来ると、流石に素人の私でも手織り真田紐の価値が それなりにわかるようになって参りましたが、 それでも、わざわざ手織りの紐をオーダーされる方がいらっしゃることに 驚き、その拘りを持つ方に興味がでてきます。 是非お会いたいと操さんにお願いして納品にお伴させていただきました。 納品先は伊賀上野にある能面師の工房でした。 操さんの紐をみるなり、「これですよコレ」と嬉しそうに目を細められます。 しばし、職人同士のあるある談義に耳を傾けて楽しんでおりました。 「何故、お面の紐

          手織り真田紐のこと(六)手織りの価値