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健康食は和食だけではない?地中海式ダイエットをとり入れてみること

健康食と言えば和食のイメージってありますよね。発酵食や野菜たっぷりの料理、”一汁三菜”文化の和食は世界も認める健康食です。
私の友人には「毎日和食派なんだ」という方がいます。私が友人の家で食事をいただいた時、白ごはん多め、野菜2種類のみで砂糖たっぷり甘めの肉じゃがに、味濃いめの味噌汁には具がわかめだけ、という食事に驚きました。本人は健康な食事と疑っていないし、和食であることには間違いありません。その時、一言で”健康な食事とはこれだ”ということの難しさを感じました。

では和食以外は健康と言えないのかというと、そんなことありませんよね。
いろんな国で、それぞれ健康なため食事のためのモデルみたいなものがあります。
個人的におすすめなのが、イタリアやギリシャ、スペインなど地中海諸国でとられている食事をまとめた、「地中海式ダイエット」と呼ばれるものです。
ダイエットとついているので、瘦せるための食事法と思うかもしれませんが、本来のダイエットの意味は「日々の飲食持つ」です。
つまり、地中海式ダイエットは痩せたい人のためだけのものではなく、「健康な食生活」のための考え方ということになりますね。

地中海式ダイエットはピラミッドになっており、下に行くほど多く摂る食品、下のほうの食品は毎日摂ることが望ましい、真ん中は週に数回、一番上は月に数回程度が望ましい食品です。そして大事なポイントが、土台には「日々の身体活動、周りの人々と食事を楽しむ」ことがあることです。この土台があって、地中海式ダイエットは成り立つんですね。

地中海式ダイエットは、肉や卵、乳製品を控えめに野菜、豆、穀類、魚を中心に組み立てます。

①野菜や豆類、きのこ類をたくさん食べる。
②パスタやパンなどの主食は、精製されたものではなく、全粒粉や玄米などを食べる。
③牛や豚の肉は月に数回程度に抑える。
④卵は週に3〜4回以内に。
⑤ナッツ類は毎日食べる。
⑥1日グラス1〜2杯のワインを飲む。
⑦乳製品はカロリーが高いのでほどほどに。
⑧油はすべてオリーブオイルを使う。塩、胡椒、レモン、ハーブなどをうまく使い、塩分控えめに。

日本の料理には出てこない食材やバランスだったりしますよね。日本でよく使われるサラダ油は控えめにすることが好ましいとされていますが、オリーブオイルは毎日摂ることが望ましいとされています。これは油でも、オメガ9やオメガ6といった違いがあるからのですが、このあたりはまた今度詳しく書こうと思います。
ワインも1日1~2杯は”ほどほどに入る”とされて、身体によいとされています。ヨーロッパの方と日本人ではアルコールを分解する機能の強さが違うので、そのまま摂り入れると、人によっては飲みすぎになるかと思います。
全くそのまま毎日摂りいれるというより、自分にあった程度というのを考えながら、上手に取り入れると、洋食やパスタが好きな方でも健康的な食生活というのを習慣にできるのではないでしょうか。

私の場合、「健康的な食事とはこれなんだ」と決めつけるより、いろんな国や考え方を知ることで健康の勉強が楽しくなります。そして自分に合った方法を自分で組み立てることで、無理せず習慣化できています。

嗜好や環境は人それぞれで、忙しさや金銭的な理由で取り入れにくい健康習慣などもあります。パスタ好きの私がおすすめするのは「地中海式ダイエット」です。自分に合う方法を見つけることで、楽しく無理なく続けられるといいですよね。


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