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世界の終わり #0 -Overview-


— end of the world 01 ―


生物を〈生ける屍・グール〉へ変化させる感染症発生によって封鎖された九州へと、それぞれの目的で上陸した人物たちが織り成す群像劇。連作短編。
(※第三章までは、独立した作品としても読めます)


【各章・梗概】

第一章『プレミア』
 生物を〈生ける屍・グール〉へ変化させる感染症の発生によって、九州が封鎖されてから七年。 レアもののフィギュアを収集すべく、九州に上陸して、空き家となった民家で盗みを働いていた白石は、家主と名乗る男性と出会す。


第二章『ギフト』
 市民団体TABLEの敷地内で起こった殺人事件の被害者は、刃物で傷つけられていたうえに感染の症状があらわれていた。事件調査をはじめた掛橋は、被害者と最後に接触した人物を個室で問い詰める。


第三章『ハンター』
 無国籍者であるウディとともに人身売買の仕事をしていた黄(ファン)は、自身の倫理観に疑問を抱くようになる。本当に醜いのはグールと呼ばれる感染者か、それとも人間の心か。問いの答えを探しているさなかに、黄は自らの望まざる行動ですべてを破壊してしまう。


第四章『メタフィクション』
 九州へ上陸する度に殺人事件に巻きこまれてきた柏樹は、三度目の上陸でも〝同じ状況〟に陥ってしまう。事件が繰り返されぬよう奔走する柏樹だったが、思いがけないところから周囲の人物たちが繋がりはじめる。

第五章『グール』
 探していた人物の行方をつかんだ板野は、市民団体のドライバーを脅してフォレストホテル跡地を目指す。跡地で板野が目にしたのは、銃器を所持した謎の男たちの姿だった。

第六章『メメント モリ』
 板野らの居場所のあたりをつけた柏樹と荒木は、広域捜査官の二宮へ連絡して、フォレストホテル跡地へ向かうが、ホテルの正門前に到着するなり謎の男から襲撃されてしまう。

最終章『グロウ アップ』
 九州を強制退去させられた白石は、荒木の周辺を探りはじめる。
 九州で不審な行動を取っていた荒木が、ひた隠しにしていた秘密はなんだったのか——その真相を突きとめた白石は、継承の決断をする。


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