見出し画像

詩 | ペンネーム

私は怖がりだから
本当の自分の言葉は
現実の知り合いには あまり言えずにいる

やっぱり
弱さなのかな

だけど
「私」という人間のフィルターを通して
言葉を読んでもらうのも何か違っていて

ペンネームは、一旦まっさらにしてくれる

私自身を

分けておかないと
なんだか落ち着かない
この角度から見た私
逆の角度から見た私
本当は全部全部一つなのに
一面ずつ 知ってほしい
すべてをさらけ出すには
なんだか気恥ずかしくって

どうぞ 一つずつ知っていって
わかりにくいけれど
そんな私も私なのです
本当は
知ってくれたら、
そして変わらずに居てくれたら、
それはそれで嬉しいことでもあるのです


ペンネームは
一つの世界として、今日も存在する


面としてではなく
ありのままの自分自身を そこここに ほのめかしながら。


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?