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気分の土台を上げる

よくスタバを利用している。
最近は妻を職場まで送迎してから寄るので、朝の8時にはコーヒーでほっと一息つくのが日課だ。スタバではnoteの記事を書いたり、ネットで調べ物をしたり、本を読んだりしている。

以前は、ホワイトモカやカフェミストを注文することが多かったが、近頃は専らドリップコーヒー。朝はドリップコーヒーが飲みたいから、というのが一番の理由だが、スタバは高いから……というのも正直ある。
今朝もドリップコーヒーのショートを飲みながら、これを書いている。ちなみに長居するときはトールをオーダーする。

さて、前置きはこのくらいにして。
先日も今日みたいにドリップコーヒーを頼んだのだが、そこでのちょっとしたエピソードを紹介したい。

店員さんから、見事なスマイルで「ご一緒にお食事はいかがですか?」というお誘いを受け、わたしは不器用なスマイルで丁重にお断りしたのだが、さらに見事なスマイルで、
「店内でお召し上がりですか?」
「はい」
「マグカップでお出ししてもよろしいですか?」
と訊かれた。
これらは、コンビニで「お弁当は温めますか?」と同じように毎回必ず訊かれる質問であるから、経験のある方も多いだろう。

わたしは本を読むだけのときは迷わず「はい」と言う。
しかし、パソコンで作業をするときは、
「すみませんが、紙(のカップ)でお願いします」
といつも言っている。
無駄なごみを出さないようにするためには、マグカップで飲むのがいいということはわかっているが、以前IT企業にいたときに「パソコンの横にマグカップを置かないように」という指導があったため、すっかり身体に染みついてしまっているのだ。要はこぼしちゃ駄目よってこと。

その日も、いつも通り上述の確認をされ、いつも通り「紙でお願いします」と伝えていたのだが……ナイスなスマイルで〝マグカップ〟で出されたではないか!

ううううううううう。

言いたい、言いたい。

ほんとは「今、紙って言っただろうが!!!!!!」ってね。

でも言わない、いや、言えない。
もし言ったら「申し訳ありません」と謝られて、新しいコーヒーを用意してくれるだろう。
でもマグカップに注がれたコーヒーはどうなるんだ?
そんなことを1秒で考えたわたしは、「まあいっか」となったのだ。

でも内心では「今、紙って言っただろうが!!!!!!」と思っている。
(わざわざnoteに書いているのだから、結構根に持っている)

しかし、席に着いて思ったのだ。
「大したことじゃないな」と。

それから、脳内のポジティブエレパンがこう言ってきたのだ。

  • スタバ以外ではいつもマグカップで出される店もあるし、そこでパソコン作業をしたことだってあるよな。

  • そもそも人には間違いもあるよな。

  • マグカップのほうが美味しそうな気がしない?

そんなことを考えられたとき、「今、紙っていっただろうが!!!!!!」は、いつの間にかどこかへ行っていた。

人間の良いところは、「許す」ことができる生き物だということだ。
相手に完璧を求めると、どうしてもイライラしてしまう。
最近ニュースを見ていると、みんな誰かを責めたくてしょうがないのかな? と感じる。
せめて、「明日になったら忘れてしまうようなこと」なら受け流してもいいんじゃないかな?

そんなわたしは、今日もスタバに来てパソコンでこれを書きながら、〝マグカップ〟でドリップコーヒーを飲んでいる。
うん、まずまず気分はいい。
できるだけ気分よく過ごすためには、こういう変化も必要かもしれない。

気分の土台を上げること――これって結構大事なことだ。

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