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自分をゴシゴシしてみる

ここでは、
ゴシゴシという音表現を
ブラッシュアップの動作として使いたい。

まず、ブラッシュアップとは、

① ブラシをかけて磨き上げること。
② 技術や能力にさらに磨きをかけること。一段とすぐれたものにすること。
『大辞林』第三版より

という意味である。

では、自分をブラッシュアップするって
いったいどんなことだろう?

大学4年生で、
これから社会人になろうとしている今まさに、

自分を磨かなきゃとか、
成長させなきゃとか、
たくさんインプットしようとか、
アウトプットしてみようとか、
必死になってる自分がいる。

技術を磨くとか、
知識量を増やすとか、
そういう意味ではブラッシュアップって言葉を
使ったことがあったけど、

自分をブラッシュアップするってなった時、
なんだかそれとは違う感覚だった。

日本語に直せば、自分磨き
なんだけれども、
ただ、ゴシゴシ磨いて、
キラキラにしようとするだけの感覚ではない

いうならば、
自分の心を囲んで隠している、
不透明の幕や霧のようなものを取り除くような、
少し汚れてしまった窓を拭いてあげるような、
ちょっとゴシゴシして、
その本来の姿を見つけてあげるようなイメージ。
そして、それを輝かせてみようよっていう感覚。

人はきっと、初めから輝いてはないし、
何もせず永遠に輝き続けることは難しいから。

ブラッシュアップするためには、
いきなりたわしみたいにゴシゴシしたら、
傷ついてしまうから、
まずはどこが汚れちゃってるんだろうとか、
どこをもう少し拭けばきれいになるだろうとか、
どこはもうきれいなのかなとか、
じっくり見つめてあげる必要がある。

それは自分で見つめる時もあれば、
時には自分を見かけた人が、
あるいは、じっと見てくれていた人が、
汚れポイントを見つけてくれるかもしれない。

そして、
もしその汚れポイントが
すぐ壊れてしまいそうだったら、
優しい木綿布やスポンジ
もしその汚れポイントが
なかなか取れてくれなかったら、
少し固い生地のタオルで、
磨いてあげる。

そうして、
毎日、毎日、ゴシゴシゴシゴシって、
少しずつでも汚れポイントを磨いていくと、
いずれかとってもクリアな点が見えてきて、
そこからが見えてきて、
本当の姿がちらりと見えてくる。

それで満足してしまうこともあるんだけど、
そのクリアな点は、
今まで汚れに埋もれちゃってた部分だから、
もっと磨いてあげたら、
とってもツルツルに、
そしてキラキラになる。

ゴシゴシしたタオルが
ちりちりに、ちっちゃくなる頃には、
きっと、輝かしく
周りを照らせるほどになってる
はず。

そして、
ちょっと力強く前に歩き出せるようになるんだ。

はじめは不透明で、もやもやとしていて、
色彩のなかったところが、

ゴシゴシしていくうちに、
はじめは暗くてもが見えてきて、
そしてまたゴシゴシしていくうちに、
明るい色に、そしてまで発するようになる。
その光が最大限になった時、
ガラスのような透明に、
そして周りの光と反射して、カラフルにもなるのかもしれない。

これをやめてしまったら、
またそこは、、そしてに隠されてしまう。

✳︎

そんなことを繰り返すのが、
自分をブラッシュアップすることであり、

それはまさに、生きてる!という感覚
である気がした。


そのゴシゴシすることを、
もし本当にやめてしまったら、
きっともう光を発することも、
前に進み歩むこともなくなってしまうから。

ブラッシュアップ。

きっと、人それぞれゴシゴシの仕方も、タイミングも全て違うはず。

けど、ブラッシュアップをして、マイナスになることはないだろうな。よっぽどかたーいたわしでゴシゴシ削らない限り。

ゴシゴシし続けること。

そのことによって、ちょっと自分色が見えて、うきうきしたり、逆に不安になったり。

それって、生きてる証拠じゃん!

ってやっぱり思う。

初めてこの言葉について深く考えてみた日。


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