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大原美術館、あの絵のまえで。


今日は、念願の倉敷、大原美術館へ。

小学生の時に一度訪れて以来、実に30年ぶり…!
5年以上前になるでしょうか…原田マハさんの『楽園のカンヴァス』を読んでから、絶対にもう一度行きたい、と強く心惹かれていました。


子どもが生まれてから、じっくりと美術館を訪れたこと、あっただろうか…。
今回は、子どもたちも行きたい、というので3人で入館することにしました。



思いもよらなかった。

最初に入った展示室で、もう気持ちがぶわぁっと溢れた。
涙で絵が滲む。
(マスクがあってよかった。)

自分でも、うまく説明できないのだけれど。
そこにある絵と向かい合ったとき、今までの様々な記憶が、急に甦ってきたのです。


もともと美術館は大好きで、一人で自由だった頃は、よく行っていた。
あの空間で絵と向かい合っていた過去の記憶が、今の自分と重なる…。


忘れてた。
あぁ、私はこんな時間が好きだった、そして今の自分も必要としてたんだ……ということを身体全体で感じて、驚きと喜びで心が震える。


セザンヌの絵の前で思い出す。

まだ実家にいた子どもの頃、そう、セザンヌの描く絵が好きでポストカードを持っていたっけ。
(今日も見終わったあと、ミュージアムショップでカードを迷わず買いました!)

その頃、美術館にたくさん行った記憶はないから、何に影響を受けていたかは覚えていないけど。
確かに、美術の教科書も好きでした。


アンリ・ルソーの絵の前では、もちろんしばらく動けなかった。

以前はあまり興味なかったけれど、『楽園のカンヴァス』以来、ルソーは特別な存在になった。
見れば見るほど、独特な色彩と陰影の世界から目が離せなくなる。


ピカソの「鳥籠」も、感慨深い。

同じく原田マハさんの『あの絵のまえで』の中で取り上げられている作品。
その物語を思い出し、絵のまえで、なるほど…と思う。


小学生の私は、とても大きな美術館である印象をもったけど、意外とコンパクト。
でも今の私には充分で、ひとつひとつの絵とじっくりと向き合える、本当に貴重な時間でした。


子どもたちはといえば。
予想外に…私のペースに何の文句を言うこともなく、それぞれ思い思いに作品を見ていました。
私が興奮して説明したりすると、お話は小さな声で、とたしなめられる始末…。(ごめんなさい。)


桜も見頃。


あぁ…。
また、やりたいことが増えてしまう。


機会があれば、美術館や美術展に足を運びたい。

原田マハさんの、まだ読んでいない作品も読んでみたい。
そして、久しぶりにもう一度『楽園のカンヴァス』を読み返したい。(実はもう何度も読んでいる。)



いろんな思いを胸に。
明日には日常へ帰ります。


今日も読んでいただき、ありがとうございます。




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