雪の日、コロッケの日。
窓の外には、静かに雪が降っていた。
店にお客さんが少ないのは憂慮すべきことではあるけれど、でも、ガラスの外の音のない世界を眺めなから静かなBGMを聴いているのは、好き。
今日のコーヒーは、とても濃い。
お昼に仕事を終えて帰るころ、降り始めた雪は次第に強くなる。
家に着いたときには、一面真っ白になっていた。
夕方にようやく雪がやんだのを見はからって、ブーツを履いて外に出る。
今日までに返さないといけない本があったので、今日も今日とて図書館まで歩いていくのだ。
(途中、寒さに後悔しかけたけど。)
空には青いところものぞいているけれど、ときどき吹く強い風にのって、木々に積もった雪がぶわぁ、と吹雪のように舞い上がってふりかかる。
道の雪はもうすでに氷で、ばり、じゃり、じゃり、と慎重に踏みしめて歩く。
今日借りてきたのは、2冊だけ。
すてきなものを見つけた。
東直子さんの『十階』という本、大きさかたち厚みどれも手にしっくりと馴染み、装丁もシンプルだけどじっと見つめてしまうほどに美しく、中の文字の配置の様もすばらしい…。
1月1日から12月31日まで、1年間の短歌日記。
1ページに、その日のエピソードの短文と短歌が一首書かれている。
ひとつひとつ、大事に文字を追いたいと思わせてくれる一冊…。
こういう日記、私も書けたらなぁ、と思う。
(短歌は挑戦してみたい、と思うけど、なぁ。)
そして、借りようとカードを出して思い出した。
そう言えば予約していた本も、おんなじ…東直子さんとくどうれいんさんによる『水歌通信』だった。
これもすてき。
文字とイラストに使われている青の色が、とても好き。
今日は、やる気だった。
数日前、TVで美味しそうなコロッケの番組を見て、コロッケを作ろう、と思った。
コロッケ、たぶん私今までに2回しか作ったことがない。
だって、手間がかかるし、買ったものは美味しいからむしろラクしたいときのアイテムじゃん、という考え。
でも、子どもたちとテレビを見ながら、揚げたての山のように盛られたコロッケ食べたいねぇ、という話になった。
で、今日だ。
(いいぞ、今年はなかなか行動が早い!)
図書館から帰ってせっせと作り、ちょうど揚げようとしたところに、夫も仕事から帰ってきた。
たくさんできたのでお皿に山のように盛りたかったけれど、揚げるそばから食べられていくので、映える写真はとる隙もなかった!
達成感。
でも、今日はもう眠い。
また今夜はぐっと冷え込みそうです。
どうかあたたかく過ごせますように。
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