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■大河ドラマ『光る君へ』第12,13話を深掘りしたい人のための参考本

えりたです。

日頃ほとんどテレビ番組を見ることはありません。映像から情報を取るのが本当に苦手なので、観ていると疲れてしまうのです。だから、我が家でテレビがついているのは、ごはん時のNHKニュースくらい。

そんな私が大河ドラマ『光る君へ』を二桁話数になっても見続けているのは、ほぼ奇跡でありまして…毎週見て、感想書いてというルーティンが1年間続けられるかどうか、実は私自身がいちばん半信半疑かも(笑)

さて、そんな映像苦手民な私が『光る君へ』を毎週見る原動力となっているのが藤原道隆さま、定子さま、藤原公任さまでございまして。彼らに沸き散らかしている、第12話、13話の感想記事がこちらです。

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さて、第12話、13話では主人公まひろを含め、さまざまなカタチで結婚のお話が出て来ました。「北の方(正妻)」「妾妻(妾)」…

当時の結婚の形式だったり、それに対する社会通念だったりは今とは全然異なっています。そうはいっても、私たちが知るのはイメージで描かれた平安時代中期だったり、日本史でうっすら習った事柄だったりでしかありません。

そのあたりを詳しく教えてくれる本がこちらです。

■『源氏物語の結婚 平安朝の婚姻制度と恋愛譚』
■工藤重矩 著
■中公新書
■2012年3月
■840円+tax

正妻がどのように決まるのか、正妻と妾妻はどれほど異なるのかなどが詳しく書かれています。また、その仕組みが『源氏物語』をどう動かしたかについても、論じられていて目からウロコがぼろぼろ落ちます。

実は、結婚前の倫子さまに和歌が贈られなかったのも別におかしいことではないようですが、ただ、うん…あれは…どう見ても道長どんのふるまいがひどいですよね…(遠い目)

あと、この本を読んでいるとあのまひろちゃんが「紫の上」をあのように書いた理由がうっすら感じられたりもします。もちろん、私の感想でしかありませんが…

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そうして、第12話、13話と言えばやはり「藤原定子さま」です! おかわいらしくて、朗らかで、おきゃんで…もう素敵ポイントがありすぎて、そのお姿を見ているだけで、いろいろ情緒が限界突破してしまいます。

そんな定子さまの素敵ポイントを惜しみなく賛辞した書物と言えばコチラですよね。

■『枕草子』
■清少納言 著
■角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
■平成13年7月刊
■680円+tax

こちらの本は『枕草子』のすべてではないのですが、なかでも絶対に押さえておきたいトピックや、逸話が余さず入っています。

また、現代語訳や注釈、図版も充実しているので、古文は苦手…と思う方でも手軽に読んでいただけるのです。しかも、680円(税別)! あの『枕草子』がそんな手ごろなお値段で手に入る世の中って…超すてきって思うのです。

『枕草子』について、また、このビギナーズ・クラシックスシリーズについてはこちらの記事に詳しく書きました。

あ、ちなみに。ききょうさん/清少納言先輩=ファーストサマーウイカさんによるトークショーもとても楽しかったです。

今夜の第14話には、ファッサマ納言さまもひさびさにご登場の様子。定子さまにキャッキャうふふされる笑顔が楽しみです♡

また、第13話で素っ頓狂な恰好を主に「まひろっち」に自慢しに来た藤原宣孝さま(佐々木蔵之介さん)。皆がしずしずと向かう御嶽詣に超ファンキーな恰好で行ったというお話も『枕草子』に入っています。

ということは、もしかして『枕草子』に入っている逸話もこれからもりもりお話に入れこまれていくということ…? こ、これはヤバイと今こちらを読みかけています。

こちらは『枕草子』の全文が入ったもの。以前にご著書を紹介した河添房江先生が訳注されているとのことで即買いしました。…が、まだ読み切ってはいないので、詳しいご紹介はまた後日。

そうそう、来月には河出文庫『枕草子』の現代語訳が出るそうです。こちらも要チェックですね。

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そんなこんなで今日はもう第14話。おそらく、時代を自力で動かした兼家パパりんがご退場になることでしょう。それがもたらす波の大きさ、深さをドキワクしながら、また今夜もご一緒に楽しめたら幸いです。


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んじゃ、また。


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