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「青いココロ」を読んでくださった方へ

おはようございます。

絵のない絵本「青いココロ」を読んでくださった方、ありがとうございました。

絵本「ココロ」は、画家さんの反応を見ながら書きましたが、「青いココロ」は私ひとりで書いた物語です。

「ココロ」は、絵と文お互いがなければ生まれない物語を目指し、あらかじめストーリーを書いてから絵を描くのではなく、文→絵の順で1シーンずつ作成した絵本でした。

「ココロ」も「青いココロ」も、始まりは、私の「ココロはまっさおな雪の朝に生まれました」です。それに対し描かれた1枚の絵から物語が始まりました。

「ココロ」を先に発表しましたが、実は、「青いココロ」の方が先にできた物語です。正直なところ、この1枚の絵をみたとき、「青いココロ」は一気に書きあがってしまいました。それでは、絵×文の絵本製作にならないため、画家さんに見せて相談し、彼女が描きたい方を選んでもらいました。

そうして、絵本と絵のない絵本ふたつの「ココロ」の物語が生まれました。

共同創作者がいた「ココロ」は、意識的にストーリーを整えた箇所もありますが、「青いココロ」は、自分の文体のリズムやイメージを大切に、描いていきました。

書いていて、あれ?私は、こんなに悲しいことばかりだったのだろうか、辛かったのだろうか、と焦りました。でも、無理に変えることはしませんでした。悲しいこと辛いことの中に「さいわい」があった。それが私のリアルでした。

皆さんは、木こりの熊をどう思ったでしょうか?
ココロの羽根を切り裂いた悪い奴?
ずっと一緒にいたいためにココロをだましていた?

私は、熊の「こんな日がくると、わかってはいたんだよ」という言葉を読むと泣いてしまいます。

ひとりで、ココロの寝顔を見ながら、いつか出ていくココロが怪我をしないように、木靴を彫っていた熊を思うとたまらないのです。

この物語は、いろいろな読み取り方ができるように、表現に「余地」をもたせました。

そして、絵が頭の中に浮かぶような、香るような表現を心掛けています。

皆さんの心に、1枚でも絵本のシーンが、残ることがあれば、しあわせです。

「ココロ」の旅に同行いただき、ありがとうございました。
皆さんもよい旅を。


「青いココロ」

もうひとつの「ココロ」





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