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寝かしつけで創造力を磨く

一日の最後である就寝時間。

忙しい時期だったりすると親の方が疲れてて、寝かしつけしている最中に自分が子どもより先に寝落ちしてしまう。

ということは育児あるあるできっと誰しもが経験のあることだろう。

我が家では絵本を一つ読み、歌を歌い、おやすみのハグをしてから部屋を後にする。絵本を読んでる時はベッドの上に座り、歌を歌う時は電気をナイトランプに切り替えてから歌う。

こんなスタイルではや2年が経とうとしている。

自分たちの部屋で寝ている4歳と6歳の娘たちだけど、どうもこの就寝前のルーチンが大好きでなっかなか辞めることができない。💦この距離の近い、親⇔子の密な時間の1つであると認識しているのでいつ辞めようか踏ん切りがつかないのも事実だったりする。

基本はボクとヨメで日替わりでやっているのだが、いかんせん乳児がいるので、ここ最近はボクがやることが多くなってきている。

そしてそこで問題は発生したのだ。

そもそもエストニアなんてところに日本語の子ども用の絵本なんてない。そして地方都市ということもあり、近くにたくさんの子育て世代の在留邦人がいるわけでもないしアマゾンもろくにないので、我が家には日本の絵本が少なめなのだ。そして新しい本を時折日本の両親が送ってくれたりしてもヘビロテになるのですぐに飽きてしまう。

子どもたちも、「もーー何十回、何百回って読んだよーーー」とクレームをいれるようになってきた。

ヨメとの夫婦会議の結果、我が家ではデジタルデバイスを子どもに極力使用しないことにしている。なので、デジタル絵本という選択肢もない。

となってくると選択肢がほぼなくなってくるのだが、

「無い」

ということは、

「創る」

ということに繋がるのだ。

お話がないんだったら創ってしまえばいい。

昔からそういうアドリブ・インプロ的なことは好きだったからこういったことには抵抗がない。


そう思い立ってからは絵本以外にも、即興のお話や、絵本の話に登場人物を追加で加えたり、お話をちょっとアレンジしたオリジナルストーリーを読むことも増えたのだった。

これ以来、我が家ではうさぎとカメには2つのバージョンがあるので、

「今日はうさぎとカメね!」

というと、

「じゃあきょうはバージョン2で!」

と、いう変な注文が入るようになった。

そして先月だったかな?今度は、

「うさぎとカメともぐら」

という、よく解らない異種格闘技戦のような物語も創ってしまった。


そして昨晩また別のタイプの即興おやすみストーリーを考えた。

それは要所要所で、肝心な登場人物や出来事を子どもに答えさせるという手法。

例えばこんな感じ、、

ボク「昔々、、、ある所に大きな大きな、、、、、」

娘にふる

娘 「カエル!!」

ボク「その通り!大きな大きなカエルがいました。その大きな大きなカエルは食べることが大好き。いつもいつもお腹が減っています。ある日のことです、カエル君が大好きなご飯を食べようとした時、お客さんがやってきました。ドアを開けるとそこには・・・・・」

娘にふる

娘 「りすぅ!!」

ボク「その通り!リスがやってきました!リスはたくさんの木の実をカエル君に持ってきてくれたのです!そしてカエル君はリスに言いました」

娘にふる

娘 「リスちゃん、ボク、木の実キライなの!!!!」

ボク「その通り!リスちゃん、ボク木の実キライなの!!だからこの木の実誰か他の人にプレゼントしようよ!そうだボクの隣にーーー」
ーーーーーー続く


自分たちが答えたことがそのまま話に反映されるのがとても嬉しいようでストーリーが進むたびに嬉しそうな声を上げ、熱心に聞き入る様子は本当に可愛い。そしてこの手法のいいトコロは自分で全てを考える必要がないこと。

子どもに肝心な所を考えさせて、自分はそれをつないでいくというだけ。子どもが創作に参加でき、自分はラクできるという一石二鳥。基本どんな答えが来てもそれをよしとし、それをベースに話を進めていく。という手法。

が、難点があった。

それはこの手のストーリーは寝かしつけには向かないということ。(そりゃそうだ)

自分の番を今か今かと待ち望み、いざふられたら答えを必死に考え、自分の番じゃないのに答えたくてたまらない感じになったりもして全然寝る雰囲気でなくなったのは始まって3分で悟ったのだが、楽しかったので続けてしまった。💦

これ、寝かしつけには向かないけど、子どもとのアクティビティとしてすごくいいと思う。寝かしつけの絵本問題は解決できなかったのだが、楽しみがまた一つ増えたのでよしとしよう。

創造力・クリエティビティで有名なSir. Ken Robinson氏も言っていたのだが、想像/創造ってやればやるほど鍛えることができ、どんどん簡単になってくる。noteの記事でも一緒だと思う。最初は書くことのネタがなくなるんではないか?と不安になったこともあったけど、変な話、書けば書くほどネタは出てくる。

書けば書くほど、「あ、あれも書きたい、これも書いてみたい」ということが増えてくる。(それをかき上げる時間が確保できるかは全く別次元の問題だけどw)

子育てをしていると本当に想像/創造力の必要性を感じる。

お金がない。時間がない。あれがない。これがない。

無いものを言いだしたらきりがない。


そんな環境を打開できるのはいつも創造力だったりする。寝かしつけという日々行う活動も少し手を加えるだけで創造力を磨くことができるトレーニングになるのだからしない手はない。

いつものストーリーに飽きてしまった子どもがいるあなた、どうだろう?今日はいつもと違ったお話にしてみては?



あっ、でもあんまり盛り上がりすぎないように気をつけないと22時まで寝れなくなる可能性があるのは細字にして注意事項として添えておく。

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