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noteをはじめたら、文章の書き方がわからなくなった話

お久しぶりの更新です。元気に生きています。

実は、今年に入ってからnoteで別アカウントを作って、そちらで定期的に記事を更新するようになっていた。でも、そちらのアカウントで読者を意識した記事を更新するようになってから、突然、文章の書き方がまったくわからなくなってしまった。

わたしは昔から、周囲の人に文章力を褒めてもらうことが多かった。そもそも、文字を書けるようになった小学生くらいの頃から、ずーっと「書く」ということだけは、なにかしらの形で続けてきていたので、「文章を書けない」なんて事態に陥ったことが一度もなかった。

でも、noteを本格的(?)にはじめてから、突然、「わたしって文章を書くのが下手なんだな」っていうことに気づいたのだ。それに気づいてしまったら、もう、今までどうやって言葉を綴っていたのかも思い出せなくなって。そして、どうやって文章を書いたらいいのかがわからなくなってしまった。

こんなことは、30年ちょっと生きてきて、はじめてのことで、戸惑いがとても大きい。そして、ショックも大きかった。


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そもそも、なぜ「自分は文章を書くのが下手なんだ」と気づいたのかということだけれど。

noteでたくさんの方の記事を読ませていただくようになった。
エッセイ的な記事を更新していらっしゃる方の文章も読ませてもらっていたけれど、「noteでの文章の書き方について」や「noteで記事を書いていくことで自分の事業にお客様を集めていく方法」などの、より具体的なnoteの使い方・書き方を教えてくださっている方の記事が中心だった。

そういう記事をたくさん読んでいると、みんな決まって「1記事1テーマで書くのが読者にとって読みやすい記事です」とか、「タイトルは読者の方に『気になる!』と思って記事を開いてもらえるようなものにすることが重要です」とか、「書く前に、その記事でなにを伝えたいのかというテーマをしっかりと決めて、そのテーマを深ぼっていく形で書きましょう」と教えている。

実際、読者がいることを前提とした記事を書くのなら、こういったポイントを抑えるのは必須だと思う。わたしも「ふむふむ。なるほど。確かにそうだよね」みたいな感じで、納得しながらこういったノウハウ系の記事をたくさん読みこんでいた。

そうして、別アカウントで今までに自分が書いてきた記事を読み返してみたら、見事に「1記事1テーマ」になっていないし、そもそもその記事に対する自分の「伝えたいこと」がなんなのかが、まったく明確になっていないまま書き進められている記事ばかりだということに気づいたのだ。


…え、読みづらい…
ていうか、なにが伝えたいの?この記事は。
主張とか、伝えたいテーマってなに?
ていうか、この記事って誰得なの?
この記事を読んで、読者さんはなにを得ることができるの?


シンプルに、ショックだった。そして、恥ずかしくもあった。
こんな、ただの文字の羅列でしかない、中身のない記事をわたしは大量に更新していたのか… 穴があったら入りたい…

とはいえ、「原因がわかれば、解決方法もわかる。そしたら後は、解決するために動いていけばいいだけ」というのが、わたしの人生における価値観・ポリシーだ。

なので、今まで書いてきた記事たちが、「1記事1テーマ」になっていないのならば、ひとつの記事の中にはひとつのテーマや主張、伝えたいことがくるように、整理し直して、書き直せばいい。そう思った。

なのに、それをしようとしたら、どうやって文章を書いたらいいかわからなくなってしまって、一文字も書くことができなくなってしまったのだ。

わたしが伝えたいことってなに?
主張や、とりあげたいテーマって?
わたしはこのnoteで、誰に・なにを伝えたくて、記事を書いているの?

そもそもの前提の部分で、わたしは立ち往生してしまった。
なにも思い浮かばない。
…いや、思い浮かぶには思い浮かんでくるんだけれど。それを「ひとつの記事に対してひとつのテーマで」という風に、しっかりと事前に自分の中で明確にしようとすると、するりと「伝えたいこと」や「主張」がすり抜けていってしまうのだ。

一度、「1記事1テーマ」の原則を無視して、思いつくままに書いてみようとも試みたんだけれど。そうすると、わたしの文章は右に左に、上に下に、空気の抜けた風船よろしく、縦横無尽に駆けまわって、しまいには書いているわたしにすら、なにを書こうとしているのかわからなくなる始末

文章なんて、書いているうちに自然と溢れ出してきて、気づいたらひとつの記事が完成しているっていうのがデフォルトだったわたしにとって、これは自分の存在意義すらを揺るがしかねないほどに、インパクトの大きい事件だった(大袈裟だろって思う人もいるかもしれないけれど、泳ぐのをやめたら死んでしまうマグロ的な感じで「書き続けていないと(精神的に)死んでしまう」ようなわたしにとっては、本当に冗談にならないくらいの大事件だったのです…)


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そんな、人生最大の危機(これは流石にちょっと大袈裟)に直面して、どうしたらいいかわからなくなって、数ヶ月ぶりにこのアカウントを開き、こうして涙ながらに文字を打ち込んでいるというわけだ。

この記事を書いていて驚いたのは、このアカウントでだったら、するすると言葉が出てくるし、ちゃんと文章が書けているということ。そして、多分だけど、ある程度、ちゃんと、ひとつのテーマ?に沿って、ここまで書くことができている。たぶん…。

さらに驚いたことは、久しぶりにこのアカウントを開いてみると、びっくりするくらいの「スキ」や「フォロー」の通知が溜まっていて、いくつかの記事では「スキ」が100を超えていたということだ。

え?誰のためでもなく、ただただ、自分のために書いてきた、読者さんにとって読みやすいかどうかなんてガン無視で更新していたアカウントなのに、なぜ?

このアカウントと、別アカウントでの違いってなんなんだろう?

願わくば、なぜ別アカウントの方では、「文章が書けない」「書き方がわからない」、というか最早「書きたいことが思い浮かばない」という事態に陥ったのかの、原因とその対策がわかればいいなという、あわい期待を込めて。ここからは、このアカウントと別アカウントでなにが違うのかを書きながら、思考整理していこうと思う。


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まず、このアカウントについて整理していこう。

そもそもこのアカウントは、去年、自分が不安症やPTSDから、うつやパニック発作を起こして、メンタルがぼろぼろになってしまって、なにをどうしたらいいのかわからない状態、つらくて苦しくて、どん詰まりだった状態から、少しでも抜け出すきっかけになればという想いでスタートしたものだった。

ぐちゃぐちゃとしたまとまりのない思考や感情を、「文字にして書く」ことで、少しでもスッキリしたり、思考整理のきっかけになったりすればいいな、なんて想いも途中からあったんだけれど。

多分、一番はじめのきっかけは、ただただ「この想いを吐き出す場所が欲しい」というものだった。だから、誰もわたしのことを知らないところで、誰もわたしのことを特定できない形で書いていくというのが、わたしにとっては重要だった。いわゆる、わたしにとっての安全地帯が、このアカウントだった。

だから、最初から、わたしにとってこのアカウントがどれだけの人にフォローされるかとか、記事にどれだけの「スキ」がつくのかは、重要じゃなかった。伝えたいことや、主張したいことも特になくて。ただ、自分の思いをぐちゃぐちゃなままでいいから、吐き出す場所。自分を癒すためのツールとしての場所だった。

そういう理由で(今までにも何度か書いたことがあると思うんだけれど)わたしがこのアカウントに書いている記事たちは、誰のためでもなくわたし自身のためのもの。読者さんを意識して、読んでくださっている方になにかを伝えたいとか、自分の意見を主張したいとかっていう初期設定みたいなものがまったくなかった。


一方、別アカウントの方はというと、前提の部分から違っていた。
そっちのアカウントには、初期設定がちゃんとあったし、読者さんを意識して文章を書こうと思ってはじめたアカウントだった。

具体的には、去年までストップしていた自分の事業を少しずつ再開させようと動き出したことの一環として、読者さんにとってタメになる良質な記事を書くことを目標にしていた。そうして記事を読んでくださった読者さんが、「この人からサービスを買いたい」と思ってもらえるようになるというのが、そのアカウントの目的でもあった。

つまりは、そのアカウントは事業用として運用をはじめたということだ。

とはいえ、noteという媒体で、がっつりSEOブログ的な文章を書くのは、なんだか違う気がしていた。これは、わたしの個人的な肌感なのかもしれないけれど、noterさんたちは、純粋に文章を愛している人が多い印象をもっていて。そういう人は、がっつり自分の仕事やノウハウを押し出して教えてます系の文章には、あまり興味がないようなイメージがある(実際のところ、どうなんだろうか)

そんなわけで、事業用のアカウントとはいえ、100%集客やサービスについての記事だけを更新し続けていくという使い方はしなかった。どちらかというと、そういう集客やサービス紹介といった "仕事" に全振りの記事は、HPのブログを使い、「noteでは仕事とプライベートの中間的な立ち位置の記事をアップしていこう」みたいなふわっとしたイメージが自分の中にはあったのだ。

そういう意味では、別アカウントもこのnoteも、似たような立ち位置にあるといえば、似たような立ち位置にあるのかもしれない(プライベートとか、自分の個人的な思いや日々のことを書く場所、という点において)


でも、じゃあどうして、このアカウントでは書けるのに、向こうのアカウントでは文章を書くことができなくなるんだろう?


…というところを深ぼっていこうと思ったけど、流石に一気にここまで書いて疲れちゃった。ちょっと尻切れトンボみたいになってしまって後味が悪いけれど、一回ここで書くのは休憩しようと思う。(こっちのアカウントでまで書けなくなったら、つらすぎる)

また、タイミングを見つけて、別記事で続編みたいな感じで思考整理を続けていこうと思います。


もし、この記事を最後まで読んでくださっている方の中で、「同じような経験をしたことあるよ」とか「こういうことが原因じゃないかな?」と思い当たる節がある方は、コメントでアドバイスいただけると、本当にありがたいです…


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