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公立病院に行く(2) ベイビーステップ 

近くの公立病院にいけば初診の時に国民保険番号のようなものが自動的にもらえるんだと勝手に思って公立病院にいってみたが、どうもそうではなかった気がする。気がするとかいってる時点でいかにも行き当たりばったり。

私立病院と同じぐらいの受診料を払ってきたので、毎回こんなに高額だといやだなと思い保健センター(Centro de Saude: Health center)で聞くことにして行ってみた。受付においてある番号札を取る機械の前でまた立ち尽くす。こんどは英語の選択肢もない。困ったなと携帯のGoogle翻訳をかざしたりしてみるが、保険番号登録のためにはどの項目の札をとればいいのかもわからない。ずっと立ち尽くしているのも迷惑なので後ろから来た人に順番をゆずる。というようなことを延々としていたがらちがあかないので、受付にいって勇気をだしてポルトガル語で聞こう!とおもって窓口に近づいたら、特に説明もなくいきなりB5ぐらいの半紙をわたされた。半紙には保健番号申請方法が英語で書かれていました。私みたいな人が沢山くるから用意してあるのね。

帰宅してから説明にしたがって申請しました。

ポルトガルにきてもう5ヶ月もたったのに相変わらずのろのろと物事が進む。次のステップは歯医者です。
     
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日本でリタイア生活を送るんだったらする必要が全くないことばかりして時間を費やしている。老後をすごすつもりで一人(と1匹)でやってきた初めての国では普通の生活を立ち上げるだけでも時間と体力と精神力と忍耐力がものすごく必要だ。65歳の定年まで待ってたら「お金は溜まるけどこれを乗り切る体力も精神力も残ってなかったかもしれない」と思いながらいろいろしている。(時間はある。)

夫婦とか家族だったら分担したり支えあったりできるし、情報収集能力も労力も判断力もシニアの女性のおひとりさまの何倍もあるんだろうな。一人よりも楽しく乗り切れるのかな、いいなあ。

でも一人だと葛藤はあるが意見の相違がないので喧嘩がない。喧嘩は怖くて辛いからそれはよかった。