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哲学者

明治36年、藤村操という当時18歳の青年が、
「世界の真相、生きている意味を知ろうとしたが、哲学はついにそれを教えてくれなかった。だから僕は死ぬことにした。」といったような言葉を木に削って書き残し、日光の華厳の滝に飛び込んで自ら命を絶った

16歳
友人と僕は、一緒にこの世から出ていこうか、といった話をしたことがありました

しかし、彼とは今も楽しく喫茶店に行ったり、おいしいものを食べに行ったりしています

最近彼は、好きな漫画のキャラクターの言葉を引き、
なぜ生きる方を選ぶのかといった問いを考えるのをやめて、
「とりあえず生きる方を選んで、そこから、どう生きるかを探すようにする
」と言いました

哲学は、なぜ生きるのかといった問いに対する答えを教えてくれるわけではありません
答えがないことをすがすがしく受け入れる、
その選択は哲学していると思います

彼の存在自体が問いと解を含んで、
彼もまた哲学者
そう感じるのです

こうやってシンシン考えるのを置いて、
好きな喫茶店でおいしいものを食べるのは確かに楽しい

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