中途社員が希望を持って働ける職場とは
この記事は、中途社員が希望を持って働ける職場について考えた記事です。
中途社員はそうでないベテラン社員よりも比較的職場を辞めやすい傾向があります。しかしながら中途社員の職場定着率が低いと、再び新たな人材の採用・教育コストがかかりロスが大きいものと考えられます。
私も年がだんだん大きくなってきて、思った以上に転職経験を積んできました。働き方はいろいろですが、気づいたら20年近く雇用されています。
周囲からサポートが少なく、プレッシャーが高い中途社員。そのような新人スタッフを迎える経験も増えてきたので、今日は中途社員が希望を持って働ける職場についてちょっと書いてみたいと思います。
【参考】私のnoteでは「新入社員にかける言葉」という記事がよく読まれています。おそらく1〜4月にかけては新人スタッフが入る職場も多いと思うのでぜひ読んでみてください。
中途入社の気持ち
仕事の経験はあるものの、転職先が違うジャンルの事業だったり、初めての職種だったりすることも多いでしょう。何より人間関係をゼロから構築するのは思った以上に心理的負荷がかかります。
中途入社のスタッフでも一緒にやってくれる先輩がいるだけでだいぶ心強い。これは新入社員と同じです。あまり年の離れすぎていない指導員は重要な存在。
徒然草には良いことが書いてあるなぁと思いますね。今なら真面目に古文を勉強できるかもしれない。
叱られないことが不安
先日のニュースで、20代の会社員が「間違えてしまった書類があったんですけど、気づいたら先輩が直して提出してくれていた。先輩に叱られないのがかえって不安になる。」とインタビューに答えていました。
叱るという言葉には相手の間違いを指導するという意味があります。怒らずに指導する。これは若いうちからコミュニケーションをトレーニングしておかないと恋愛や家庭でも問題になりますよね。年明け、次々と起きている殺人のニュースを見ていると考えさせられます。
40代以上の中途社員は若い頃のように叱られることはあまりないでしょう。先日も年上の先輩と「スルーじゃなくて注意してくれたほうがだいぶありがたいよね」と話しておりました。周りのスタッフから何も言われないと孤独に感じるのは新人スタッフ共通の感覚かと思います。
我々のような世代は、ときどき周りに「何かあったら遠慮なく注意してね!!」と言うのが簡単にできる対策。ただそれでボロクソに注意されているベテランの新人を見たことがあるので、中途社員は中途社員なりの立ち振る舞いをあらかじめ予習しておこう。
たとえば軽々しく「前職ではこうだったんですよ」と言わないとかね。実務経験少なめの若い経営者やスタッフはこのセリフに強く反応すると思われます。
叱ると怒るは違う
中小企業では「指導研修」みたいなものがほぼなく、業務マニュアルも設置されていない、あるいは設置されていても更新されていないことが多いのではないでしょうか? 指導スタッフがそれまでに受けてきた指導法が連綿と受け継がれていきがちと感じます。
叱り方にもいろいろあって、指導方法をしっかり学んでいるスタッフとそうでないスタッフでは雲泥の差があります。
どの職場でもなぜか1人はいるメンタルメーカー。要注意です。だいたい本人は能力に自信があるので、自分がメンタルメーカーであり周りから疎まれていることに気づいていません。
中途社員だって慣れない業務でミスをすることはあります。長く働いている職員から見れば些細なことでも、覚えるまでとても時間がかかる。ただ強い言葉で注意し続けると注意された本人が気分を害するだけでなく、職場の雰囲気を悪くします。
叱ったらその後のフォローこそが大切。忙しくて狭い職場ほど難しいんですけどね〜。叱られてしまったスタッフにはこんな本がおすすめです↓
私自身、次々と上司が出勤しなくなったベンチャー企業も経験しました。一方で、ベテランの中途社員が悪しき文化を断ち切るヒーローになる瞬間も見てきました。
中途社員には何よりも即戦力が期待されるでしょうが、良い職場を作る担い手としても活躍できる可能性があります。
中途社員であっても適切な指導を受けながら成功体験を積むのはとても大切なこと。「明日出勤したくないな〜」と思って過ごすより「明日も頑張ろう」と思える職場のほうがはるかに幸せです。今日のタイトルの「希望を持って働ける職場」は「明日も頑張ろうと思える職場」ですね。
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