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父と母のロールをはずして、夫と妻になりたい

我々夫婦はもうすぐ結婚記念日を迎える。
今年で結婚5年、付き合い始めてからは9年になる。
結婚生活5年の間にありがたいことに2人の子どもに恵まれ、平和に暮らしている。

せっかくの節目の記念日なので我々夫婦の関係について振り返ってみる。

結婚して関係は変わったか?

結婚前後で2人の関係に大きな変化はなかったように思う。

結婚前から2人で何かを共有することが好きだった。
アニメ、ゲーム、映画、テーマパーク…いっしょに楽しんで、感想を言い合う、そうしているうちに相手の新しい面を知る。この繰り返しだった。
(改めて振り返るとほとんどインドアの思い出だった)

結婚した後もこれは変わらなかった。
家事、妊活、育児、仕事、お互いの体調、お金のこと…当然ながら結婚前より共有することは増えるし内容はヘビーになる。もちろん、楽しいことばかりではなかった。しかし、いっしょに取り組むという意味では結婚前と変わらなかったように思う。

夫と一緒だと楽しいことはより楽しくなるし、しんどいことは少しましになる。今思うと、私が夫と結婚しようと思った理由はこれかもしれない。

子ども誕生後

夫婦仲は維持できたか?

「産後クライシス」という現象があるそうだ。

産後クライシスとは、妻の出産後のさまざまな変化により夫婦仲に亀裂が生じてしまうことを指します。

https://www.column.miyagi.coop/cat3/57

第一子の出産前、我々もこの産後クライシスになったらどうしよう と不安に思っていた。
結果として産後クライシス状態にはならなかった。夫婦の関係はそれまでと大きく変わらず、夫婦仲に亀裂が生じるということはなかった。

(私が夜間授乳でまともに寝れないなか、いびきをかいてガーガー寝てる夫にイライラしていたが、時がたてばおさまった。)

しかし、子どもの誕生を境に、夫婦仲を良好に保つためには努力が必要だと思うようになった。
 

父、母ロールだけになりたくない

子どもが生まれるまでは夫と妻というロールだけだったが、子どもが生まれると父と母という新たなロールがプラスされる。そして気がつくと、夫と妻ロールは鳴りを潜め、父と母ロールばかりになる。たとえ2人きりで話をしていても話題は子どものことばかりになる。

もちろん、これが悪いわけではない。特に子どもが小さいうちは物理的に育児に追われるため、話題が子ども中心になるのは当然だ。夫婦2人で育児に向き合っている証拠でもある。

ただ、夫婦の関係が父と母ロールだけになるのは寂しい。いつか子どもが巣立って父と母ロールが消えたとき、私たちは夫婦でいられるのか という不安もあった。

だからこそ、夫と妻、というか1人の人間としてのコミュニケーションを意識的に確保しようと思った。

夫にこのことを話すと共感してくれたようで、生活の中で父と母ロールをはずす時間をつくることにした。

コミュニケーションの時間、話題を確保する


子どもが生まれると育児に忙殺されるので、1人の時間や夫婦の時間は取りにくくなる。特に夫婦の時間は意識して確保しないと簡単にゼロになる。

1日の育児家事が終わって夫婦で話す時間ができた となっても、1人になりたかったりもする。特にうちの夫は1人の時間を一定量確保しないとしんどくなるタイプだ。もちろん夫も夫婦の時間の大切さは感じているようだが、同等に1人の時間も必要らしい。

逆に私は1人の時間より夫婦の時間を優先したいタイプだ。特に育休中は夫婦の時間が欲しい。日中ずっと赤ちゃんと過ごしていると無性に大人と(話が通じる相手と)話したくなるのだ。復職したらしたで、職場ではよそ行きの顔をしているので素を出せる夫と話がしたくなる。

お互いの時間の使い方についての考えを共有した結果、夫は私の気持ちを汲んで、1人の時間は私が寝てから楽しむようにしてくれた。この配慮のおかげで私はストレスを溜めずに済んだ。(本当にありがたい)

夫は家族が寝静まった後に、1人でお酒を飲みながらアニメを見たりゲームをしているらしい。

さて、無事に夫婦の時間を確保できたところで、もう一つ問題がある。

話題だ。

一時的に父と母ロールをはずしたいのだが、いかんせん日々が育児で埋め尽くされているので子ども以外の話題が少ない。

そこで役に立つのが夫婦共通の好きなものだ。我々の場合、プリキュアだ。
(プリキュアは女児向けアニメだが、大人が見ても面白い。むしろ大人にこそ見てほしい。)

プリキュアは日曜朝に放送しているため、日曜の夜は感想の交換と次の展開の予想を行う。このときは父と母ではなくなり、夫と妻になる(というかプリキュアファン同士の意見交換会だ)

子はかすがい、ならぬ、プリキュアはかすがい。

共通の趣味は夫婦のコミュニケーションにとって良い影響を与えると思う。

それ以外でも、面白かったnoteの記事、推しの話など相手にシェアしたいと思うことを話す。夫も仕事のことやアニメの感想などを話してくれる。
別にわざわざ話すことでもないよな~ と思うことでも意外と食いついてきたりする。夫にシェアできるものないかな~という目線で日々過ごしてみると新たな発見があったりもする。

今後どうしたいか

子どもたちがもう少し大きくなったら、子どもたちの前でも父と母ロールをはずす時間を作ろうかなと考えている。

パパとママは両親であると同時に夫婦、そして一人の人間であることを認識してもらいたいのだ。「夫婦とはこうあるべき」みたいな理想像を見せるつもりはない。というかそんな理想像、私も持っていない。

仲良くしていたり、たまには喧嘩もしたり、そういう自然な夫婦のやりとりを見てもらうことで、何か感じ取ってほしい。良いなと感じたところは参考にしてくれたら嬉しいし、ダメだなと感じたところは是非とも反面教師にしてほしい。

子どもにとって一番身近な夫婦はやはり両親だ。私も自分の両親の夫婦関係を観察して、良くも悪くも「夫婦ってこんなものなのか」と思っていた。
うちの子どもたちが将来結婚するかどうかは分からないが、参考情報にはなるだろう。
ちなみに、私の父は母と喧嘩しても絶対に謝らない人だったので、「ごめんなさい」を言えない人とは絶対結婚しないぞ と思っていた(笑)

これは、あくまで今の我々にとっての話なので、数年後、もしかしたら1か月後、状況は変わっているかもしれない。
そのときはまた夫婦で考えをすり合わせて、どうすれば仲良くいられるのか考えていきたい。






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