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時代証言

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記事一覧

高石ともや 81歳の年忘れコンサート

最後の年忘れコンサート 今日は高石ともやさんの年忘れコンサートへ。 ともやさんは「推し」という範疇では収まらない。 勝手に、時代をくぐり抜けてきた「同志」と思っています。本当に勝手に。  1941年、北海道生まれ。 日本のフォークソングを引っ張ってきた人です。 スーパーマラソンランナーとしても知られています。  年忘れコンサートはいつも12月29日なんです。 仕事納めが29日で、結局去年は行けず。 今年は「行こっ!」と思ってローソンチケットで買いました。 買った後で、今

ピート・シーガーは、ボブ・ディランを裏切り者だなんて、言ってない。

 最近になって、ソロ演奏でのライブを始めました。岐阜県大垣でのソロ・ライブの際に、客席にいらしたのが古川斉さんでした。  終演後に古川さんから、ピート・シーガーとアメリカで面談した経験があると、伺いました。ピート・シーガーといえば、「花はどこへ行った」「天使のハンマー」「ターン・ターン・ターン」など、今なお歌い継がれる親しみ深いフォーク・ソングの作者であり、歌を携えて行動したフォーク・シンガー、そしてアクティビストとして知られています。  古川さんは、さらにこう続けました。

英文の読み方を教えない日本の英語教育

 英語長文問題の攻略には読むスピードが必要ですが、スピードが上がらない要因が、英語教師が教える返り読みです。戦後から続いている文法和訳方式という英語の指導法です。  返り読みとは、英文に最後まで目を通して文法事項を確認してから後ろから前に戻って訳していく読み方のことです。しかし,返り読みとは言ってもこれは訳し方であって、読み方ではありません。  長文を読む時に全文を翻訳する必要はありません。全文を翻訳しなくても読解問題は解けます。和訳問題の時に翻訳すれば良いのです。  

「perform」の語源と意味の進化

概要「perform」は、英語において「演じる」「行う」「機能する」などの意味を持つ重要な動詞です。この単語は、芸術的なパフォーマンスや困難なタスクの遂行、そして物事の機能や働きを表現する上で欠かせない役割を果たしています。「perform」の語源を探ることで、言葉が持つ実行や達成のイメージがどのように形成され、拡張されてきたかを理解することができます。本記事では、「perform」の語源と意味の進化を詳しく解説し、この単語が英語の中でどのような位置を占めてきたかを明らかにし

亡くなれば、1秒たりとも戻れない。

 時が刻々と刻まれる。そこで不慮の事故や病にて絶命することを考えてみた。体験談として、筆者の父と母の他界について少々語りたい。 11年前の3月6日。昨日まで元気で買い物へ出かけたり、食事をして喜んでいた父が、一晩でこの世を去った。享年86歳、日本人男性平均寿命より5年ほど長生きしている。  前日運んだ介護食(介護は不要だが、食事を筆者が届けていた)を食べて「旨い!」と言っていたが、その夜に電池が切れた。  母は、29年近く前になるが、1995年12月7日の午前3時43分

【マンデルフレミングモデル、金融政策編】マクロ経済学part16

 もしも政府が金融政策をしたとして、それが無意味になった場合を考えたことがありますか?無意味になると考える論理が経済学にはあるのです。  それは、為替相場制にあります。変動相場制と固定相場制の違いに着目して、金融政策の効果を見ていきましょう。  前回はここから! マンデルフレミングモデルと金融政策金融政策とは  金融政策とは貨幣供給$${M}$$を増加させることで、$${Y}$$(GDP)を上げることができることでした。詳しくかここから!!  金融政策を行うとLM曲線

小説で感じる西武大津店の面影と思い出の膳所

「本屋大賞2024」の1つが、宮島未奈作『成瀬は天下を取りにいく』に決まった。滋賀県大津市膳所を舞台にしていて、タイトルにもなっている主人公「成瀬あかり」や「西武大津店の閉店」という出来事を中心に、いろんな人間模様が描かれている。 物語のキースポットとして多く登場する「西武大津店」はかつて営業していた実在の店舗。西武グループを創業した「堤家」のふるさとで、44年間親しまれてきたが、2020年8月末に閉店した。裏表紙にはありし日のイラストがあるが、現在は取り壊された。 最初

西武大津店を作ったのはうちの父だった

続きを書かなければならない記事もありながらずっと更新できてなくて心苦しいのですがちょっと面白いことがあったので短めの記事を書こうと思います。 先日なんの気に無しに寄った書店の店頭で大きく展開されていたのがこれ 「2024年本屋大賞受賞!」の平積み。 POPに描かれているイラストの女の子のタッチに見覚えがあるなと思ったらロッキンフェスやアンジュルムファンにはお馴染みのイラストレーター、「ざしきわらし」さん、どうやらこの本が今年の本屋大賞の受賞作らしいです。手にとってパラパラ

派閥解消

自民党の派閥解消の動きが進んでいます。岸田派(宏池会)、安倍派(清和政策研究会)、二階派(志帥会)がすでに解散を決め、麻生派(志公会)は存続、茂木派(平成研究会)は考え中のようです(本稿執筆中の令和6年1月23日現在)。 今回の動きは、派閥主催の政治資金パーティー売上げキックバックの違法な処理で、自民党の支持率が急降下しているからでしょう。とりあえず、後先を考えず派閥解消を唱えているという感は否めません。 自民党の派閥はこれまで、政治と金の問題が起こるたびに解散が宣言され、

政治家が利用する宗教団体 信仰なくとも集票に使えるから

及川さんのXにこのような投稿がありました。 どうも 統一教会と幸福の科学の活動に対し混同した質問者に 及川さんが答えたもののようです。 宗教に関しては、日本人は違いが分からずに どの団体が どういう活動しているのかわからないままに、 ただ どれもこれも一律批判の対象にしてしまうのが 残念です。 及川さんは今は幸福の科学の職員でも 幸福実現党の方でもありません。 及川さんのこのXの記事を見るまで、荻生田さんが、幸福の科学の信者であったということは全く知りませんでした。

【選挙ウォッチャー】 東京都知事選2024・N国党の30人擁立計画の解説。

 6月20日告示、7月7日投票で、東京都知事選が行われますが、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」は、30人の候補者を擁立する計画を立てています。  4月11日には東京都庁で記者会見をして、そのうちの13人(会見に来たのは12人)のお披露目が行われました。  ぶっちゃけ、うだつの上がらないアホでポンコツのN国信者たちが東京都知事選に立候補したところで、全員がド泡沫候補なので、僕が長澤まさみちゃんと結婚するよりも当選の確率が低く、もはや何のために30人も擁立するのかが全

【選挙ウォッチャー】 衆院補選2024・東京15区を荒らす「つばさの党」の妨害行為と決定的瞬間。

 昨日、4月16日から衆議院補欠選挙が告示となり、東京15区は9人が立候補する大乱戦となりました。  公選法違反の罪に問われている柿沢未途議員の辞職を受けての選挙であるため、自民党は候補者を出さず、その代わりにカジノをめぐる汚職疑惑の渦中にある秋元司さんが無所属で立候補。維新、立憲、ファーストの会などに加え、参政党、日本保守党、NHKから国民を守る党などが候補者を擁立しました。  そんな中、今回の衆院補選を物理的な意味で荒らしに荒らしまくっているカルト活動家集団の「つばさの党

野口悠紀雄「ChatGPTの文章校正、翻訳は驚異的」

 2023年に全世界へと一気に広がったChatGPT。生成AIの登場によって社会が大きく変わる可能性があります。  ChatGPTは何ができて何ができないか? 経済学者として日本経済を観測し続け、大ベストセラー『「超」勉強法』をはじめ、独自の勉強法を編み出してきた経済学の大家、野口悠紀雄さんは、翻訳や要約、文章の校正などができる半面、創造には向かないと指摘します。  野口さんが「デジタル機器」「加齢」「残り時間」をも味方につける「人生100年時代の勉強法」を伝授した新刊『

再生

「ニュータイプ」が数多くでてきている 25回 闘うものの唄が聞こえるか?(岩谷時子作詞より)

執拗な社会的経済的な不平等にもかかわらず、日本人はすべて例外なくすっかり形式化された価値に基づき、すなわち「歴史的」という意味での「人間的」な内容をすべて失った価値に基づき、現に生きている。このようなわけで、究極的にはどの日本人も原理的には、純粋なスノビスムにより、まったく「無償の」自殺を行うことができる(古典的な武士の刀は飛行機や魚雷に取り替えることができる)。この自殺は、社会的政治的な内容をもった「歴史的」価値に基づいて遂行される闘争の中で冒される生命の危険とは何の関係もない。 But in spite of persistent economic and political inequalities, all Japanese without exception are currently in a position to live according to totally formalized values---that is, values completely empty of all ”human”content in the "historical" sense. Thus, in the extreme, every Japanese is in principle capable of commuting, from pure snobbery, a perfectly "gratuitous " suicide(the classical epee of the samurai can be replaced by an airplane or torpedo), which has nothing to do with the risk of life in a Fight waged for the sake of "historical" values that have social or political content. 引用---- 「ヘーゲル読解入門」 アレクサンドル・コジェーヴ著 上妻精・今野雅方訳  国文社 1987年 家祖甚三郎は百姓でござる。 シリーズ第119回 (次回につづく)