Hiro Kashimi_音楽マーケッター

元レコード会社に勤務、この数年はデジタルマーケッターとして「真夜中のドア」をリバイバル…

Hiro Kashimi_音楽マーケッター

元レコード会社に勤務、この数年はデジタルマーケッターとして「真夜中のドア」をリバイバルヒットさせたり20代の頃サポートとしたフィッシュマンズが再評価にされたことで自らの知見を書き留めて置くことに。ポップ・ミュージックのイノベーションをオリジナルな視点でゆるーく書いていきます!

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最近の記事

西武大津店を作ったのはうちの父だった

続きを書かなければならない記事もありながらずっと更新できてなくて心苦しいのですがちょっと面白いことがあったので短めの記事を書こうと思います。 先日なんの気に無しに寄った書店の店頭で大きく展開されていたのがこれ 「2024年本屋大賞受賞!」の平積み。 POPに描かれているイラストの女の子のタッチに見覚えがあるなと思ったらロッキンフェスやアンジュルムファンにはお馴染みのイラストレーター、「ざしきわらし」さん、どうやらこの本が今年の本屋大賞の受賞作らしいです。手にとってパラパラ

    • フィッシュマンズ「LONG SEASON 2023」

      ようやくフィッシュマンズ「LONG SEASON 2023@名古屋ダイヤモンドホール」について書くことが出来ました!長かったなあ。 7年ぶりのツアー、そして映画「フィッシュマンズ」公開もあったので東京のチケットはあっという間にソールドアウト、日程的にも仕事と重なっていたので名古屋に遠征することにしました。それにしてもチケット購入のすぐ後には名阪もソールドアウトしてしまったので、映画「フィッシュマンズ」公開後のフィッシュマンズの認知度は凄いものがあるなと改めて思いました。

      • スマイレージの思い出(その1)

        こんにちは!前回書きました勝田里奈さんのPOPUPストアへの記事がこれまでにないほど見られております。ありがとうございます!改めて今のアンジュルムの人気の高さを知りました。きっかけはくみんさんのこのツイート、すごいnote なんて言っていただいて恐縮です。。。 さらに竹内朱莉さんの卒業で前身のスマイレージ時代にも再び注目が集まっているのかなと感じました。そこで自分が担当していた限られた時期ではありますが記憶を辿って書いてみたいと思います。竹内さんや勝田さんが活躍したスマイレ

        • 勝田里奈さんのブランド、PoFFのPOPUPストア@新宿伊勢丹を訪ねてみる

          noteの更新がすっかり空いてしまいました。実はとある会社からご縁があって会社務めを再開しておりまして連日オフィスに通っております。新しい環境なので新しい発見がたくさんあり充実した毎日を送っております。今日は新宿歌舞伎町でイベントの仕事があったので仕事の前に新宿伊勢丹に立ち寄ってみました。 以前、自己紹介的な記事の中で自分の一番最初の社会人での仕事経験は百貨店での仕事でありメンズファッションの売り場にいたことを書きました。そんな80年代後半の日本経済が絶好調な時期においても

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          あるべき場所に帰ったナイト・クルージングと清水音泉・清水さんとフィッシュマンズ

          大阪の泉大津で開かれるフェス「OTODAMA2013」を見に行きました。2019年の「OTODAMA」で20年ぶりのフィッシュマンズを見て「自分的フィッシュマンズ再加熱の原点」とも言える野外フェスです。 しかし今年のGW連休をなめていました。フィッシュマンズが目当てのためスカパラあたりから見れればいいかとゆっくり目に出発が裏目に出ました。新幹線の指定席取れなかったので何本か見送れば自由席も座れるだろと思ったのが甘かったです。まず東京駅構内で新幹線の改札口に行くのも列が並んで

          あるべき場所に帰ったナイト・クルージングと清水音泉・清水さんとフィッシュマンズ

          90年代にカーペンターズを再評価させたドラマ「未成年」とリチャード・カーペンター@ビルボードライブ横浜

          今年に入ってからずっと続いていた自分的カーペンターズ・ブームのハイライトとも言える瞬間がやってまいりました。リチャード・カーペンターのソロ・ピアノ・コンサートです。会場の「ビルボードライブ横浜」には初めて行きました、と言うか同じ馬車道の赤レンガ倉庫エリアのため、かつての「モーションブルー横浜=ブルーノート横浜」と勘違いしていました。 うーむ、横浜は埼玉県民には難しい‥‥。 今回参戦する公演は最終日の最終セット1回のみに定め、ステージに近いちょっとお値段高めの席をオファーして

          90年代にカーペンターズを再評価させたドラマ「未成年」とリチャード・カーペンター@ビルボードライブ横浜

          「真夜中のドア」公式ビデオが発見される!

          シティポップのアンセム、松原みきさんの「真夜中のドア〜stay with me」公式Music VideoがYoutube公式にアップされていました!これは凄い! 「『真夜中のドア』はどうやってシティポップのアンセムになったのか」シリーズを完結しないといけないなと思いながら早くも1年以上が経ってしまいました。その後いろんな方のシティポップ考察や文献、資料も読むことが出来てようやく自分の中でのシティポップ観がまとまりつつあります!そんな中、松原みきさんのWikipediaを久

          「真夜中のドア」公式ビデオが発見される!

          自己紹介〜私が日本の音楽を世界に広めたいと思った理由

          こんにちは! この度は数あるnoteの記事の中から選んでいただきありがとうございます。 私は音楽好きな両親のおかげで幼少の頃から様々な音楽を聴いて育ちました。男の子だったのでお稽古に楽器を習うとかは無かったですが両親は本当に音楽が好きでクラシックや童謡も聴かせてくれましたが、両親の好きなヨーロッパのポップスや映画音楽、ボサノヴァ、ジャズなどに囲まれて育ったような思い出があります。また家で聴ける音楽と学校で勉強するクラシックや唱歌のような音楽と聴こえるものがどこか違うということ

          自己紹介〜私が日本の音楽を世界に広めたいと思った理由

          EPOさんLIVE@六本木CLAPSが素晴らしかったこと

          ひょんなことからEPOさんの公式サイトを検索で見つけて週末にライブがあることを知りました。これはぜひ行きたいと思いチェックしましたがチケットはすでにSOLD OUT、お店にキャンセル待ちも申請しましたがそれも敢えなく敗退、ライブ配信もあるというので配信チケットを購入してみました。 昨年末のBSフジでOAされていた番組「シティポップ・カレンダー」でもEPOさんがインタビュー出演されていて久しぶりにメディアで動いているEPOさんを確認していたのと自分が書いたnote記事もよく読ま

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          カーペンターズ「シング」「ナウ・アンド・ゼン〜今、そしてあの頃」が人生に及ぼしたもの

          11歳の自分がポップ音楽を積極的に聴くこと原体験になったカーペンターズを改めて聴き直しそして調べ直すと本当に興味深い事実を知ることになります。カーペンターズについての詳細な作品評伝をリチャード・カーペンター自身が昨年発表しておりKindleで読もうかなと思ったのですが写真や画像などの資料性も高いようなので洋書で買うことにしました。ただいま英国よりシッピング中、到着を楽しみにしています。今回改めて確認できた70年代初頭のカーペンターズは最先端のポップスをプロデュースするスキルを

          カーペンターズ「シング」「ナウ・アンド・ゼン〜今、そしてあの頃」が人生に及ぼしたもの

          カーペンターズはポップミュージックの発明

          前回は思い切り自分語りの記事になってしまいましたがカーペンターズの初期のアルバムを聴き返して気づいたあることについて書いてみたいと思います。ちょうど記事を書いている時にバート・バカラックさんの訃報も入ってきました。ご冥福をお祈りいたします。 1969年10月9日にリリースされたカーペンターズのデビュー・アルバム「涙の乗車券」は「クリムゾンキングの宮殿」の前日のリリースとなります。「宮殿」と同じ時代だったのかとちょっと意外でした。というのは同じ録音時期とは思えないぐらいカーペ

          カーペンターズはポップミュージックの発明

          19歳のカレン・カーペンターを11歳の耳で聴いて思ったこと

          ちょうど40年前の1983年2月4日はカレン・カーペンターが32歳で突然この世を去った日であります。バート・バカラックの記事を書くにあたりカーペンターズのアルバムを聴き直すことになり、(多分)人生でアーティストのアルバムを1枚最初から最後までちゃんと聴く初めての体験となったのがカーペンターズの1stアルバム「涙の乗車券」(原題:「Offering」、当時の日本盤タイトルは「遙かなる影/カーペンターズ・デビュー」)についてごくごく個人的な視点で書いてみたいと思います。 自分が

          19歳のカレン・カーペンターを11歳の耳で聴いて思ったこと

          会議で聴く「Official髭男dism」の幸せ

          新曲「ホワイトノイズ」が好調なOfficial髭男dismにすごいニュースがとびこんできました。 【ビルボード】Official髭男dism「Subtitle」、星野源「恋」を抜き総合首位最多記録を達成 あの社会現象になった星野源さんの「恋」を抜いて「Subtitle」が12度目の総合首位最多記録を獲得、とても素晴らしいことなのですが昨年10月に長らく努めたレコード会社を退社ししばらく海外に行っていたので日本でのドラマ『silent』の盛り上がりを全く実感しないままだった

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          失われた地平線〜バート・バカラックの悲しいターニングポイント

          前回掲載させていただいた自分のバート・バカラックの個人的な思い出話の記事について1973年「失われた地平線」の実際の上映をご覧になったというShiominさんからもコメントもいただきまして、ネット上にあった「失われた地平線~1973年版」をついに見ることが出来ました。Shominさんの「ブラジルでは大ヒットしていた!」とのコメント通り、ポルトガル語で検索するとあっさり出てきます! 「Horizonte Perdido」HD版 さらにバート・バカラックの自伝「ザ・ルック・オ

          失われた地平線〜バート・バカラックの悲しいターニングポイント

          巨匠バート・バカラックの不人気曲に50年目にして初めて会う!

          あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします! 前回の投稿から少し時間が空いてしまいましたがその間にいろんな整理とインプットをしていた時、自分の音楽のルーツで一体何だったんだろうと考えておりました。 幼い頃に聴いた音楽はいつまでも心に残るものです。特に音楽の知識が定着していない、とても頭や耳が柔らかい頃の曲のいくつかは今だに自分の頭の中で鳴り響いています。6歳の頃、初めて聴いた「上を向いて歩こう」、小学2年生の音楽の時間で聴いて衝撃を受けた「シンコペーテッド・

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          『映画フィッシュマンズ』が生まれるべくして生まれた理由と裏トーク

          公開されてから早くも1年半以上の時間が経った『映画:フィッシュマンズ』ですが、東京藝術大学大学院 オープンシアター 2022『映画:フィッシュマンズ』が開催され行ってきました。すでに配信やBD化もされているタイミングでこのような企画が開催されたかというと『映画:フィッシュマンズ』のメインスタッフはほとんど藝大大学院映像研究科出身だったということで上映&公開講座という形で開かれました。 会場の藝大大学院映像研究科は上野ではなく横浜にあるのですね!元銀行の重厚な石造りの建物をリ

          『映画フィッシュマンズ』が生まれるべくして生まれた理由と裏トーク