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奥が深いから挫折ができる


2023年7月21日(金)朝の6:00になりました。

気がつけば、毎朝投稿をはじめてちょうど202本目の記事になりました。

どうも、高倉大希です。




むかしから、本を読むことが好きでした。

もちろん、小説家になりたいと思ったこともあります。


ところが、いまはこれっぽっちも思いません。

なぜなら、J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んだからです。


むかしから、音楽を聴くことが好きでした。

もちろん、音楽家になりたいと思ったこともあります。


ところが、いまはこれっぽっちも思いません。

なぜなら、はっぴいえんどの『風をあつめて』を聴いたからです。


読み手でかまわないなら、読み手でいよう。どこかで読んだ内容を苦労して文章にしてもだれも読まないし、自分も楽しくない。

田中泰延「読みたいことを、書けばいい。」ダイヤモンド社


圧倒的なものに出会ったら、自分もやってみようだなんて思いは生まれません。

わたしたちは、これを「挫折」と呼んでいます。


なんだか、わるい意味でつかわれることが多いような気がします。

挫折ができるということは、それだけこの世が奥深いということです。


自分には到達できない奥深い世界が、身のまわりに広がっている。

こんなに幸せなことは、ありません。


多趣味というのは過大評価で、ぼくは絶対に自分では言わないんですよ。なぜかと言うと、これは挫折の歴史なんです。根性がないので、これがおもしろいなと思ってその分野に行くと、先人たちのすごい人たちがいっぱいいるので、すぐに諦めるんですよ。

第60回ギャラクシー賞 贈賞式」タモリさんの発言より


現在、教育業界で仕事をしています。

この業界に入ろうと思ったのは、学校が嫌いだったからです。

もし圧倒的な先生に出会っていたとしたら、ここにはいなかったかもしれません。


現在、noteで毎朝文章を書いています。

このnoteを書こうと思ったのは、同じことを書いている人がいなかったからです。

もしそんな書き手に出会っていたとしたら、ここにはいなかったかもしれません。


とことん突き詰めても『不可能だ』と思える限界があるというのは相当奥が深い。そういう対象に出合える人生は最高やで。

かさはらあつし(2023)「ピーナッツ一粒ですべてを変える」集英社


挫折ができるこの世界で、退屈することはありません。

とことん好きになって、圧倒的なものに出会って、好きなだけ挫折して。

そういう対象に出合える人生は最高やで。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。