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ダメだと言うのが早すぎる


2023年10月31日(火)朝の6:00になりました。

アレもダメダメダメ、コレもダメダメダメ。

どうも、高倉大希です。




「でも、それって無理じゃない?」

子どもたちどうしの話し合いを聞いていると、こんな声がよく聞こえてきます。


「でも、それって難しくない?」

誰かが案を出した直後に、懸念点があがってくるわけです。


懸念点があがるたびに、発言のハードルも高くなります。

だんだんと言いたいことが、言えなくなってしまいます。


合議をスピーディにするために最初にすべきこととして、選択肢を選ぶための基準を出すことを定めています。次にすべきことはその選択基準に優先順位をつけることです。そして、その選択基準を満たすであろう選択肢を複数出します。そして最後に、優先順位の高い選択基準に合致する選択肢を選びます。

麻野耕司「THE TEAM 5つの法則」幻冬舎


たしかに、懸念点に先まわりすることは大切です。

懸念点をひとつずつ潰していくことで、ものごとは前に進みます。


はじめから懸念点を気にしすぎると、なにひとつ進展しません。

懸念点が少ない無難な解を、探し求める場になります。


本来ならおもしろい案の懸念点を、いかに潰して実現するかが勝負です。

懸念点を気にするタイミングが早すぎると、そんな発想には辿り着きまません。


それならば、一番極端なところをいったん考えてみる。そうしたら、「そこまでしたら、自分がひどいやつじゃん!?」と思い始めるかもしれません。はじめから「ちょうどいい」ところを考えつくというのは、なかなか難しいことなのです。

糸井重里(2014)「インターネット的」PHP研究所


だからこそ自分が進行を務めるときは、極端な意見を重宝します。

極端な意見が「ここまで言ってもいいんだ」という場の空気をつくります。


上限さえ広がってしまえば、こっちのものです。

思ったことを、すなおに発言しやすい場ができます。


懸念点の洗い出しは、そのあとです。

出し切ったものを絞り込むときに、考えればよいのです。


たぶんみなさん、手を挙げにくいんです。でもじつは手を挙げても大丈夫なんですね。理由は二つあります。理由その一、まずここで手を挙げてヘボい質問をしたとしますよね。「それ、さっき言ったじゃん」みたいな。「おまえ、理解度低いな」みたいな感じでみんな顔をしかめます。でも多くの場合、そういう質問の内容って、他の人も本当のところはわかっていなかったことが多いんですよ。なので、「さっき言ったじゃん」みたいな顔をしていても、心の中では「じつは俺もよくわかっていなかった。グッジョブ!」と思っています。

瀧本哲史(2020)「2020年6月30日にまたここで会おう」星海社


案出しと、懸念点。

いちどに同時に進めることが、必ずしも最速だとは限りません。


いちどに取り組めることは、ひとつずつです。

先を急いではなりません。


楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行せよ。

「悲観的」に注目しがちですが、「楽観的」も意図してつくらねばなりません。






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