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3時間も勉強したからえらい


2023年3月14日(火)朝の6:00になりました。

あのころの僕らはきっと、全力で少年だった。

どうも、高倉大希です。




「30分で100点の資料を作成できる人」と「90分で100点の資料を作成できる人」と、どちらが「仕事ができる人」なのかというと、明らかに前者です。

ひとつの目的を明確に見据えた場合、時間を軸とした「効率」の勝負になります。


小さなコストで、いかに目的に接近するか。

このような考え方を、わたしたちは「コストパフォーマンス」と呼んでいます。


時間にせよ、予算にせよ、わたしたちが割くことのできるコストは限られています。

だからこそ、シビアになって「コストパフォーマンス」に向き合わなければなりません。


「仕事ができる人」というのは、「評価者からの評価を得られる人」です。
安藤広大(2022)「数値化の鬼」ダイヤモンド社


それにも関わらず、なぜだか「勉強」だけは、長い時間がんばったことがえらいかのように語られます。

3時間も勉強したからえらい。寝ずにがんばったからえらい。

果たして、本当にそうなのでしょうか。


「30分の対策でテストで100点をとる人」と「90分の対策でテストで100点をとる人」と、どちらが「勉強ができる人」だと言えるでしょうか。

言うまでもなく、明らかに前者です。

おなじ結果が得られるのなら、勉強なんてしないに越したことはないのです。


つまり物事は、「短時間で目的を達成するのがエライ」のが鉄則。なのに、勉強だけが時間をかけるほどエライとされているのです。なぜ、勉強だけがこのような考え方に支配されるのか。それは、知らず知らずのうちに、「手段の目的化」という現象が起こっているからです。
坪田信貴(208)「どんな人でも頭が良くなる世界に一つだけの勉強法」PHP研究所


もちろん、ここまでの内容は「勉強」がもつ、ひとつの側面の話です。

「なぜその単元を学ぶ必要があるのか」という問いとは、分けて考えなければなりません。


ただ、「社会に出るための練習」という観点で「勉強」を捉えるならば、上記のような「コストパフォーマンス」という考え方は避けては通れないはずです。


だからこそ、安定してテストで点数がとれるようになったら、つぎは「いかにコストを割かずして点数をとるか」という思考をはじめなければなりません。

徹夜で勉強することをスタンダードにしても、その先にはなにもないのです。


しかし、「量」よりも「質」が上回り、「質を上げること」が目的になってしまうことは大問題です。あくまで「行動ファースト」であり、それをキープしたまま「確率も上げていく」というのが正しい順番です。この順番を間違えてしまうのが、「働かないおじさん」への第一歩なのです。
安藤広大(2022)「数値化の鬼」ダイヤモンド社


なぜこのような現象が起こってしまうかというと、長い時間がんばったことを褒める大人がいるからです。

褒めてもらえた子どもたちは、がんばることに満足し、次からも「コストパフォーマンス」を度外視した勉強をくり返します。


べつに、努力に価値がないと言っているわけではありません。

結果が出ない努力を褒めることが、本当に相手のためになるのかという話です。


「人を人と思って組織運営をすると、人のためにならない」ということがわかっているからです。
安藤広大(2020)「リーダーの仮面」ダイヤモンド社


ちなみに、あなたが読んでいるこの文章は、とてもがんばって書かれたものです。

毎朝6:00に、それはもうがんばって、noteを更新しています。






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